「PARKS パークス」:もっと軽やかに、もっとミュージカルに
映画『PARKS パークス』は、井の頭恩賜公園100周年記念映画なんですとか。そんなわけで、井の頭公園映画であり吉祥寺映画でもあります。桜の季節に始まり、桜の季節に終わる映画なのですが、ポスターや予告編映像のルックからもわかるように、爽やかな初夏の風が吹き抜けるような映画です。
とはいえ、誰もが連想するように『はじまりのうた』を期待してしまうと、そこまではポップにできていないんですよねー。50年前の青春を絡ませながらの進行が意外とかったっるく、ことに後半はかなりけったいな事になってまいります。橋本愛が精神的にヤバくなっていくし、一種の幽霊譚みたいな雰囲気まで出て来ます。重いんです。もっとスカッと軽やかに作れないもんですかねえ。
(以降ネタバレあり) クライマックスと言えるライブ場面で、最悪のグダグダになってしまうところは、映画的にかなりキツかったです。それ以前にこの、あまりと言えばあんまりな「食中毒でバンドのみんながやられて、染谷だけ助かってる」って何? そんな脚本ってアリっすか??(いーのかしら?)
そもそも佐野史郎扮する成蹊大学教授が、授業に全然出ていなかった橋本愛に対する態度が甘過ぎですし、しまいには曲を作れば(プラス・メモ程度のレポート)卒業させてやるなんて・・・。いいのか、成蹊大?(いーのかしら?)
それはそうと橋本愛とペアとなる永野芽郁が、「もしかして『あまちゃん』コンビの再共演を狙ってたの?」と思っちゃうほど、「のん」もどきの顔や雰囲気になってます。諸般の事情で「のん」(能年玲奈)を引っ張り出せなかったので、永野さんをこんな感じで使ったのかなどと妄想してしまいました。
この作品、どうせならもっとミュージカルにしてくれれば良かったと思うんですけどね。
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