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2017年7月 2日 (日)

「TAP - THE LAST SHOW -」:タップ場面は最高だが・・・

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映画『TAP - THE LAST SHOW -』は、水谷豊の初監督作品。へー、こういうのやりたかったんだーと思いつつ、ショウ・ビジネス界の光と影を描くバックステージもの=大江戸の大好きな領域だったので、一応期待しておりました(予告編の出来も良かったし)。でもねー、うーん。タップ・シーンは素晴らしいし、映像のルックも日本映画離れしたスタイリッシュな光と影の世界でカッコイイのに、なんでこうなっちゃたんでしょうねえ・・・。

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とにかくドラマ部分がドイヒーなのです。観ていて恥ずかしいというか、手垢のついたいかにもなクリシェだったり、あまり上等じゃない(笑えない)笑いが続いたり・・・。そうそう、役者たちが芝居をこなしきれていない部分も大いにありました。これは難しい所です。タップをこなせる人に演技してもらうのか、芝居ができる人にタップを練習してもらうのかの2択。当然この映画のスタイルからすれば前者を採らざるを得ないのですが(そして舞台経験のある人も多いのですが)、やはり多くの場面で演技の質に問題があり、椅子からずり落ちそうになりました。

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だから、ドラマ部分は最低限に刈り込めば良かったのに、随分頑張っちゃって2時間13分にしているのです。これ、1時間43分だったら傑作になったかもしれないのに・・・。

監督・水谷豊も、絵作りやタップ・シーンに関しては最高なんですけど、このホンでGOしちゃうあたりがねえ・・・。細部の演出も含めて、それって「センス」ってことなんですけど。 一方、役者・水谷豊は魅力的でしたよ。この人、右京さんという役に縛られなければ、もっといい役者--森雅之みたいな--になっていたかもと思いました。

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宣伝文句だと「ラスト24分」というタップのステージは、文句なく見事でした。ダンサーたちの技量も、アンサンブルも、撮り方も、編集も、素敵です。ここは、日本ミュージカル映画史上に残る場面でしょう(音楽はよろしくなかったけど)。

だから、すごく「もったいない」思いがするのです。だって、メインダンサーとその恋人がよりを戻す場面に、いかにもな音楽がかかって、二人が抱き合った時に♪I love you. I need you.っていう歌詞が歌われるんですよ。そういう「うわー、恥ずかしい」をやってくれちゃったのが、残念でなりませんです。

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