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2018年1月17日 (水)

日本インターネット映画大賞2017投票

今年も「日本インターネット映画大賞」への投票のため、そのレギュレーションに沿ったブログを以下に記します。おととい(+きのう)のエントリーとダブる部分も多いのですが、ご容赦ください。昨年までとはだいぶ変わって、日本映画中心の賞になったようでもあります。

日本映画

【作品賞】順位(点数記入なし)
1位  「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY  リミット・オブ・スリーピング ビューティー」    
2位  「アンチポルノ」 
3位  「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」  
4位  「MR. LONG ミスター・ロン」    
5位  「彼らが本気で編むときは、」 
6位  「牝猫たち」    
7位  「幼な子われらに生まれ」 
8位  「光」 (河瀬直美版)   
9位  「サバイバル・ファミリー」   
10位  「ナラタージュ」     
【コメント】

2016年は邦画が大豊作だったのですが、17年はその反動で物足りない1年でした。1位の作品が無い!と焦っていたら、11月になって『リミスリ』が登場して助かりました。映像を観ることの悦楽とドキドキ感が、そこにはありました。 2位の『アンチポルノ』ともどもカラフルで奔放な映像美学が、昨年他界した鈴木清順さんの生まれ変わりのようで・・・。 3位『DCvs鷹の爪』は、『ジャスティス・リーグ』の百倍面白いです! 『あゝ、荒野』は前篇は素晴らしかったのに、後篇でめちゃめちゃ失速してしまい、残念。 5、7、8位と女性監督が健闘しました。

【監督賞】          
   [二宮健]
【コメント】

『リミット・オブ・スリーピング ビューティー』の徹底的な映像快楽主義には鈴木清順や実相寺昭雄やキューブリックやケン・ラッセルを連想しました(寺山やマシュー・ヴォーンも入ってたし)。

【主演男優賞】
   [浅野忠信]
【コメント】
『幼な子われらに生まれ』の浅野は「クレイジー浅野」を捨てて、抑制の効いたリアリティが素晴らしかったです。
【主演女優賞】
   [有村架純]
【コメント】

『ナラタージュ』の有村さんは、作品全体の中でのバランス計算ができている繊細な好演でした。お見事。

【助演男優賞】
   [松坂桃李]
【コメント】

『キセキ あの日のソビト』の松坂は、彼のキャリアハイと言える好演。複雑な心理とその変化を細やかに表現していました。 『あゝ、荒野』のユースケ・サンタマリアにもあげたかったけど・・・。

【助演女優賞】
   [宮﨑あおい]
【コメント】

『ラスト・レシピ 麒麟の舌の記憶』のあおいちゃんは、やっぱり素晴らしい! こういうまじめで慈愛深い役に説得力を与えられるのって、彼女のほかに何人いるでしょうか。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [桜井ユキ]
【コメント】

『リミット・オブ・スリーピング ビューティー』の桜井ユキは、輝いていました。結構そこらにいそうな感じなのに目が離せないというか、平凡の中の非凡を体現していました。

【音楽賞】
  「イイネ!イイネ!イイネ」
【コメント】

今年は思い浮かばなかったので、完全に個人的趣味でこの映画(音楽=クレイジーケンバンド)の中でCKBが演奏し横山剣が熱唱する『生きる』に一票。

【ベスト外国映画作品賞】 
 「ダンケルク」
【コメント】

今になって新たに映画を「発明」しようとしているノーランの試みに打たれます。圧倒的な映像と音響で戦場を体感させる作品(IMAXの絵と音が最も生きる!)。 本当は『ネオン・デーモン』も挙げたかったのですが・・・。

【外国映画 ベストインパクト賞】
   [クリストファー・ノーラン]
【コメント】

外国映画作品賞と同じ理由でノーランです。 でも同じ理由で、『ネオン・デーモン』のニコラス・ウィンディング・レフンにもあげたかったなあ。

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【大江戸時夫が選ぶ○×賞】
   [本家の100倍面白いで賞] (「DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団」)
  [フロッグマン]
【コメント】

本家と言うべき『ジャスティス・リーグ』の100倍ぐらい面白かった! たぶん製作費は何百分の一ってところでしょうけれど。脚本・監督・声のフロッグマンさん、エライ!

