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2017年5月18日 (木)

「美しい星」:ヘンテコに攻めてます

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映画『美しい星』を試写会で観ました。吉田大八監督作品として、『紙の月』に次ぐ『美しい星』という天体シリーズ(?)です。

いやー、吉田監督攻めてます。このキャストでメジャーな映画として作ってるのに、ここまでやっちまいました。昨年、吉田恵輔監督が『ヒメアノ~ル』でやらかしてくれたことと近い強度で、娯楽映画の枠を超えております。おそるべし、W吉田。

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何か往年のATG映画をちゃんと金かけて作ってるようでもあり、でも吉田監督、これがコケると以後厳しくなるのでは?などと、いらぬ心配の一つもしてしまいます。それにしても三島由紀夫原作なわけでしょ。60年前の作品なんでしょ。大江戸は原作未読なだけに、どこまでが原作にも書かれていて、どこからが映画用の創作なのかが、大いに気になりました。原作が冷戦への恐怖を描いていたのに対し、映画では地球温暖化への恐怖を打ち出しています。

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で、とにかくヘンテコな作品です。オフビートな笑いも多々ありますが、終盤に至るやヘンテコさ加減がマックスに達し、「え?」「あれ??」「うーん???」って感じになっちゃいます。娯楽作の着地点としては、正直しんどいですね。でも吉田監督(共同脚本も)は、確信犯としてそんな着地を選んでいます。考えてみれば『桐島』だって『紙の月』だって、あえて終幕に“破調”を選んでるわけですもんね。

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役者たちはみんなソツなくこなしています。中でも佐々木蔵之介の変な迫力は、特筆すべきものでしょう(『3月のライオン』の良さとは真逆ですが、どちらも素晴らしいのです)。 そして橋本愛に関しては、彼女の個性がとてもマッチした役柄と言えるでしょう。私はそこらの女の子じゃない、私はアイドルなんかじゃないってオーラが出まくって、役柄とご本人が結構かぶっているみたいに思えました。

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