「おとなの恋の測り方」:小さいという個性
映画『おとなの恋の測り方』は、まあほぼ予告編通り、想像通りの作品。「身長136㎝の小男のラブストーリー」という一言で言い得てしまいます。でも一言で語れる映画じゃないと当たらないなんて事も言われてますので、悪いことではありません。その場合、何を語るかではなく、どう語るかが問われることになります。
あのデカそうなジャン・デュジャルダンが小男を演じるのがミソ。でも小さく見せるCGでは、そのまま縮小してるわけではなく、妙に頭が大きいプロポーション、つまり子供体型になっておりまして、きちんと工夫してるってわけです。そこらへんがカワイイので、(ベッキー演じる「木部さん」みたいな)メガネの秘書さんが「カワイイ♡」ってなっちゃうんでしょうね。
でもCG以外の撮り方の工夫で小さく見せている所もたくさんあります。これひざまずいてるんだろうなあとか、これ相手を台に乗せてるよねってなシーンも多いのです。ただ、その時は頭と胴体のプロポーションが普通の大人だったりするので、他のシーンとの違和感がちょっと出てしまいます。
作中に彼の背の低さを嘲笑する人たちが何人も出て来ます。日本人だとここまで言葉や態度に出さないのではないでしょうか? やっぱりフランス人って、露骨に差別しそうですもんねー(←偏見? その一方では移民の国でもあるのですが)。だからこそ、「障害は君の心の中にある」って言葉が一番印象的なのでした。主人公自身も、「個性」だと言っています。
そういえば、卓球の果し合いはどうなっちゃったんでしょうか?
| 固定リンク
コメント