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。

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2018年1月16日 (火)

2017洋画トップテン

昨日の日本映画篇に引き続き、今日は外国映画篇です。

1.ダンケルク(クリストファー・ノーラン)  2.ネオン・デーモン(ニコラス・ウィンディング・レフン)  3.わたしは、ダニエル・ブレイク(ケン・ローチ)   4.マンチェスター・バイ・ザ・シー(ケネス・ロナーガン)  5.ラ・ラ・ランド(デイミアン・チャゼル)  6.女神の見えざる手(ジョン・マッデン)  7.残像(アンジェイ・ワイダ)  8.ドリーム(セオドア・モルフィ)  9.ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(ロジャー・スポティスウッド)  10.少女ファニーと運命の旅(ローラ・ドワイヨン)  次点.The NET 網に囚われた男(キム・ギドク)  

<その他の記憶すべき作品>  ノクターナル・アニマルズ  スノーデン  メッセージ  パッセンジャー  夜に生きる  ザ・コンサルタント  カフェ・ソサエティ  お嬢さん  カーズ クロスロード  メットガラ ドレスをまとった美術館  ファウンダー  ブレードランナー2049  否定と肯定  ザ・ウォール

監督賞:クリストファー・ノーラン(ダンケルク)   脚本賞:ケネス・ロナーガン(マンチェスター・バイ・ザ・シー)、ジョナサン・ペレラ(女神の見えざる手)   撮影賞:ホイテ・ヴァン・ホイテマ(ダンケルク)、ナターシャ・ブライエ(ネオン・デーモン)   主演女優賞:エル・ファニング(ネオン・デーモン)   主演男優賞:ルーク・トレッダウェイ(ボブという名の猫)   助演女優賞:ミシェル・ウィリアムズ(マンチェスター・バイ・ザ・シー)、エル・ファニング(夜に生きる)   助演男優賞:マーク・ストロング(女神の見えざる手)   新人賞:マッケナ・グレイス(gifted ギフテッド)

邦画とは反対に、前年の反動で秀作揃いの洋画ですが、テン以外の作品はあまり粒揃いとは言えませんでした。

1位『ダンケルク』は戦場を仮想体験させるような迫力のみならず、今この時代に新たに映画を「発明」しようとしているノーランの挑戦に驚愕と感動。IMAXの大スクリーンと音響を最も生かした映画なのでは? 2位『ネオン・デーモン』は圧倒的かつ独創的な美と色彩の奔流に陶酔していると、最後の10分程でレフンが自らぶっ壊しにかかるというデモーニッシュな衝撃作。天国の悪夢です。 3位『私は、ダニエル・ブレイク』は、怒りの映画であり、そのストレートなメッセージの強さに打たれます。4位『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は、あらゆる面でレベルの高い映画。脚本も映像も演出も役者も見事! 5位『ラ・ラ・ランド』は色彩設計の素晴らしさと、ファースト&ラスト・シーンの感動!

個人賞では、撮影賞に二人選びましたが、『ラ・ラ・ランド』のライナス・サンドグレンと『ブレードランナー2049』のロジャー・ディーキンスも選びたかったぐらいです。 エル・ファニングは主演と助演ダブル受賞の快挙!

ちなみに『キネマ旬報』ベストテンに送ったのは、対象期間の関係で、テンの中に『アイ・イン・ザ・スカイ』と『聖杯たちの騎士』が入っておりました(大江戸のテンでは前年の対象作品)。

(邦画篇はこちら↓)

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-f304.html

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2018年1月15日 (月)

2017邦画トップテン

はい、お待たせいたしました! 大江戸時夫の年間トップテン映画 of 2017年。年明けの落穂拾いも終わり、ようやく発表です。まずは邦画篇から。(  )内は監督名です。

1.THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY  リミット・オブ・スリーピング ビューティー(二宮健)    2.アンチポルノ(園子温)  3.DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団(フロッグマン)  4.MR. LONG ミスター・ロン(SABU)  5.彼らが本気で編むときは、(荻上直子)  6.牝猫たち(白石和彌)  7.幼な子われらに生まれ(三島有紀子)  8.光(河瀬直美)  9.サバイバル・ファミリー(矢口史靖)  10.ナラタージュ(行定勲)  次点.勝手にふるえてろ(大九明子)

<その他の記憶すべき作品>  予兆 散歩する侵略者  君の膵臓をたべたい  奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール  あゝ、荒野(前篇・後篇)  ミックス。  ラスト・レシピ 麒麟の舌の記憶  MATSUMOTO TRIBE  ビジランテ  南瓜とマヨネーズ  エルネスト  探偵はBARにいる3

監督賞:二宮健(リミット・オブ・スリーピング ビューティー)   脚本賞:フロッグマン(DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団)   撮影賞:相馬大輔(リミット・オブ・スリーピング ビューティー)   主演女優賞:有村架純(ナラタージュ)  主演男優賞:浅野忠信(幼な子われらに生まれ)   助演女優賞:宮﨑あおい(ラスト・レシピ 麒麟の舌の記憶)   助演男優賞:松坂桃李(キセキ あの日のソビト)、ユースケ・サンタマリア(ああ、荒野)   新人賞:桜井ユキ(リミット・オブ・スリーピング ビューティー)  コメディエンヌ賞:新垣結衣(ミックス。)・松岡茉優(勝手にふるえてろ)

