「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」:笑えます。最高です。
映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』は、ほんとに小規模な公開があっという間に縮小していくという残念な興行展開ですが、小生が観た新宿ピカデリーの午前11:10~の回では、ほぼ満席でした。シネコンって、こういうところがキライです。あまり効率の追求ばかりしないで、映画に敬意をもって扱ってもらいたいものです(『あゝ、荒野』なんかまさに、その最たる被害者です)。初期猛ダッシュじゃなくても、一定量の「観たい人」はいるはずなのに、いざ観ようと思っても、2週目以降は、とんでもない時間に1回やってるだけとかで、「販売チャンス」を逃しているという・・・それでも効率重視という愛の無さ。これでは、真っ当な映画ファンは育ちません。ブロックバスターばかりが映画じゃないんだから。せめて3週ぐらいの間は、普通に1日4回ぐらい観られる状態にしておいてほしいです。
と熱くなってしまいましたが、この映画はとにかく面白かったです。観てない人は、損してます。そもそもあのDCやワーナーブラザーズが公認してるって! それ自体ほぼ信じられない話です(が事実です)。いいのか? 鷹の爪団の大ファンの大江戸でも、ちょっとビビってしまいますけど、いやー、DCさん&ワーナーさん、太っ腹です。懐が深いです。さすがです。
いつも通りに、もしかしたらいつも以上に小ネタ満載で、笑える笑える。アメコミ調のDCスーパーヒーローズといつもの鷹の爪団の絵のギャップをものともせず、「バジェット・ゲージ」を画面右に出し続けながら、ひたすらバカバカしく、笑わせてくれます。いやー、鷹の爪の笑いって、大江戸の性(しょう)に合ってます。好きですねー。
雑な落書きも、GONZOや白組などのハイ・クォリティなCGIも、すべてはギャグのため。あからさまな広告やプロダクト・プレイスメントも、映画完成のためという、「開き直り」的スタンスが、もう何でもアリですがすがしいほどです。
ワンダーウーマン(1941年生まれ)の「お母さんネタ」とアヒル口、最高でしたねえ(アクアマンの「サバオ」呼ばわりも)。
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