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2017年5月31日 (水)

「フリー・ファイヤー」:アタマ悪くて工夫なし

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映画『フリー・ファイヤー』は、上映時間90分のあらかたが倉庫の中での銃撃戦というバカみたいな映画。実際、脚本の方もバカみたいにワン・アイディア以上の工夫が無くって、演出もヘタで、かなりがっかりな作品です。いくらギャングがらみとはいえ、なんでスコセッシがこんなもん製作したのやら・・・。

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銃の打ち合いに工夫があるわけでもなく、物語にサスペンスだとかトリッキーな展開だとかがあるわけでもなく、とにかく「アタマ使ってない」映画です。しかもそれぞれのキャラクターの特徴づけや描き分けがしっかり出来ていないうちに銃撃戦が始まっちゃって、そうなると人物なんて吹っ飛んじゃってるので、誰と誰がどんな感じで戦ってるのか?今、どんな情勢なのか?ってあたりが、さっぱりわかりません(似たような顔の奴もいるので、ますますわかんない)。

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巻頭に「日本の観客への監督からのメッセージ」ていう文章が出るのですが、要するに「これを作るにあたってFBIの資料とか山ほど読んだら、人間は撃たれても簡単に死なないことが分かった。だから、そんな人間の往生際の悪さを描いてみた。」ってことでした。でもねえ・・・これじゃあ生きて過ぎだろー! しかも撃たれても、あんまり痛そうじゃないし。脚とか肩とか貫通してたら、もっと痛くて七転八倒するだろうに・・・。頭撃たれて生きてる奴までいる始末。ゾンビかよ。ってーか、ゾンビなら頭撃たれたら死ぬぞ。かと言って、それがお笑いになっているわけでもないんですよねー。困ったもんです。

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これ、アメリカの銃擁護団体の方々に観せたら、どう思うんでしょうか? 「銃さえ無ければ」って思わせる効用だけはある作品なのかも知れませんね。それとも、これ観たところでやっぱり「銃は必要」って言うのかなあ。言うんだろうなあ。

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2017年5月30日 (火)

U-20日本、ベスト16で敗退

サッカーU-20ワールドカップ韓国大会、日本はベスト16止まりでした。ベネズエラとの対戦で、スコアレスのまま延長にもつれこみましたが、延長後半にCKからベネズエラに決められて、そのまま逃げ切られました。

結果は妥当といえば妥当。確かにベネズエラの方が力が上だし、全体を通して押してました。しかし、そうは言っても押されているチームの方が勝っちゃうことは、サッカーの場合しばしばあること。日本にも何度かの決定機はありましたから、そこでしっかり決めていれば、十分勝てた試合でもありました。

三好、岩崎、高木と前の方の選手が精彩を欠いておりました。むしろ上手に押さえ込まれたというべきでしょうか。堂安などもかなりマークされていて、なかなか危険なプレイをさせてもらえませんでした。 そして交代出場の久保建英が、まったくいい所なし。ドリブルで仕掛けても止められるし、ロストボールも多く、「下のカテゴリーの選手」として完封されてました。自分でもわかっていたのでしょう、ふがいなかったのでしょう、試合後にこわい顔で呆然としていました。

ベルマーレの杉岡はイタリア戦に続いてフル出場。今日も左SBで、安定したミスの少ないプレイを見せておりました。彼がいない間、湘南は調子悪かったので(それってのもどうかと思いますが・・・←高卒ルーキーなのに)、一段階成長しての復活が楽しみです。

このチーム、良いところ、悪いところ、両面が出た大会でした。課題を一つ一つ克服して、成長して行ってもらいたいと願います。

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2017年5月29日 (月)

「台北ストーリー」:’80年代の時代感

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映画『台北ストーリー』は、故エドワード・ヤン監督の1985年作品(映画祭以外では、日本初公開)。当時の台北を舞台にしたモダーンな、そしてエドワード・ヤンらしい都市型の作品です。

とにかく’80年代中頃の時代感がスゴイです。スーツやメイクや髪型や大型ウェリントン(アラレちゃん風)メガネ・・・などなど。東京と台北の風俗に大きな差はありません。人々は家の中でも、車の中でも、普通にタバコを吸ってます。

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街や時代を映像として焼き付けながら、結局は人間の暮らし、人間の生き方を描くことが主眼。この時代の人って、こんな風に生きていたんだねという貴重な資料になるであろうフィルムです(デジタル4K修復版だけど)。

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主役の女性は後にエドワード・ヤンと結婚(&離婚)した人(ツァイ・チン)。男性はなんとホウ・シャオシェンです。この若きホウ・シャオシェンが「丸顔のくせにニヒル」って感じのやつで、途中から村上春樹に見えてしょうがありませんでした。この男女が、村上作品の男女っぽいんですよね、言動というよりは雰囲気が。男がやけにケンカっ早いところは、いただけませんが。でも、やはり都会派です。

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終盤の夜の街をバイク群が疾走する場面は、『フェリーニのローマ』そっくり。でも短めだったので、もっと長く観ていたかったです。

(以降ネタバレあり) 最終盤でホウ・シャオシェンに起こる出来事は、なんだか『太陽にほえろ』のマカロニ刑事の最期みたいでした。腹を刺されても最初気がつかないところとか、血まみれの手でタバコを吸うところとか・・・。エドワード。ヤンは、ひょっとしてあれを見ていたのではないかなあ?

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2017年5月28日 (日)

U-20日本代表、決勝トーナメントへ!

サッカーU-20ワールドカップ韓国大会の日本の2戦目、3戦目ともBSフジでTV観戦しました。

2戦目のウルグアイ戦は、とにかくエースFW小川のケガ(しかも自分で着地した際にひねっちゃったもの)による途中交代と離脱が痛かったです。しかし、前半はウルグアイの強さを感じていましたし先制されたわけですが、その後持ち直して迎えた後半では縦パスも通り、好機を数多く作り出して、「さあ、いつ点が入るか」という時間帯が続きました。なので、あと一歩で、勝ち点1は取れる展開だったのです。小川に代わって想定外に早くから投入された久保建英が、しっかり輝きを見せておりましたから。 ウルグアイにアディショナルタイムに加点されて、0-2の敗戦は悔しい限りでした。それこそ「小川が残っていたら、勝てたのに」というタラレバを言いたくもなるような・・・。

そして3戦目のイタリア戦では、前半7分までに2失点。この時点で「ダメだ」と思ってしまった大江戸でしたが、その後の日本の戦い方とイタリアの不器用さを見ていて、「行ける!」と思い直しました。案の定、堂安の2ゴールの活躍で2-2に追いついたのが50分。この展開なら確実に3点目を取れる!さあどこで久保建英を投入するか?と思っていたら、そのまま時間が流れ、終盤には「まあ、両チームとも決勝トーナメントに進めるから、いいやね」って感じに、イタリアが自陣前でボール回しを続け、日本は取りに行かないという退屈な時間が流れました。まあ、この状況ではしょうがないところ。昔からよくあることです(でも本当は3点目を狙いに行ってもらいたかったけど)。

堂安の2点目はゴール前で4人のディフェンダーを引き連れてのドリブルからのゴール。まるでメッシを見る思いでした。スゲーです。 ベルマーレの杉岡大暉は左サイドバック先発で、今大会初出場。湘南ではセンターバックなのですが、それでもオーバーラップと攻撃参加が持ち味なので、違和感なし。落ち着いたプレーで合格点だったと思いますが、後半などもう少し「危険なプレイ」を積極的に出してもらいたかったかな。イエローカードは余計でした。

さてさて決勝トーナメント初戦は、30日夕方の対ベネズエラ。残念ながら仕事の関係でナマでは見られないのですが、この世代の日本チームって常に1試合ごとに成長していくので、大丈夫です。勝ち進んで、できるだけ多く試合しましょう!

