「プラネタリウム」:ゆるくて眠くてつまらない
映画『プラネタリウム』は、フランス出身の女性監督レベッカ・ズロトヴスキによる1930年代を舞台にした作品。でも、とにかくつまらないのです。いろんな意味で、映画のツボを押さえておりません。ゆるいです。これでは観客がそっぽを向いてしまう作品の見本ではないでしょうか。
ナタリー・ポートマンに魅力が全然ありません。近作で言えば、『ブラック・スワン』のような華も、『ジャッキー』のようなアクの強い演技もありません。なんとなく、しょーもない人になっちゃってます。主役の一人なのに、影が薄いのです。
もう一人の主役リリー=ローズ・デップは、悪くありません。少女の魔性をそこはかとなく漂わせております。彼女、右の眉毛が部分的に色が変わっているのですね。そして、表情が父上によく似ていいらっしゃいます。
本作ではむしろコルベン役のエマニュエル・サランジェの方が陰の主役というか、作品に色合いを与えておりました。そんなこともあって、何を描きたかったんだかよくわからない感じになっております。
’30年代を表現するヘアメイク、衣装、美術などの設定もややゆるいです。時代再現がんばった、とは言い難い気がいたしました。
終始何が言いたいのか?、何を描きたいのか?って感じでしたし、終始眠気が襲ってきました。それぐらい観る者に迫って来ない映画です。残念ながら、あっという間に忘れてしまいそうです。
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