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2017年7月19日 (水)

「メアリと魔女の花」:原発への警鐘映画

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映画『メアリと魔女の花』は、米林宏昌監督のジブリ退社後の第1弾=スタジオポノック設立第1作です。予告を見た限りでは、「ほとんどジブリじゃん」って感じでしたが、まあ受け継いだ部分もあり、断ち切った部分もありってとこなんでしょうね。米林監督並びに周囲の方々のご苦労は、完成までの道のりに関しても、完成してからの「ジブリと比較されちゃう宿命」においても、大変だったことと思います。

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でも比較することは自然なので比較しちゃいますと、絵の印象としては、より「マンガ映画」に近づいたって感じ。まあ、見方によっては「ジブリよりも雑」と見えちゃいます(それは私)。絵のタッチの問題なのかも知れませんが、だとしたら小生は今回のタッチがあまり好きではありませんです(人物も、背景や美術も)。

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肝腎かなめの空を飛ぶ描写にしても、あの浮遊感とあの滑空感が足りないように思えたのですが・・・。あまり比較や無いものねだりばかりしても良くないのでしょうけれど。どうしても残念な気持ちが頭をもたげて来るのです(素人がこんな事言っちゃ申し訳ないのですが)。

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それにしてもこの作品、ここまでハッキリと原発への異議申し立てを行っている作品だとは思いませんでした。「魔法の力」とはそれだったのか!って感じで。「我々には制御できない力がある」的な台詞もありましたし、「魔法なんかいらない!」ってのもありました。絵的にも、力がコントロールを失って荒れ狂う描写がありましたもんね。メタファーと言う以上に結構はっきりした表現だったので、驚くと同時に制作者たちの思いを感じることができました。 ジブリの継承と言うよりも、原発への警鐘の映画だったのですね。

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