「夜空はいつでも最高密度の青色だ」:二人に共感できなくて・・・

映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、石井裕也監督久々の新作。原作は詩だっていうのが、ユニークです。そして東京映画というか、渋谷と新宿の映画だったりもします。ロケーションが生々しく、現在の東京を捉えます。なんだか’70年代のATG映画が匂います。
東京に弾き飛ばされそうな人たちを描いているのですが、正直相当にめんどくさい方々です。大江戸の場合、本作に関してはその魂に共感することはなく、ただ「うわー、これだと生き辛いよねー」「無理に東京になんかいない方がいいんじゃないのー?」との思いを禁じ得ませんでした。ぶつぶつ言いながら東京に居続けるのって、不幸な事ではないでしょうか?
かなり評価されている石橋静河ですが、なんと石橋凌と原田美枝子の次女なんですってね。『PARKS パークス』にも出てましたけど、全然知りませんでした(そもそも、石橋、原田が結婚していたことさえ「あれ、そうなんだっけー?」って感じでしたから)。 池松君は、常にいつもの池松君芝居です(たとえ「強迫神経症的にしゃべりまくる」という技を入れたとしても)。 むしろ脇を固める田中哲司や佐藤玲やポール・マグサリンの方がいい味出してました。
現代日本の社会問題をあれもこれもと詰め込んで、物語を成り立たせております。でも、詰め込み過ぎで、みんな表層的になっているのではないでしょうか?
ストリート・シンガー役の野嵜好美が、あまりにもあちこちに居過ぎます。「またかよ?」て感じで、笑っちゃいます。しかも単純に「がんばれがんばれ」言われたってねえ・・・。 そして、最後の彼女がらみの「神の降臨」シーンは、これまたちょっと笑っちゃうというか、作り過ぎている感じでした。
何ヶ所かで使われているスプリット・スクリーンは、(久々に見ると新鮮で)良かったですけどね。
| 固定リンク





コメント