「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」:
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は、小生のような原作の絵柄ぐらいしか知らない人間にとっては、「え?こんな、ヤンキーみたいな奴らがケンカするだけの話なんでしたっけ?」と思ってしまいますが(だって、しょこたんの「ジョジョ立ち」ポーズぐらいしか知らないんだもーん)、まあ連載30年にわたる長大な原作の一部分だけってわけなんですよね。
おまけに三池崇史が監督なもんだから、『クローズZERO』のような『岸和田少年愚連隊』のような『愛と誠』のような「ヤンキー・ケンカ路線」×『妖怪大戦争』のような『神さまの言うとおり』のような『テラフォーマーズ』のような「VFXバトル路線」 まっしぐらなわけです。
それにしても舞台となる杜王町がスペインのシッチェスでロケ撮影されてるっていう、人を喰った大胆さが三池さんらしいですね。
実写になったジョジョの変則リーゼント。これを変なアタマと言わずして、何と申しましょう? それなのに、「変なアタマ」って言うとキレられてボコられるなんて、あんまりです。岡田将生くん(最近はヒール役が多いですね)の髪型もかなりなものですけど、こっちは高貴さが漂っております。なのに、その弟(新田真剣佑)は古典的なヤンキーといった趣きです。おまけに髪型が「サイドとバックを白くしたジョジョ」です。こいつもイケてないんですが、山田孝之はほんと顔が汚かったですねえ。 トカゲ男とか砂男とかいった趣きであります。
そして、山崎賢人のジョジョは、堂々の主役感に欠けるんですよねー。この人、なんか顔が確立していないと言うか、ぼんやりしていて、華やシャープネスが足りないのです。
ま、いずれにしても「話は途中」感がありありで、続編を意識してゆっくり撮っている雰囲気もあります。他の三池作品同様、本作のクライマックスも無駄に長いものでありました。
| 固定リンク
コメント