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2017年5月27日 (土)

湘南、アディショナルタイム弾で悔しい敗戦

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午後4時キックオフだというのに、すんごいピーカンで日光が痛いほどのBMWスタジアムで、湘南vs.山形を観戦。しまった、そういえば7ゲートって昼間~夕方の試合だと、すっごく暑くてまぶしいんでした。今日も終始サングラスをかけて観戦しました。5時半まで厳しい日差しと暑さでしたからね。いや、ビールのうまかったこと!

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メインスタンドの後方には霊峰富士が威容を現しておりました。

試合は0-0のまま終了かと思われた90+2分、山形にゴールを奪われて悔しい悔しい敗戦となりました。選手個々のクォリティとか、決定機とか、明らかに湘南の方が上でしたが、なかなかゴールをこじ開ける力がありませんでした。

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モンテディオにしてみれば、ゲームプラン通りだったことでしょう。引いて守って、逆襲狙い。でも、ベルマーレの場合、それをされるとめっぽう弱いのです。シュートに持ち込めなくなってしまうし、最終盤でカウンターやセットプレーに沈んでしまうことが多いのです。簡単にはめられてしまうし、その攻略法をずーっと見出せずにいるのです。困ったもんです。

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GK秋元は素晴らしい仕事で2点を止めたと思っておりますが、さすがに3度めは無理でした。 ベルマーレは、「この調子なら、そのうち点は入る」という攻撃をしながら、決められるチャンスにきっちり決めとかないから、こうなっちゃうんですよね。サッカーあるあるの見本みたいな敗戦ですね。あー、情けなくも悔しく、そして腹立たしいです。

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バックスタンド方面からだとよく見えるのですが、今日もベルマーレクイーン5名様は、メインスタンド下でぴょんぴょん跳ねながらずっと応援してました。

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そしてハーフタイムには、産能大学の「産能クイーン」たちと一緒に、スタンドにサインボールを投げ入れておりました。

いずれにしても、こういう試合で(勝ち点3を取れないなら)勝ち点1でもしっかり取って行かないと、昇格なんてできません。そこらへん、勝ち点1の重み、得点1の重みをしっかり認識して、その意識を共有して、同じ過ちを繰り返さないでもらいたいと切に願います。

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2017年5月26日 (金)

「STOP」:原発/放射能にキム・ギドクが挑む怪作

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映画『STOP』は、キム・ギドクが単身日本に来て、監督・脚本・撮影・録音・編集、そして(合同で)配給までもを行った、「自主映画」と言ってよさそうな執念の作品。確かに見たことのない役者さんたちと、オール・ゲリラ・ロケだろうなーって感じの撮影が、いかにも自主映画っぽいのです。いかにもお金かかってなさそうですし。

新宿や代々木の見慣れたそこかしこが「東京映画」と言っていいほど映像に刻まれる一方で、小生が知らない福島もリアルな感じです。

で、30分ほどたったところで、映画はキム・ギドクらしく狂ってきます。トゥー・マッチになっていきます。奥さんをガムテープでぐるぐる巻きの拘束したり、「オレ福島に行って、動物たちが元気に暮らしてる写真を撮って来る。そしたら大丈夫ってわかるだろ。」って、・・・ギャグですか? とにかくこの夫のダメダメな言動が、無知で無知性で無責任で、観ていて笑っちゃったり腹立たしかったりで、もう大変です。もしかして、この映画のテーマって「男はバカ」なのかしらん?とさえ思っちゃいました。 福島の廃屋の中には、あまりにもキム・ギドク的な狂女?が登場するのですが、彼女とのからみにおいても、この夫は無能でバカみたいで、まいっちゃいました。

しかも夫はあまりにもしょっちゅう福島まで行ったり来たりするし(交通費だってかかるのに)、彼が後に意気投合する男が福島の動物(豚?)の汚染されているかも知れない肉をさばいて、新宿・想いで横丁の店に売るエピソードだって、福島往復して包み3つばかり売ったって、赤字だろ?とか、もうツッコミ所満載ではありますが、キム・ギドクはそんなこと気にしないのであります。 終盤、夫の暴走は止まるところを知らずに突き進むのですが、それって妄想だったの??とも取れるように描写するあたりが、これまたギドク流であります。

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それにしても怪作ではあります。でも、これまでもギドク作品で大なり小なり怪作でなかったことなんてありゃしません。監督が悩みながらも勇気を持って、(日本の映画作家たちが手をこまねいている)この領域=原発の問題 にアタックしてくれたことを、我々は感謝しなければならないと思います。

ラストシーンの後、溶暗してタイトルロールが始まる所で、あの「♪リンロン リンロン・・・」という不気味な地震速報の警報音が鳴り渡ります。我々に、「忘れてはいけない」と諭すようでもありました。

終映後にキャストや宣伝担当者の舞台挨拶がありました。非常に小規模な公開(新宿K'sシネマは2週間限定で上映回数も日に1-2回。本日が最終日)でしたが、今日の客席はほぼ満席。今後、名古屋や横浜での公開が続くそうです。

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2017年5月25日 (木)

「ひよっこ」のメガネの澄子、最高!

NHK朝ドラ『ひよっこ』に青天目(なばため)澄子役で出演中の松本穂香さん、いいですねー。って言うより、むしろ「澄子いいですねー!!」と毎日思っております。

もう、上京シーンで最初に登場した時から、どストライクでした! おかっぱ頭に丸メガネで、ぼーっとしてて、のん(能年玲奈)にもちょっと似ていて・・・。近年見たメガネっ子としては、『掟上今日子の備忘録』の新垣結衣に勝るとも劣らない逸材です。

で、乙女寮に入ってからは最高ですね。ふにゃ~っとしていて、眠るのと食べるのが大好きで、とにかく不思議ちゃん。でも笑うと、とってもかわいいし、とにかくメガネが似合うし。もう大江戸的には、無条件降伏です。いつもは地味なのに、一番派手セクシーな水着を買ったあたりの「わけわかんなさ」もまたヘンテコな魅力になっております。 そうだ!タイプ的には、セイントフォー(!)のメガネの祐三子ちゃんですね(?)。ヘンテコリンで独特で、生き物として面白い感じ。

これから先、澄子にはまだまだ活躍の機会があるでしょうから、楽しみです。松本穂香さんにも、(今後のためにもまず)この千載一遇の役を極めていただきたいと思います。実際、コメディエンヌのセンスがありますもんね。できれば次もメガネっ子役で!

