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2017年6月20日 (火)

「山田孝之 3D」:もっと突き抜けないと・・・

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『山田孝之 3D』は、そりゃまー変な映画です。椅子に座った山田孝之にインタビューするだけの77分。まあ「だけ」と言っても、その周辺にはいろいろあるのですが--『左翼ボクサーのぼる』(漫☆画太郎)の実写版とか、過去の主点作品映像とか、鹿児島の生家跡地探訪とか。

共同監督という形にはなっていますが、山下敦弘がインタビューし、松井大悟が3D演出をしてるのでしょう、たぶん。まあ、二人ともフェイク・ドキュメンタリーはお手のものの方たちですからね。

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小生は『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京)を楽しんで見ていたので、その最終回に出て来た情報でこの映画の存在を知りました。鹿児島の生家跡地探訪は、まさにあの作品の最終回とかぶるものでした。そもそもオープニングで口上を述べる芦田愛菜も、あの作品つながりで友情出演してるわけですし・・・。

ただ『カンヌ映画祭』の圧倒的なフェイクの面白さに較べると、本作はかなり退屈。そもそも山田孝之のファンでもないのに、延々山田の人生インタビューを聞かされるので、早々に飽きてしまいました。まあ基本的に山田孝之ファンでもないのにこの映画を観る人間って、相当少ないんでしょうけれど・・・。

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3Dは、立体視させることが目的ではなく、手前、やや奥、もっと奥といったレイヤーごとに情報を配置して、そのレイヤーごとの衝突効果を狙うという、キュビスム的なもの。そう、松江哲明監督が『フラッシュバックメモリーズ 3D』で採った方法論と似ています。

ラストの山田の一言で作品自体をひっくり返しちゃうようなところを狙ったのかも知れませんが、それはあまり効いてないなー。ってなわけで、結論としてはなんで劇場公開したの?って感じのファン・ムービーに留まってしまったのではないでしょうか? どうせやるなら、もっと狂って、もっとぶっ壊れて欲しかったところです。

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