「あさひなぐ」:笑える「青春なぎなた映画」
大江戸的には、ポスターの西野七瀬のメガネ姿に魅かれて心待ちにしていたのですが、まあメガネ姿に関しては可愛く見えるショットもあり、イケてないショットもありって感じでした。むしろその振れ幅の大きさが不思議で、ずーっと「何故だろう?」と考えていたのですが、答えは出ずじまい。いずれにせよ、本年度のBESTメガネっ娘賞は、『ひよっこ』の澄子(松本穂香)でキマリですからね。←なんのこっちゃ
でも面白かったです。しっかり笑えました。作品の作りとしては、典型的な「ポンコツ・チームが頑張って、奇跡的な勝利を勝ち取りましたー!」ってタイプ(『がんばれ!ベアーズ』型とも言います)なのですが、成功の理由があるのです。それは、①モチーフにしているスポーツの訓練と試合をきっちり描いていること、②特に苦しい訓練をしっかり描いて、成長の過程を明らかにしていること、③主人公の私的な悩みやトラブル(恋愛、家族、人間関係、死にそうな知り合いなど)などは持ち出さずに、あくまでも「なぎなた映画」を貫いたこと だと思います。特に③は日本映画がはまりやすいワナなのですが、本作では気持ちよく無視して、悩みやトラブルがあっても、それはなぎなたに関することなので、映画が停滞しません。なぎなた映画をみっちり堪能できました。スポーツに限らず、書道だって将棋だってピアノだって、そうあるべきなんですよ。それで失敗しちゃった代表例が『チア☆ダン』です。
それにしても、なぎなたがこんなに剣道ライクなものとは知りませんでした。そして技の決め所が面、胴、小手に加えて脛(すね)まであるのには驚きました(脛用の防具があるのですね)けど、理に適っていますね。 ただ映画的には、面で顔が隠れてしまうので、誰が戦っているのかがよくわからないというネックを解消できていませんでした。稽古着の色や胴の色までも同じだったりしますからね。ここはもう少し工夫できたのではないでしょうか。
角替和枝さんもいい味出していたんですけれど、スパルタ尼さん役の女優さんが江口のりこさんだとエンドクレジットで気づいてびっくり! (坊主頭の特殊メイクのせいか)やけに顔が長くなっていたので、全然気づきませんでした。あと、白石麻衣は高校生に見えないですよー。
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