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2017年5月24日 (水)

セブンの激旨カフェラテ

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しばらく前から(少なくとも小生がよく利用する店では)販売しておりますセブンイレブンの「(ホット)カフェラテ」。調べてみたら、今年の2月から順次発売しているそうですね。 アイスのカフェラテはありましたが、ホットはローソンやファミマにはあるのにセブンには無かっただけに、満を持しての登場と言えそうです。レギュラーサイズ150円です。

で、えらく気に入って、毎日のように(と言っては少しだけ大げさですが、かなりの頻度で)飲んでおります。

だって、おいしいんだもーーん。 いやあ、実にミルキーで、コーヒーのコク、適度な苦み、香ばしさ、スティームドミルクのまろやかな味わい、それらが混然一体となって醸し出す豊かな風味がたまりません。砂糖は入れませんが、自然な甘みが感じられて、玄妙なまでにおいしいのです。

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正直、セブンのホットコーヒーに関してはそれほど評価していない大江戸ですが、ラテの方は最高です。スタバのラテよりもおいしいと、マジで思ってます。もちろんローソンやファミマには、楽々勝ってます。 でも抽出時間が長いので、待ってる間ヒマなのが玉に瑕です。

飲むべし。

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2017年5月23日 (火)

「パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー <永遠の3秒>」:びっくりすること多し

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映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー <永遠の3秒>』は、あの『パリ市庁舎前のキス』で知られるフランスの写真家ですが、この映画を観てびっくり。なんと、あの写真は劇団員の男女を使って撮った、いわば「やらせ」だったんですね。だとしても、そんなの関係ないと小生は思います。まあそのあたりは常に論争になる所ですが、大江戸は写真芸術における「演出」ってものには寛容なのです。

それはそうと、この写真って1980年代にポスターとして発売されるまでは、特に有名な作品ではなかったってことにびっくり。しかも『LIFE』誌に初めて載った時は、「その他大勢」扱いの小さな写真だったことにもびっくりです。

さらには、不勉強にしてこれまで知らなかったのですが、’68年頃にアメリカで撮られたカラーの写真集の存在にもびっくり。なんかモノクロ以外のドアノーって、別人の写真のような気がしてしまいます。

この監督さん(クレモンティ359478_001ーヌ・ドルディル)って、ドアノーの孫娘なんですね。だから家族のあれこれが多く扱われているってことかあ。

終盤に「日本パート」があって、びっくり。ドアノー作品のコレクターだとか、福島のドアノー展だとか、ドアノー写真の商業利用についてだとか・・・。商業利用について語っていた佐藤正子さんは、昔お仕事で関わったことのある方だったので、出て来た時にびっくりしました。「(ドアノーの写真を)下着に使いたい」ってオファーまであったそうで、その事実にもびっくりでした。

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2017年5月22日 (月)

「美女と野獣」:エマにはシンデレラを・・・

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映画『美女と野獣』は’91年のディズニー・アニメの実写化。アニメ版にかなり忠実な映画化ではないでしょうか。ただ、違っているのはアフリカ系の人たちが多く登場し、ゲイを示唆する描写もあるというあたり。ダイバーシティの時代にふさわしい小変化です(アフリカ系の増量に関しては、実写版『シンデレラ』もそうでしたよね)。

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とにかくキャストの面々(特に脇役の方々)の顔がアニメ的です。ヘアメイクや衣装の再現度も高く、よくぞこれだけマンガ顔を集められたものだと感心します。やはりハリウッドは層が厚いですね。衣装に関しても、特にベルと野獣がダンスする場面での黄色いドレスと青い服は、(アニメ通りとは言え)ちょうど『ラ・ラ・ランド』みたいじゃないですかー。

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エマ・ワトソンは、『ラ・ラ・ランド』の主役を蹴ってまでこちらを選んだ甲斐あって、悪くない出来です。ただ、見ていて前半の村娘然とした格好の方が似合っておりました。で思ったのは、実写版『シンデレラ』が彼女ならドンピシャだったろうなーってこと。少なくともリリー・ジェイムズなんかより、何倍も薄幸そうで可憐なシンデレラになったことでしょう。

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でもこの映画、特にアニメ『美女と野獣』のファンでもない大江戸にしてみれば、不可はないけど割と退屈でもありました。「再現」以上に、オリジナルに映画として跳躍する場面、輝きを放つ瞬間がなかったのです。そんなことは狙っていなかったのかも知れませんが、小生としてはそこが残念です。 唯一、ベルが丘の上で歌う場面がカメラの移動を含めて『サウンド・オブ・ミュージック』的だったのが、観ていて快感でした。

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2017年5月21日 (日)

U-20W杯、日本白星発進!

サッカーU-20男子のワールドカップが韓国で始まりました。今日は日本の初戦(vs.南アフリカ)ということで、夕方5時(日本時間)キックオフの中継をBSフジで見ました。ちょうどこの世代が2020東京オリンピックの代表(U-23)になるわけですから、注目度大です。

アウェイ・ユニフォームの日本は序盤、攻撃の形は作れているものの動きがぎこちなく、特に相手がアタッキング・サードまで入って来ると、そのスピードを全然捕えられません。遅い上に、間合いが遠すぎます。危ないなあと思っていたら、案の定(オウンゴール気味でしたが)先制されてしまいました。

でも時間は十分にありますし、その後守備も修正されて来たので、負ける気はしませんでした。ただ、なかなか得点できずに前半を0-1で折り返します。でも後半早々48分に同点にできたのが大きかったですね。後は59分に15歳の久保建英を投入すると、72分に久保→堂安で崩して2点目。結局それを守り切って、初戦を勝利で飾りました。久保はファーストタッチが決定的なスルーパスで(得点には至らなかったが)、場内をどよめかせました。2点目のアシストも見事だったし、このお兄さんチームの重要なピースとなっております。しかしながら、体の小ささ、弱さはいかんともしがたく、ボールロストもかなり多かったです。ま、チームとしてはそれを承知で使う、そういう戦い方をするということになりますが、それでも使う価値があることは言うまでもありません。

勝ったとはいえ、特に前半30分ぐらいは「こいつらヘタだなー」って思わざるを得ない調子で、見ててイライラしちゃいました。攻撃も遅いし、中盤のボールロストが多過ぎるし、守備は緩くて遅くて・・・。後半もDFがずるずる下がって危ないゾーンに侵入されることもあったりして、むしろ南アフリカの決定力の無さに助けられました。もう少しピリッとしないといけませんね。

ベルマーレから唯一選出されているDF杉岡大暉は出番なし。まあ暑い中、ハードな日程の総力戦になるので、必ず出番は来ることでしょう。ヤツの堂々と安定した守備と、流麗なオーバーラップに期待しましょう。

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2017年5月20日 (土)

「メッセージ」:日本の墨絵にも似て

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映画『メッセージ』は、かなりハウブラウな所を狙っておりますね。結構アタマ使いながら、観ておりました。そして本作のコメントで押井守さんが「SFというジャンルでしか実現できない、どうしてもうまく語れない感動というものが確かにあります」と語ったように、SFだからこそ「時間と人生」の命題を哲学的に語ることのできた作品だと思います。

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まずはこの宇宙船の造形が秀逸です。映画史においても、これまで円盤型をはじめいろんな形がありましたけど、タテ長というのは初めてではないでしょうか? で、外側も内側もメカなんかなくて、とにかくのっぺりとシンプルなのです。で、大江戸は(例えば『インデペンデンス・デイ』みたいな)タコ型宇宙人なんか出て来ると、その手(触手)じゃ細かいメカなんか作れっこないだろとツッコミを入れてしまうのですけれど、本作のような宇宙船なら納得です。これならこの人(?)たちだって、何らかの力で作れないこともないだろうと思えるような造形なのです。

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この映画を観ていて、日本美術(水墨画)との類似に勝手に思いを馳せました。白い靄(もや)の中に異星の生命体が現れる場面は、あたかも長谷川等伯の『松林図屏風』のようでした。その静謐さや空気感、異星人たちの姿形まで、よく似ていると思います。

「アボットとコステロ」と名付けられた異星人たちも、長澤芦雪の描いたタコ(右)に雰囲気が似ていませんか。それにしても、アボット&コステロなんていうかなり昔のお笑いコンビを口にしても分かり合えるなんて、いつも思うことですが、アメリカ人の間では古い映画やエンタテインメントが基礎教養となっているんですねえ。日本で「アチャコ・エンタツ」なんて言っても、相当な趣味人でない限りは通じそうにありませんもんね。

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そして宇宙人たちの「言語」として用いられる表義文字は、仏教の真理を表す「円相」のごとしです。この円相の哲学性と、この映画の哲学性がハーモニーを奏でているようにも感じられました。また、円には始まりも終わりもないということにおいて、「時間の概念がない」とか「HANNAH」とかにも通じているのです。

