「パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー <永遠の3秒>」:びっくりすること多し
映画『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー <永遠の3秒>』は、あの『パリ市庁舎前のキス』で知られるフランスの写真家ですが、この映画を観てびっくり。なんと、あの写真は劇団員の男女を使って撮った、いわば「やらせ」だったんですね。だとしても、そんなの関係ないと小生は思います。まあそのあたりは常に論争になる所ですが、大江戸は写真芸術における「演出」ってものには寛容なのです。
それはそうと、この写真って1980年代にポスターとして発売されるまでは、特に有名な作品ではなかったってことにびっくり。しかも『LIFE』誌に初めて載った時は、「その他大勢」扱いの小さな写真だったことにもびっくりです。
さらには、不勉強にしてこれまで知らなかったのですが、’68年頃にアメリカで撮られたカラーの写真集の存在にもびっくり。なんかモノクロ以外のドアノーって、別人の写真のような気がしてしまいます。
この監督さん(クレモンティーヌ・ドルディル)って、ドアノーの孫娘なんですね。だから家族のあれこれが多く扱われているってことかあ。
終盤に「日本パート」があって、びっくり。ドアノー作品のコレクターだとか、福島のドアノー展だとか、ドアノー写真の商業利用についてだとか・・・。商業利用について語っていた佐藤正子さんは、昔お仕事で関わったことのある方だったので、出て来た時にびっくりしました。「(ドアノーの写真を)下着に使いたい」ってオファーまであったそうで、その事実にもびっくりでした。
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