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2017年11月23日 (木)

「ラスト・レシピ 麒麟の舌の記憶」:おいしそうな娯楽作

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映画『ラスト・レシピ 麒麟の舌の記憶』は、とても良くできた娯楽作。なんだかネットでは「ニノの主演作大コケ」的に言われてましたが、そこまでひどい成績でもありません。現に今日の新宿ピカデリーは、満席でしたし。最近のネット記事における、何かと言うと「大コケ」にしちゃう風潮ってどうよ!と多少の憤りを感じます。アタマ(公開後2~3日)でドっと集客できないともうダメってのは、まさにシネコンの悪い部分が出てますね。

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現代と満州占領時代(1930年代)を行き来する構成。徐々に謎が明らかになり、終盤に全てがつながる巧みさ。そして安定感たっぷりに、それらをさばく滝田洋二郎演出。オーセンティックな娯楽映画としてのクォリティは、文句のないものだと思いますよ。実際2時間6分の間、ダレ場はありませんでした。

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とにかく作品のキモとなる料理の数々が実においしそうに撮られていて、それだけで合格点はあげられます。でも、本作はところどころに満州をはじめとする占領(植民地)政策や、人種民族の問題への問い掛けや反省があって、更に深みがましているのです。もちろんもう一方では、心を閉ざした頑迷な人間(二宮)の再生と成長の物語にもなっているのですが。

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役者の中では、宮﨑あおいがダントツで素晴らしかったです。こういうまじめで慈愛深い役に説得力を与えられるのって、彼女のほかに何人いるでしょうか。やっぱりいいなあ、あおいちゃん。

それにしても、料理の数々がおいしそうでした! 満漢全席の芸術的な料理よりも、むしろ炒飯やビーフカツレツの方がおいしそうで、食べたくてしょうがありませんでした。

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□作品オフィシャルサイト 「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」□監督 滝田洋二郎□脚本 林 民夫□原作 田中経一□キャスト 二宮和也、西島秀俊、綾野 剛、宮崎あおい、竹野内 豊、西畑大吾■鑑賞日 11月11日(土)■劇 場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想>いやいや思っていたよりなかなか出来のいい映画だった自分探しの旅・・・ならぬ、自分自身を探させる旅と言った方がいいのかな。よく練られた脚本と、久しぶりに滝田監督の手腕発揮と言ったところ。135分の長... [続きを読む]

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そのレシピに、何が託されたのか。 なかなかに良く出来た娯楽映画だ。
 二宮和也が好演する主人公の佐々木満は、一度食べた味を決して忘れず、どんな料理でも再現してしまう“麒麟の舌”と呼ばれる絶対味覚の持ち主。 嘗て経営していた店の借金を返すため、富裕層のために高額なギャラで思い出の味を再現する、料理版ブラックジャックみたいな主人公が、天皇の料理番が作り70年前の満州で行方不明となった究...... [続きを読む]

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佐々木充は、依頼人の「人生最後に食べたい料理」を再現して高額の報酬を得る、通称・最期の料理人。 彼は、中国料理界の重鎮・楊鎮から、112品目のフルコース[大日本帝国食菜全席]の再現を依頼される。 それは70年前の1930年代、天皇の料理番・山形直太朗が国命を受けて満州国で考案したものだが、その目録と詳細な調理法を書いたレシピの行方は分からないという…。 ミステリー。... [続きを読む]

受信: 2017年11月27日 (月) 08時33分

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