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終盤に至って宇宙船が縦から横へと向きを変えるのですが、横倒しになった姿は、若冲の鯨図のようでもありました。鯨ってのも「大きいがゆえに時を超越して神秘的」な生き物ですからねえ。

こんなことなら、もう少し(宇宙船が出現した)北海道関連の描写も入れていただきたかったところです。

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2017年5月19日 (金)

ビール系商品あれこれ

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新発売だったり、そうじゃなくてもまだ目に新しいビール系商品を、最近飲んだものの中から。

まずは『プレミアムエビス 華みやび』。エールなんです、これ。だからスキッとしていて、苦みも軽い感じでフルーティーです。ホワイトビールって書いてあるぐらいですから、色も白っぽい感じです。だけど、やっぱりエビスは伝統の金色のがいいなあ。

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同じサッポロの白い缶でも、こっちの『北海道生搾り』は、なんと発泡酒です。外見は正統派のビールっぽいんですけどねー。北海道産大麦麦芽使用とも書いてありますのに・・・。なんかもったいない感じです。でも調べたらこの商品、2001年からのロングセラーなんですってね。びっくりです。ありましたっけ?

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サッポロの流れで、『麦とホップ プラチナクリア』でございます。いわゆる「新ジャンル(第3のビール)」ですね。ブルーの缶が涼し気な、夏場商品。こちらは何年か前から見覚えがありますが、リニューアルしたのだそうです。「クリアでキレのよい爽快な味」とか言われると、まあそうだよねえと思いますが、それほど魅力的なお味でもなく、これなら普通の『麦とホップ』の方がいいって思っちゃいます。

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こちらは明らかに「爽やか」狙い。キリンの期間限定発泡酒『淡麗グリーンラベル 風そよぐレモンピール』です。「レモンビール」じゃないよー、「レモンピール」だよーって感じで、確かにレモンフレイバーが感じられます。でも、まあ気分転換程度ですよね。常に欲しくなるわけではない商品です。

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こちらもキリンの新ジャンル『のどごしスペシャルタイム』。これ波瑠さんがCMやってるやつだあ。なんか新ジャンルのくせに、それなりに本格感が漂っていますね。麦100%とか堂々と書いてあるし。スペシャルだし。まあ、確かに従来の『のどごし生』よりも格段にビールっぽい気がします。悪くないです。

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今回アサヒとサントリーはナシです。その代わり変わり種を一つご紹介。

『滝野川ごぼうビール』! 江戸時代から滝野川(北区)で名産品だったごぼうを使って醸造したビールなんですと。あー、確かにごぼうが香ります。ごくマイルドにした朝鮮人参酒みたいです。でも、これって飲みたいですか?? 大江戸は、一度味わえばもう結構と思いましたけど。 全国にいろんな変わりビールってありますけど、別に特産品入れればいいってもんじゃないですよねえ。入れたいですか??

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2017年5月18日 (木)

「美しい星」:ヘンテコに攻めてます

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映画『美しい星』を試写会で観ました。吉田大八監督作品として、『紙の月』に次ぐ『美しい星』という天体シリーズ(?)です。

いやー、吉田監督攻めてます。このキャストでメジャーな映画として作ってるのに、ここまでやっちまいました。昨年、吉田恵輔監督が『ヒメアノ~ル』でやらかしてくれたことと近い強度で、娯楽映画の枠を超えております。おそるべし、W吉田。

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何か往年のATG映画をちゃんと金かけて作ってるようでもあり、でも吉田監督、これがコケると以後厳しくなるのでは?などと、いらぬ心配の一つもしてしまいます。それにしても三島由紀夫原作なわけでしょ。60年前の作品なんでしょ。大江戸は原作未読なだけに、どこまでが原作にも書かれていて、どこからが映画用の創作なのかが、大いに気になりました。原作が冷戦への恐怖を描いていたのに対し、映画では地球温暖化への恐怖を打ち出しています。

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で、とにかくヘンテコな作品です。オフビートな笑いも多々ありますが、終盤に至るやヘンテコさ加減がマックスに達し、「え?」「あれ??」「うーん???」って感じになっちゃいます。娯楽作の着地点としては、正直しんどいですね。でも吉田監督(共同脚本も)は、確信犯としてそんな着地を選んでいます。考えてみれば『桐島』だって『紙の月』だって、あえて終幕に“破調”を選んでるわけですもんね。

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役者たちはみんなソツなくこなしています。中でも佐々木蔵之介の変な迫力は、特筆すべきものでしょう(『3月のライオン』の良さとは真逆ですが、どちらも素晴らしいのです)。 そして橋本愛に関しては、彼女の個性がとてもマッチした役柄と言えるでしょう。私はそこらの女の子じゃない、私はアイドルなんかじゃないってオーラが出まくって、役柄とご本人が結構かぶっているみたいに思えました。

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2017年5月17日 (水)

「佐藤晃一の輪郭」展@松屋銀座

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松屋銀座のデザインギャラリーで始まった『「佐藤晃一の輪郭」展』(~6/12・入場無料)を観て来ました。

佐藤さんが急逝したのは1年前の5月24日。早いものです。享年71歳でした。

佐藤晃一さんって、グラフィックデザイン界の大御所ではあったのですが、(初期には資生堂に所属していたものの)大きな企業との広告での結びつきがほとんど無く、したがって一般の人々の記憶に残るような作品ってのもあんまり無いという、ちょっと不思議な方でした。多摩美の教授としての比重も大きかったのだと思います。

そのような晃一さんの作品歴の中でもツートップといえば、展覧会のハガキ図柄にもなっている「ニュー・ミュージック・メディア」(箱に鯉が入っている)と、勅使河原宏監督の映画『利休』(長次郎の黒茶碗が発光している)のポスターでしょう。 会場では、日本デザインコミッティーのメンバーが、自分が推薦する佐藤晃一作品1点にコメントを寄せているのですが、それらが集中したのがやはりこの2作品です。それらの言葉が本当に面白くて深くて、思わず精読してしまうのです。

改めてこのようにまとめて観ると、いやー佐藤作品って、やっぱりすごいです。琳派や日本のグラフィックデザインの伝統を継承しつつ、見事な完成度で屹立しております。特に『利休』の美しさ、神秘性、力強さには圧倒されます。日本の映画ポスター史上の最高傑作かも知れないと思ってしまいます。

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その他の作品もみな素晴らしく、品格溢れる精緻さと人を食ったユーモア、つまりご本人の性格自体が作品に反映されておりました(大江戸は晃一さんがサインしてくれた佐藤晃一カレンダーを持っていたりします=写真)。晃一さんのデザインって、やはり見事に「ザ・ニッポン」だと思います。そういえば20年ほど前でしょうか、晃一さんが某デザイン雑誌に執筆した「新しい日の丸(日本国旗)デザイン」の私的考察記事が、今もなおとても印象に残っています。デザイン学的にこうあるべきという、白地と赤円の比率を分析、新提案なさっていました。

大江戸が観ていたら、この展覧会担当であるデザインコミッティー・メンバーの佐藤卓さん(同じ佐藤ですが、もちろん晃一さんとの姻戚関係はありません)が、たまたま会場にいらっしゃいました。卓さんもじっくりとコメントを読みながら、ゆっくりと一作一作を噛みしめているようでありました。

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2017年5月16日 (火)

「カフェ・ソサエティ」:腹八分目の伝統芸能

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映画『カフェ・ソサエティ』は、ウディ・アレン印全開の佳品。アレン節たっぷりのストーリーとディテール。主人公ジェシー・アイゼンバーグの言動やら所作やらがほぼアレンって感じなのも、近作にはよくあるパターンです。96分のコンパクトさもアレン印ですよねー。

