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2017年12月 3日 (日)

「gifted ギフテッド」:ウェルメイドな佳品

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映画『gifted ギフテッド』は、マーク・ウェッブ監督によるウェルメイドな佳品。なんかサンダンス映画祭で賞を獲るタイプの作品と同じテイストを持ってますね。こういう映画の広告ビジュアルはなぜかイエロー(『リトル・ミス・サンシャイン』とか・・・)。

それはさておき、ハート・ウォーミングな本作を「よくあるタイプの作品」に終わらせなかった最大の功績は、女の子役のマッケナ・グレイスの好演でしょう。

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2006年生まれというから、撮影時にはおそらく10歳ぐらいだったマッケナちゃんは、ほんとに達者な演技です。達者に見せないぐらい達者なのです。こまっしゃくれた感じを出しながらも、表情やタレ目や体の動きがけっこう子供っぽかったりもするので、そこらのバランスが絶妙なのです。 でもこういう子って、ヘタするとある時期のドリュー・バリモアみたいにハリウッドで身を持ち崩しちゃうこともあるので、気をつけてね(周囲の大人が)。

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それにしても昨今、数学を題材にしたというか、天才数学者の映画がやけに多いですね。昨年の『奇蹟がくれた数式』と『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』、今年の『ドリーム』と本作(数字に強い会計士が出て来る『ザ・コンサルタント』もありました)。なぜでしょう? まあ、数学嫌いの大江戸でも問題なく楽しめるから、いいんですけど。

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(以降ややネタバレあり) 話が割とありがちな、いいもんと悪もんの対立からの、ほのぼのとした結末になっていて、まあ「普通の」エンディング。終盤をもっと頑張ってくれたら、もっと名作になったのになあと、ちょっと残念な気もします。でも、これぐらいの軽い感じを狙ったのかも知れませんね。肩の力を抜いて。

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