「監獄のお姫さま」がイマイチでした
TBS『監獄のお姫様』が終わりましたねえ。ネットでの評判はやけに良いのですが、正直なところ事前の期待には届きませんでした。やはり昔からのクドカン・ファンにとっては、「こんなもんじゃない」って思いが沸き上がると思うんですよね(ましてや磯山晶プロデューサーとの名コンビだし)。
もちろんそれなりに面白いのですが、そのうちもっと面白くなるんだろうなあ、そろそろ爆発するんじゃないかなあ、ここからは怒涛の展開かなあ、などと思ってるうちに最終回になってしまいました。最終回が始まってからも、ここから「奇蹟の最終回」になっていったりするんじゃないかなあと信じていたのですが、結局は予想の範囲内というか、まあこんなもんでしょうという終わり方。考えてみれば『あまちゃん』以後の宮藤官九郎作品(連続ドラマ)って、『ごめんね青春!』にしても『ゆとりですがなにか』にしても、大江戸としてはノれなかったんですよねー。
小ネタの数々も、時間の操作も、そりゃあなかなか楽しめるんですけど、往年のあの狂ったような切れ味(『木更津キャッツアイ』だとか『マンハッタンラブストーリー』だとか)に較べると、残念だけど物足りないんです。
役者陣では、クドカン軍団に加わった伊勢谷友介がますますもって好感度をダダ下げるような悪役芝居で、その色悪キャラを盤石にした感があります。満島ひかりの巧さはやはり光ります。 そして夏帆ちゃんは、一頃の不自然なお色気キャラを脱して、ナチュラルに「柄に合った」役をいい感じで演じました。やはり無理は禁物です。こういうのがいいのです。そういえば彼女の役名は「しのぶ」。しのぶといえば、『マンハッタンラブストーリー』では塚本高史が「しのぶ」(しのぶっち)でしたね。塚本、太りましたよねえ(美青年だったのに)。
それでもクドカンさん脚本の2019年の大河ドラマ、『いだてん~東京オリムピック噺』には期待してるのです。なんてったって、朝ドラ『あまちゃん』に次ぐNHK大河への登板ですから。
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コメント
校長先生、湘南の私です。携帯かえたら色々なものが無くなってしまいました。おっしゃる通り!でも小ネタがちゃんと収束するところはさすがです。新年会を是非。
投稿: なんて名前でしたっけ? | 2017年12月21日 (木) 23時29分
「なんて名前でしたっけ?」って、・・・認知症ですかっ!?
たぶん湘南方面の「R江」さんではないでしょうか?
冒頭の呼びかけは、何のことだかさっぱりわかりませんが・・・。
投稿: 大江戸時夫 | 2017年12月21日 (木) 23時54分