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滑らかで迷いのない語り口。ユーモアと諧謔を乗せて、早口で語られるダイアローグもアレンならでは。なんだかもう伝統芸能みたいになってますよね。 でも微妙なさじ加減で、これがあまり面白くないこともしばしばあるのですが、今回のはちゃんと面白かったですよ。「腹八分目」の面白さではあるのですけどね。

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『メリンダとメリンダ』ならぬ「ヴェロニカとヴェロニカ」なお話。その上、『さよなら、さよなら ハリウッド』なお話でもあります。絵ハガキみたいな、『マンハッタン』みたいな、ブルックリン・ブリッジの夜景も出て来ますし、スノッブな人々と、ユダヤ人の家族と、ギャングとジャズと美女と・・・まさにウディ・アレン作品の見本帳と言えるような作品になっています。

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アレンがここんとこずっと組んでいた撮影監督のダリウス・コンジに代わって、本作の撮影は大御所ヴィットリオ・ストラーロ。流麗かつ艶のあるルックは、彼がベルトルッチと組んだ『ルナ』を思わせるものであります(小生にとっては)。

毎年初夏にアレン作品を観られることの小さな幸せ(寅さんか?)。来年もよろしくお願いします。

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2017年5月15日 (月)

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」:二人に共感できなくて・・・

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映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、石井裕也監督久々の新作。原作は詩だっていうのが、ユニークです。そして東京映画というか、渋谷と新宿の映画だったりもします。ロケーションが生々しく、現在の東京を捉えます。なんだか’70年代のATG映画が匂います。

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東京に弾き飛ばされそうな人たちを描いているのですが、正直相当にめんどくさい方々です。大江戸の場合、本作に関してはその魂に共感することはなく、ただ「うわー、これだと生き辛いよねー」「無理に東京になんかいない方がいいんじゃないのー?」との思いを禁じ得ませんでした。ぶつぶつ言いながら東京に居続けるのって、不幸な事ではないでしょうか?

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かなり評価されている石橋静河ですが、なんと石橋凌と原田美枝子の次女なんですってね。『PARKS パークス』にも出てましたけど、全然知りませんでした(そもそも、石橋、原田が結婚していたことさえ「あれ、そうなんだっけー?」って感じでしたから)。 池松君は、常にいつもの池松君芝居です(たとえ「強迫神経症的にしゃべりまくる」という技を入れたとしても)。 むしろ脇を固める田中哲司や佐藤玲やポール・マグサリンの方がいい味出してました。

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現代日本の社会問題をあれもこれもと詰め込んで、物語を成り立たせております。でも、詰め込み過ぎで、みんな表層的になっているのではないでしょうか?

ストリート・シンガー役の野嵜好美が、あまりにもあちこちに居過ぎます。「またかよ?」て感じで、笑っちゃいます。しかも単純に「がんばれがんばれ」言われたってねえ・・・。 そして、最後の彼女がらみの「神の降臨」シーンは、これまたちょっと笑っちゃうというか、作り過ぎている感じでした。

何ヶ所かで使われているスプリット・スクリーンは、(久々に見ると新鮮で)良かったですけどね。

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2017年5月14日 (日)

もえあず、爆食女王3連覇達成!

テレビ東京の『元祖大食い王決定戦 ~爆食女王下剋上戦記!!~』を見ました。『小さな巨人』の芝署編完結話を録画に回して、リアルタイムで見ました。いやー、いつもながら感動させられました。今回は女王もえのあずきの首を取らんと、あの正司優子さんが4年ぶりにカムバック。「もえあずは弱い」とか「アイドルでしょ」とかの見下げた発言を繰り出し、敵対ムードバチバチ。

一方で新人のさくらちゃん、花蓮ちゃんも並外れた実力を見せて、今回のフードファイターたちのレベルの高さときたら、相当なものでした。アベレージがハンパなく、全員が拮抗していました。

確かにこれまでのもえあずの戦い方を見ると、盤石の強さは感じられなかったですし、時々もろさを感じさせもするものでした。でも、その(意外なほどの)根性や意地は、そのルックスからはうかがい知れぬ彼女の芯の部分として、いつも(きちんと)見る者の心を打つものでした。逆にあのルックスやキャラクターを維持し続けているというのは、大したものです。

なのに、正司さんをはじめ他の選手たちも、みなもえあずを敵視してというか、もえあずの「アイドル性」を敵視して、心無い言葉を投げかけておりました。うーん、そんなに嫌わなくたっていいじゃないかあーと思ってしまいますけどね。 確かにこれまで、時として「もえあず救済ルール」みたいなものが適用されたりしたこともありますが、まあ番組側にだって大人の事情ってもんがありますもんね。それに、敵対の構図をあおる演出でもあるみたいですから。

でも結果はもえあず、炎の3連覇! 満腹感の苦しさと追い上げられる恐怖に耐えて、ラーメン18杯は立派です。イメージだけで「弱い」とか言われても、そんなことありません。なにしろ3連覇!ですから。本当に彼女は、年々成長していると思います。一方であの「もえあず」も29歳かあ、なのですが、いやいやフードファイターとしてはまだこれから伸びる余地だってあると思います。実力派の若手たちとの競争も、ますます楽しみです。

それはそうと、昨年からMCをやっている照英さん、あんまりうまくないですねー。言葉にキレがなく、単調です。 こうしてみると、やっぱり中村ゆうじさんは偉大でした。あと、赤坂さんにMCやらせるのはムリだあー。

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2017年5月13日 (土)

「スプリット」:シャマランの大イタチ

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映画『スプリット』は、「結末は絶対ナイショだよ」(c)M.ナイト・シャマラン なので、ネタバレが耳に入らないうちに・・・と公開2日目の今日、早めに観て来ました(いつもそうなんです)。で、結構よくあることなんですけど、今日もがっかりして劇場を後にしました。そういうところって、シャマラン先生、「大イタチの看板」みたいな人ですよね。昔の浅草の見世物小屋で、「大イタチ」だよって聞いて入ってみると、大きな板に血がついてるだけっていうやつ。その「やられたな」感に近いものがあります、この人。

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これ1時間57分の作品なんですけど、基本的にはシンプルな監禁モノなので、あと20分ぐらいつまんだ方がすっきりとテンポよくなるのですけどね。中盤など、あまりのスローな進行にうんざりしてしまいました。

多重人格ってのもストーリーにさほど生かされず、ってゆーか23(24)人格とか言っときながら、4つ~5つの人格しか出て来ないじゃん(ビリー・ミリガンへのオマージュだったとしても、そんなの意味ない)。

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多重人格を演じ分けるジェームズ・マカヴォイの演技は、特に絶賛すべきものではないです。むしろ平凡。 それよりもケイシー役のアニヤ・テイラー=ジョイが、原石の輝きを示しておりました。この子、真野恵里菜そっくりですよね!特に『逃げるは恥だが役に立つ』の彼女に似すぎです。 それと、つい先日『スウィート17モンスター』で見た女の子(主人公の親友役だったヘイリー・ルー・リチャードソン)も出ておりました。

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(以降ややネタバレあり) 事件の解決まで観ても、頭の中には「???」が残り、その後のラストシーンを観ても、「え、それだけですかい?」「そんな突拍子もないネタ持って来て終わりですかい?」「ギャグ??」ってな感じ。しかも、あの映画を観てないとわからんじゃないですかー(そんな不親切なのってアリ?)。って意味では、突き抜けております。あ、だから「シャマラン史上、最も衝撃的なラスト」なのか。

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2017年5月12日 (金)

「午後8時の訪問者」:監督も主人公もダウナーで辛い

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映画『午後8時の訪問者』は、あの「暗い名匠」ダルデンヌ兄弟の新作。昔に較べると、娯楽作品的なストーリーをきちんと描いたりはしているのですが、やはり本質は暗いですねえ。いつでも「生まれて来てすみません」的な、ダウナーなノリがあるのです。

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この主人公の女性が好きになれません。顔もそうだけど、それはさておき、「万能感」がハンパないっす。自分は完全である、自分は無謬であるというオブセッションに囚われているかのようです。そんなに気張って、どうするの? いくら聡明なエリートであり医師であったって、もっと楽に構えてればいいのに。

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これまでもそのようにしてあらゆる物と戦って、完璧をめざしてきた人生だったのでしょうが、ここまで来るとそれは「責任感」と言うよりは「おごり」ではないでしょうか?

