「スウィート17モンスター」:こじらせ映画史上の伝説となるか?
映画『スウィート17モンスター』は、なるほど、こじらせちゃってますねー。あまりにも自意識過剰な17歳女子の主人公が、あまりにもイタイ映画です。ヘイリー・スタインフェルド演じる主人公の、ツッパッている面倒くささ! そしてジャケットのダサさ! いや、ヤバいっす。
この人の過剰な自意識のおかげで、母も兄も親友も、みんな振り回されちゃいます。本人としても実はいろいろわかってるくせに、その辛い現実を直視しないばっかりに、ずぶずぶと沼にめりこんで行くのです。
そんな彼女に救済を与えてくれる人物その1は、担任教師(ウディ・ハレルソン)。いやー、いい味出してますよ。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』以来の当たり役なのでは?ってぐらいにキマってます。
そして救済を与えてくれる人物その2は、アジア系男子学生のアーウィン君。意外や彼が大金持ちの息子だったって設定もなかなかです。でも悪く取れば、「イケてない女子には、アジア系の男でもあてがっとけ」的な悪意が(無意識にせよ)あるのかもなどと、ちょっと気になってしまいました。
それでも、こじらせ女子を描いた作品として、今後エヴァーグリーンになっていくのかも、後々まで引用されたり比較の対象になったりするのかもって気がいたします。 初監督作だというケリー・フレモン・クレイグ女史の今後にも期待できそうですが、ググってみたら結構な美人でした、この方。少なくとも主演女優よりはおきれいかと・・・。
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