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2017年7月 8日 (土)

「ハクソー・リッジ」:残酷描写にちょっと辟易

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映画『ハクソー・リッジ』は、ユダヤ人差別発言問題でミソをつけたメル・ギブソンの監督復活作品。戦場映画なもんで、これまで以上にエグイ人体損壊描写満載でお送りいたしております。でも基本的には、古き良きアメリカ映画の伝統を継承するような感動作ともなっております。でも、小生は激しい戦闘描写の連続に辟易してしまい、さほど感動はしませんでした(実際の戦場はこうなんだ!と言われれば、「はあ」と恐縮するしかないのですが)。誰かがどこかで「メル・ギブソン、絶対途中から楽しんでやってる」って書いてましたが、かなり同意です。

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前半の子供時代~父とのあれこれ~妻との出会いあたりの描写が、映画として上質。古き良きアメリカ映画の良作って、こうだったなあって感じです。それは、入隊してからの訓練や試練の描写にもつながっていきますが、日本の軍隊だったら、こんなんじゃ済まなかったでしょうね。殴ったり蹴ったりで殺されちゃったんじゃないでしょうか?(いや、これまで観た映画などからの想像でしかありませんが) 

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それにしても今年は(アメリカでは去年ですね)アンドリュー・ガーフィールド主演の「信仰と暴力/信念の主人公の受難」を描く作品が続きましたね(『沈黙 サイレンス』と本作)。 でも、役者では彼よりも彼の妻となる看護婦役のテリーサ・パーマーや、彼の上官役のヴィンス・ヴォーンの方がいい味出してました。ヒューゴ<エージェント・スミス>ウィーヴィングも、いい歳になったんですねえ。

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日本兵たちが、ただ「続々と湧いて出て来る敵」というゲーム的な扱い、もしくは往時のハリウッド映画におけるアメリカン・インディアン的な扱いだったのが、気にはなりました。しかしながら、この映画で描こうとしている所はそこではないのだからしょうがないってのも、理解はできます。

戦闘シーンの激しさから『プライベート・ライアン』を引き合いに出して語られることの多い本作ですが、同じスピルバーグ作品でも「もう一人救いたい」ってのは、『シンドラーのリスト』と共通してましたよね。いずれにしても、メル・ギブソンはまだまだスピルバーグの域になど達してはおりませんです(永久に?)。

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