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意外な真実が語られますが、もともと謎解きミステリーではありません。結局最後までモヤモヤです。

常に「お金払って観るってのに、しんどいなあ、つらいなあ」と思ってしまうダルデンヌ兄弟作品ですが、なんだかんだ『ロゼッタ』(1999)以降は全作品観ていたりしる大江戸なのでした。

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2017年5月11日 (木)

「追憶」:オーソドックスな小品の味わい

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映画『追憶』は、なんで『追憶』なのかタイトルがピンと来ませんねえ。まあ、変なサブタイトルをつけ足したりしてないのは潔いと思いますけど。降旗康男×木村大作コンビと言えば、2時間20分ぐらいになってしまいそうな印象ですが、さしものパワフルな二人も枯れて来ましたね。「小品」と言ってもいい感じの作品です。99分だし、なんか「小体(こてい)」なのです。主演男優も小柄ですしね。

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観る前は、かなり高齢の降旗×木村コンビで、このキャスティングで、あの予告編で・・・ってことで、大江戸的にはほとんど期待していなかったのですが、いや、思ったほど悪くありませんでしたよ。むしろ小品の良さを持った作品になっていました。今日び、こういう作品ってなかなか作られませんもん。そもそも企画が通らないし、通ったとしてもこういう伝統工芸風には作れません。

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当世の映画とは思えぬほど「古めかしい」空気が流れているのですが(例えば『砂の器』みたいな)、でも「古くさい」わけではないのです。オーソドックスと言うべきでしょうか。途中まではどっちに転ぶか?って感じでしたが、終盤の良さでちょっといい佳品としてまとまりました。

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疑問としては、現代パートの安藤サクラがどうして老けメイクなしのお肌つるつるなのか?ってこと。設定だと50歳以上でしょうし、吉岡秀隆の方は老けメイクになっているのにね。ただ最後の方のアップを見てて思ったのですが、もしかしたら「能面」なのかなあ。彼女の顔が感情の現れない無表情のようでいて、実はさまざまな思いを投げかけて来るあたりが能面みたいですし、実際に「若女」の面に似ているなあと感じました。ここだけはリアリズムを離れて、象徴、ファンタジーの世界なのかも・・・と。

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2017年5月10日 (水)

「スウィート17モンスター」:こじらせ映画史上の伝説となるか?

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映画『スウィート17モンスター』は、なるほど、こじらせちゃってますねー。あまりにも自意識過剰な17歳女子の主人公が、あまりにもイタイ映画です。ヘイリー・スタインフェルド演じる主人公の、ツッパッている面倒くささ! そしてジャケットのダサさ! いや、ヤバいっす。

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この人の過剰な自意識のおかげで、母も兄も親友も、みんな振り回されちゃいます。本人としても実はいろいろわかってるくせに、その辛い現実を直視しないばっかりに、ずぶずぶと沼にめりこんで行くのです。

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そんな彼女に救済を与えてくれる人物その1は、担任教師(ウディ・ハレルソン)。いやー、いい味出してますよ。『ナチュラル・ボーン・キラーズ』以来の当たり役なのでは?ってぐらいにキマってます。

そして救済を与えてくれる人物その2は、アジア系男子学生のアーウィン君。意外や彼が大金持ちの息子だったって設定もなかなかです。でも悪く取れば、「イケてない女子には、アジア系の男でもあてがっとけ」的な悪意が(無意識にせよ)あるのかもなどと、ちょっと気になってしまいました。

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それでも、こじらせ女子を描いた作品として、今後エヴァーグリーンになっていくのかも、後々まで引用されたり比較の対象になったりするのかもって気がいたします。 初監督作だというケリー・フレモン・クレイグ女史の今後にも期待できそうですが、ググってみたら結構な美人でした、この方。少なくとも主演女優よりはおきれいかと・・・。

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2017年5月 9日 (火)

「無限の住人」:単調なチャンバラで飽きちゃう

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映画『無限の住人』は、かなり血生臭い141分。日本刀の戦いって、基本的に非常に切れ味の良い刃物による斬り合いなので、まあ当たり前のように腕とか脚とか胴体とかが切れちゃうわけですよね。そこらへんのことを(ある程度)リアルに描いてくれた作品だとは言えるでしょう(でも本当にこれだけの斬り合いをやったら、もっと凄惨なことになっていたでしょうけれど)。

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その中心にいるのが木村拓哉なのですが、いやー、「何をやってもキムタク」健在です。話し方から何から、とにかく役柄に合わせることなしに自分の方に引っ張って来ちゃうことにおいて、高倉健さんと双璧かも知れません。

木村さん演じる「万次」の着物は背に「万」の字が入っているツートンカラーの特注品ですが、この人同じ着物を何枚持ってるんでしょう? 切られても血だらけになっても、また同じ着物を(しかもきれいなのを)着ております。まさか彼の体と一緒で、切られても再生するとか・・・?

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冒頭とクライマックスに、それぞれ「百人斬り」規模の大チャンバラがあるのですが、その間にも、いくつもの対決があるので、もうクライマックスにたどり着く前に「おなかいっぱい」な感じになっちゃいます。しかもチャンバラが結構単調なんで、飽きちゃうんです。 文字通り死屍累々の場面は、『殺し屋1』のヤクザ事務所を思い出しちゃいました(内臓までは出てませんけどね)。

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撮影時18歳だったのに、この杉咲花の子供っぽさって、何なんでしょう? まあ貴重ですよね。

木村と杉咲が河原で会話しているシーンで、ワイドスクリーンいっぱいを使いながら人物の動きに合わせてパンする映像が、極めて映画的で素晴らしかったです。こういう絵をもっと観たかったところなのであります。

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2017年5月 8日 (月)

「みみずくは黄昏に飛びたつ」by川上&村上

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川上未映子が村上春樹にロング・ロング・インタビューを行った本『みみずくは黄昏に飛びたつ』(新潮社)を読みました。

4つの章に分けたインタビューで、少女時代からの村上作品の熱心な愛読者でもある川上さんがぐいぐいと村上さんに迫ります。時として「村上さんたじたじ」といった様子になるあたりが、結構スリリングです。

川上さんは縦横無尽に過去作品からの事例や引用を持ち出しますが、村上さんの方では大抵「そんな事書いたっけ?」って感じで、のれんに腕押し感たっぷりです。そんな所を含めて、とにかく面白いQ&Aの連続です。川上さん、鋭いです。ファンとしての視点、小説家としての視点、フェミニストとしての視点から、ズバズバと聞いたり、村上さんの答にのけぞったりしています。

中心となるのは『騎士団長殺し』なのですが、やはりこの作品の謎はきっちり解き明かされるわけもなく、謎のまま残ります。大江戸としてはこの作品、きっと1年後ぐらいに第3部が出るんだろうな(『ねじまき鳥クロニクル』や『1Q84』のように)と思っていたのですが、これを読むと「あ、あれで終わりなんだ。村上さん、基本的には続きをつくらないでいいと思ってるんだ」と感じずにはいられません。

