「ミックス。」:ガッキーの魅力/ウェルメイドなコメディ
映画『ミックス。』を試写会で観ました。本作は、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『探偵はBARにいる』シリーズや、TV『リーガルハイ』『デート』などの古沢(こさわ)良太脚本によるコメディ。これもまた『がんばれ!ベアーズ』的というか、ポンコツチームの奮闘記です。しかも監督も『リーガルハイ』の石川淳一ってことで、ガッキーとの相性も抜群です。まあ、この映画、新垣結衣を魅力的に撮れれば、それで成功ってことですからね。
コメディエンヌ新垣結衣は、期待通り絶好調。いいですね。ゴールディー・ホーンみたいです。今回はジャージーみたいなゆるゆる姿が多いですが、りりしいランニングウェアだとか、パーティー場面でのちょっとオシャレな感じとか、しまいにはまた(『逃げ恥』に続いて)セーラー服姿まで披露しておりました。運動神経悪そうなガッキーさんにしては、卓球シーンの動きもかなり頑張っておりまいた。
今回は瑛太もやけに爽やかでした(髪やヒゲがむさ苦しい割には)。で、この作品、何気にかなりのオールスター・キャストです。主役級の役者さんたちを、脇でバンバン使っています。中でもインパクト大だったのは蒼井優。中華料理店の中国人に扮して、かなり暴れてます。でも好演だと思います。 そして広末涼子なんか、最初のうちはめっちゃくたびれたオバサンメイクなので、驚いちゃいました(終盤には若々しくなるのですが)。
笑わせ所を熟知した脚本と演出。スポ根ものとしてのルーティーンに当てはめていきながら、肝腎なところであえて外していく意地と現代性。感動がベタにならないような配慮と創意。いやー、ウェルメイドな娯楽作であります。これぐらいのがアベレージになってくれたら、日本映画ってすごく豊かになるのになあと感じました。 終映後には拍手が起きました。
古沢・石川コンビは、前作『エイプルル・フールズ』での意余って力足らずな失敗を、しっかりと取り返したと思います。
試写会場の入口でくれた(紙製)うちわとピンポン球。おお、これがあればどこでもスマッシュできちゃうってわけですね。 で、気がつきました。『ミックス。』の最後の「。」って、ピンポン球を意味してたんですね。なるほど。
| 固定リンク
コメント
「。」に意味があったんですね!
なんだろうと思ったけどスルーしてました(^^)/
似たような邦画の中では群を抜く良さだったと思います。
やはりガッキーの貢献が大きいのでしょう。
投稿: まっつぁんこ | 2017年10月12日 (木) 07時12分
まあ、『君の名は。』にあやかったのかも知れませんが(笑)
投稿: 大江戸時夫 | 2017年10月12日 (木) 08時42分