まあ、それにしても村上春樹って、長編でも短編でもエッセイでも悩み相談でもインタビューでも、金太郎飴的にどこを切っても村上春樹だなあ。

帯に「ただのインタビューではあらない」と書いてあるあたりに、いい感じのセンスですね(『騎士団長殺し』を読んだ人には響くってことで)。

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2017年5月 7日 (日)

恵比寿界隈の建築あれこれ

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一昨日、恵比寿と目黒間の山手線内側、町名でいうと品川区上大崎2丁目あたりをさすらっておりました。ゴールデンウイークならではですね。

ガーデンプレイスの裏っかわと申しましょうか。大都会の真ん中と思えぬほどに、昔ながらの普通の住宅地なので驚いていると、木造2階建ての、昭和初期(~中期)を感じさせるおうちが突然出て来たりして、素敵でありました。

1494164176891そのおうちに貼ってあった昔の町名表示板がこちら。「渋谷区伊達町」ってことで、属する区も現在と違っていたんですねー。

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で、そこらをうろうろしていた本来の目的は、白くて四角いこのおうち。東京都指定有形文化財の「土浦家住宅」。モダニズム建築家として有名な土浦亀城が昭和10年に自邸として設計した建物だそうです。うーん、モダニズム建築ですね。しかも建物の白壁がコンクリートではなくて、木造に塗装。結構こじんまりとしていました。

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そのそばの坂道を見やれば、住宅の向こうに赤い球体! おお、目黒の日の丸自動車のビルではありませんか。ちょっとシュールな光景です。

それにしてもこのあたり、旧町名では「長者丸」と言って、豪邸の建ち並ぶお屋敷町です。いやー、本当に豪壮な大邸宅ばかりでしたよ。すごいすごい。

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そこから歩いて恵比寿駅周辺に着きますと、駅のそばなのにこんなお蔵が! ビルの合間で、隣は駐車場、道を挟んでオープンエア席もあるカフェ。これまたギャップの大きな風景でした。

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そして、そのそばの大通り沿いにあった植物の緑がズラリのビル。これ、救世軍の建物なんですね。かなり印象的な景色です。

いやー、恵比寿あたりって、普段はガーデンプレイスにしか来ませんけれど(映画とか写真美術館とかビール博物館とか)、なかなかに幅が広く奥が深いですねえ。

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2017年5月 6日 (土)

特別展「茶の湯」@東博

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上野の東京国立博物館(東博)で開催中(~6/4)の特別展『茶の湯』に行きました。東博としても(ということは世界中でも)37年ぶりという規模の茶の湯展ということで、それなら観ておかねばってところです。それにしても入り口横の展覧会メイン看板の前が駐輪場状態って・・・。

茶の湯前史(中国美術からの影響)に始まって、書画、茶道具。茶室等を通して現代に至る「茶」の世界を、総合的に紹介する正統派の展覧会です。ゴールデンウイーク期間中は午後9時までやってるってことで、これはいいやと午後4時から鑑賞したので、あまりストレスを感じずに観ることができました。

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展示品は国宝、重文のオンパレード。さすがです。特に茶碗は「名碗オールスターズ」と銘打っているように、小生ごときが観ても感嘆するほどに素晴らしいものでした。特に黒楽茶碗、赤楽茶碗の名品ときたら! もうドキドキするような感じでした(茶器ですけど)。 長次郎の黒楽茶碗『俊寛』なんて、いろんな方向から何度も「観ては戻り」してしまいました。

曜変天目(~5/7までの展示)、油滴天目、灰被天目、黄天目の茶碗も一堂に会しておりますし、良い物を観ておくという意味で、非常に勉強になります。

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会場内で1ヶ所だけ撮影OKのコーナーがありました。それは古田織部の茶室「燕庵」を再現したもの。右の写真です。

明日NHKの『日曜美術館』で紹介するそうなので、今後どんどん混んで行くんでしょうねー。今日行っておいて、良かったです。

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グッズ・ショップではあれこれと気の利いたものを売ってましたが、その一角にあったのはこのガチャガチャ。5種類揃えば、茶室の風景が作れるようでしたが、ま、やめときました。理性がありますね。

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2017年5月 5日 (金)

「PARKS パークス」:もっと軽やかに、もっとミュージカルに

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映画『PARKS パークス』は、井の頭恩賜公園100周年記念映画なんですとか。そんなわけで、井の頭公園映画であり吉祥寺映画でもあります。桜の季節に始まり、桜の季節に終わる映画なのですが、ポスターや予告編映像のルックからもわかるように、爽やかな初夏の風が吹き抜けるような映画です。

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とはいえ、誰もが連想するように『はじまりのうた』を期待してしまうと、そこまではポップにできていないんですよねー。50年前の青春を絡ませながらの進行が意外とかったっるく、ことに後半はかなりけったいな事になってまいります。橋本愛が精神的にヤバくなっていくし、一種の幽霊譚みたいな雰囲気まで出て来ます。重いんです。もっとスカッと軽やかに作れないもんですかねえ。

358030_005(以降ネタバレあり) クライマックスと言えるライブ場面で、最悪のグダグダになってしまうところは、映画的にかなりキツかったです。それ以前にこの、あまりと言えばあんまりな「食中毒でバンドのみんながやられて、染谷だけ助かってる」って何? そんな脚本ってアリっすか??(いーのかしら?)

そもそも佐野史郎扮する成蹊大学教授が、授業に全然出ていなかった橋本愛に対する態度が甘過ぎですし、しまいには曲を作れば(プラス・メモ程度のレポート)卒業させてやるなんて・・・。いいのか、成蹊大?(いーのかしら?)

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それはそうと橋本愛とペアとなる永野芽郁が、「もしかして『あまちゃん』コンビの再共演を狙ってたの?」と思っちゃうほど、「のん」もどきの顔や雰囲気になってます。諸般の事情で「のん」(能年玲奈)を引っ張り出せなかったので、永野さんをこんな感じで使ったのかなどと妄想してしまいました。

この作品、どうせならもっとミュージカルにしてくれれば良かったと思うんですけどね。

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2017年5月 4日 (木)

「メットガラ ドレスをまとった美術館」:裏方の苦難の日々

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映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』は、メトロポリタン美術館の運営費集金のために行われる年に一度の超セレブ・イベント。ファッション界、音楽界、映画界などのきらめくスターが大集合して、一晩で席代18億円が集まるのだそうです。しかも、客を減らすのに苦労してるって・・・。

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この

イベントを仕切るのが「プラダを着た悪魔」ことアナ・ウィンター。彼女、1947年生まれだから今年で70歳になるんですね!若々しさにびっくりです。そして、身にまとうカリスマ・オーラの凄さときたら! 

そしてゲスト・アピアランスのジョン・ガリアーノ、カール・ラガーフェルド、ジャン・ポール・ゴルチエ、ウォン・カーウァイ、バズ・ラーマン、リアーナらも、実に豪華。

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でも本作の主役は、メットのファッション部門のキュレーターであるアンドリュー・ボルトンです。彼が展覧会『鏡の中の中国』を企画し、展示品を選定し、さまざまな苦難を乗り越えてオープンに至るまでのあれこれが、めっぽう興味深く、そして素晴らしいのです。大江戸も訳あって展覧会の裏側には結構詳しかったりするのですが、ここで描かれるアンドリューの苦労の数々は「時間とカネと人間関係」との闘いであり、その中でいかに「美」を追究できるかってあたり、まさに学芸員冥利というか仕事冥利というか、働くことの意義の追究でもあるのです。デイヴィッド・ボウイ似のアンドリューはよくやりました。

359400_001一方でファッション・ビジネスが大きくなればなるほど、(純粋な人もいるのだけれど)うさんくさい人、インチキ臭い人が群がって来るというのも事実。そのうんざりするような空気も味わせてくれる作品でもありました。 それでもアンドリューのような裏方がいる限り、「ファッション」は大丈夫だと思えるのです。

 

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2017年5月 3日 (水)

湘南、山口を下し2位浮上及びバックスタンド増設

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BMWスタジアムのバックスタンド中央、時計塔の下の部分に観客席がたぶん500席ぐらい増設されました。今日はそのこけら落としってんで、いつもより早くスタジアムに着いて、なんとか1席を確保しました。

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確保したらば腹ごしらえってわけで、フードパーク出店が物珍しかった「フェッシュ&チップス」を買ってみました。

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レギュラーサイズ800円ですが、フィッシュは大きめなフライ(パン粉をつけたもの)と小さめな天ぷら風のもの(パン粉なし)が入っていて、あとはポテトフライがゴロゴロ。ワインビネガーをかけていただきます。けっこうボリュームありました。ビール飲みながらこういうの食べてると、気分はプレミアリーグですね。

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早めに行くと、ベルマーレクイーンも物販のお手伝いなんかをやっています(写真は天野春香さん)。

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新発売の「湘南ベルマーレカレー」とやらを買ってみました。平塚市のフリーデンの商品で、神奈川県のやまと豚を使った中辛です。1人前500円と高めですが、売上金の一部がクラブ支援金になるそうなので文句は言えません。

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新設された席はこんな感じの青色。「近い」感たっぷりで(そりゃあサッカー専用スタジアムのようにはいきませんが) 、見やすいです。ここ、5月中はお披露目サービスだけど、6月以降は指定席になってしまうんですよねー。

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試合(湘南ベルマーレvs.レノファ山口)は44分にCKから菊地俊介が決めた1点を守り抜いて、1-0でベルマーレの勝利。勝ち点では首位横浜FCに並びました(得失点差で2位)。

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それはめでたいのですが、CB岡崎が前半のうちにケガでバッテンマークを出されて交代したのが心配です。

さらに後半交代出場した斉藤未月が、誰もが「決まった」と思ったキーパーとの1対1をポストに当ててしまい、ノーゴール。これが決まっていれば、もっと楽な試合展開になったでしょうけれど、結局最後まで(怖くはなかったけど)なんだかハラハラしてしまいました。

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相手バイタルエリアでボールを動かしまくってはいるのですが、なぜかシュートを打てなかった今日の湘南。 あくまでもパスをつなごうとして、クロスを入れなかった山口の拙攻に助けられた感じではありました。

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勝利のダンスで祝うサポーター席前の横断幕には、U-20ワールドカップの代表メンバーに選出された杉岡大暉に対するガンバレ!と、落選してしまった神谷優太に対する「ここから世界に這い上がろう!俺達の7番」という応援メッセージが書いてあったのでありました。

 

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2017年5月 2日 (火)

「3月のライオン 後編」:重めだが、ラストに救われる

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映画『3月のライオン 後編』は、きちんと面白かったですよ。前編を受けて、「家族の物語」比重を上げて、(原作マンガはまだ連載中なのですが)それなりに納まりの良いラストを作り上げました。

ちょっと悩み&トラブル多き物語にはなってしまいましたが、そういうのが嫌いな大江戸でもまあ許せる範囲でしたね。

全体的に撮影が素晴らしいのです。宗谷名人と桐山の対局風景をファンタジーのような輝く光で包んだ場面とか、ラストのあの圧倒的なロケーションの捉え方とか、佃&隅田川界隈の赤い橋やら吊り橋やらとか、前編以上に撮影の力が際立っているのです。対局中の駒と指のクロースアップも、微妙なぼかし具合などが実に効果的でした。

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役者たちも相変わらず好演なのですが、後編では特に宗谷名人役の加瀬亮の「気を消した」ような不在の存在感が見事でした。いろんな夾雑物を削ぎ落として残った芯のような演技。幽玄ですね。

川本家の父親役の伊勢谷友介も、あのうさん臭さと何かイヤな感じを出せるのは彼しかいないって感じでした(ほめてる?けなしてる?)。 高橋一生の林田先生も、ほとんどカップラーメン持ってしゃべってるだけの芝居なのに、かなり良い味が出てるってあたり、ノッてますね。

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でも実写版だからしょうがないとは言え、お笑い要素(とニャーニャー要素)を入れにくいので、作品が結構重くなってしまったのも事実。うーん、もう少し軽く明るいものが観たかった気もいたします。そこらのバランスを取って、ポジティブな清澄さに持って行ったあのラストは悪くないと思っております。

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2017年5月 1日 (月)

「ミュシャ展」@国立新美術館

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乃木坂の国立新美術館で『ミュシャ展』(~6/5)を観ました。この月・火も含めてゴールデンウィーク中は夜8時までやっているというので、六本木方面での仕事帰りに寄りました。

今回の展覧会の目玉は、超大作「スラヴ叙事詩」全20作のチェコ国外では世界初となる公開。これまでよく知っているアール・ヌーヴォーのミュシャとはだいぶ毛色の違うこれらの作品、果たしてどういうものなのでしょうか。

1493634568828いやー、巨大な絵でした。大きいものは幅8m、高さ6mにも及びます。でも数字よりも、実際にその作品の前に立った時のサイズ感、見上げる高さが、圧倒的です。まさに壮大なスペクタクルです。こんな超大作を1年に何枚も描いていたりするのですから、まったくどうなってるんでしょうかそこらへん!

一室だけ写真撮影OKだったので撮ったのがここの写真ですが、まあそれは広告などに使われているキャッチーな代表作ではないので、写真も地味です。とにかく本物のデカさと迫力は、ぜひ美術館でどうぞとしか言いようがありません。

そもそも展覧会冒頭の解説に、「パリでその名を広く知られるようになったので、日本では<ミュシャ>というフランス語発音で知られてきたが、本店ではチェコで制作された『スラブ叙事詩』に関してはチェコ語に基づき<ムハ>と表記する」といきなり出て来て、驚かされます。そうか、実は『ムハ展』だったのかあ。 確かに会場内のキャプションには「ムハ(ミュシャ)」と書かれていました。そして『スラヴ叙事詩』以外の作品には「ミュシャ(ムハ)」と表記されていました。 こういう試みや努力を続けているうちに名前の表記が正しい現地読みみ改まっていくことは、絵画だろうと小説だろうと映画だろうとあることなので、何十年か立った時には「ムハ」が当たり前になっているのかも知れませんね。

1493634592624後半は割とおなじみのポスターや絵画の世界。花や芸術の4連作とか、サラ・ベルナールの演劇ポスターなど、時代をさかのぼって19世紀末からのミュシャ作品が並びます。最後の方はもう小さな小さな作品ばかり。巨大な作品に始まって、小さなもので終わるっていう構成を意図したのでしょうね。

いやー、これまで持っていたミュシャ感が大きく変わる展覧会でした。とにかく『スラヴ叙事詩』の持つ力(大きさ自体もさることながら、そこに込められた魂のようなパワー)にはただならぬものがありました。観て良かった展覧会です。

それはそうと、あのドでかい作品をどうやって持って来たのでしょうか? 車に載るわけはありませんし・・・。大江戸の勝手な推測としては、額=組み立て式、キャンバス=取り外してぐるぐる巻きかなあと思っているのですが・・・、ほんとのところを教えてほしいものです。

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