2016年は邦画が大豊作だったのですが、その反動で物足りない1年でした。これじゃあ第1位に据えられる作品が無い!と焦っていたら、11月になって『リミスリ』が登場して助かりました。映像を観ることの悦楽とドキドキ感が、そこにはありました。2位の『アンチポルノ』ともどもカラフルで奔放な映像美学が、昨年他界した鈴木清順さんの生まれ変わりのようでした。『DCvs鷹の爪』は、『ジャスティス・リーグ』の百倍面白いです! 『あゝ、荒野』は前篇は素晴らしかったのに、後篇でめちゃめちゃ失速しましたからねえ・・・残念。

振り返れば女性監督の作品が多く、次点まで含めた11本中4本も入っているのですね。また前年大きく躍進したアニメ作品が、(反動なのか)ちょっと振るいませんでした。

明日は洋画篇です!  

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2018年1月14日 (日)

「マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年」:チャーミングなマノロさん

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映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』は、近年急増したファッション・ドキュメンタリー映画の中でも、「靴のデザイナー」を扱ったということで珍しい一品。クリスチャン・ルブタン、セルジオ・ロッシと並んで「世界三大ハイヒール・ブランド」と言われるマノロ・ブラニクのマノロさんをフィーチャーしたドキュメンタリーです。

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若い頃は細身のイケメンだったことも写真などで紹介されるマノロさん。現在は貫禄のあるお姿ですが、靴のデザインから、工房での原型作りから、デパートや書店でのサイン会から、精力的に活動している様子です。何より婦人靴作りが好きで好きでしょうがないってことが、よーくわかります。そして丸メガネにボウタイにスーツというクラシカルな格好が、その色彩センスも含めて、実にチャーミングな紳士です(オネエ入ってますけど)。

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アナ・ウィンター、ジョン・ガリアーノ、リアーナをはじめ、ファッション界の人々もみんなマノロが大好き。靴も本人も愛されていて、実に幸せな人です。 ところがこのおじさん、センシティヴなアーティストなので、他人と暮らすなんて耐えられないと公言しております。まあ、そんなもんなんでしょうね。

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この映画は愛すべきマノロさんの人間像に焦点を当てていて、彼の作品=靴については通り一遍にしか描かれません。映画作家の興味はそこにはなかったのでしょうね。ただ作品あっての彼ですので、そこが(この映画の魅力ということを考えても)ちょっと残念なところです。 それにしても見事な豪邸にお住まいでございます(ドリス・ヴァン・ノッテンもそうでしたけどね)。

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「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」:美の探求者

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映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』は、孤高のファッションデザイナー=ドリス・ヴァン・ノッテンのドキュメンタリー。ごくごく真っ当なファッション・ドキュメンタリーでありまして、でも極めて面白く興味が尽きない作品です。

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ドリスのメンズウェア&ウィミンズ・ウェアのショー及びその製作過程を追い、一方でその美しい生活を描き出します。本人の言葉と、ファッション業界の人々のインタビューを交えるあたりも正攻法です。その中で彼の長年のパートナーが男性だということもわかりますが、極めて自然なスタンスで描いていきます。全篇を通した無理の無さ感もリラックス感も、まさにドリスって感じです。

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ベルギーのアントワープにあるドリスの家ってのがまた植物に囲まれたクラシカルな豪邸でして、その庭に咲いている美しい花を取って来て生け花のようにアレンジしてテーブルを飾る様子など、いやー、見事に美しい生活ですね。彼のデザインする服の美しさや無理のない華やかさとも合致しているように感じました。この人の人格や内面の魅力が、作品ににじみ出ているのでしょうね。

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この映画で目にすることのできるドリスのクリエイション(特にウィミンズ)は美しくて素晴らしくて、見ていることがとてもハッピーです。あれだけ色を使ったり装飾を加えているのに、あれだけ「品」があるというスタイルは、まさにドリスならではです。この映画自体も、そのドリスらしさを乱すことなく品を保ちながら、観ることがとてもハッピーである、そんな作品になっていました。

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Fリーグのベルマーレを初観戦

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フットサルのFリーグ、ちょっと興味はありながら、大江戸はこれまで生観戦をしたことがりませんでした。でも今日初めて駒沢屋内競技場に行って来ました。Fリーグのリーグ戦は終了したのですが、上位チームが優勝や順位を決める「プレーオフ」ってのがあって、3位湘南ベルマーレvs.4位フウガドールすみだの試合があって、「おお、駒沢なら平塚へ行くより全然近いや」というわけで、初のFリーグ観戦となったのです。

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チームの旗もユニフォームも、サッカーの湘南ベルマーレとはちょっと違うのですが、ライトグリーンとブルーの配色は一緒なので、客席のサポーターたちの多くは、サッカーのレプリカユニフォームを身に着けておりました。いやー、湘南側のサポーター、多かったっす。東京開催なのに、神奈川のチームの方が応援で圧倒しているのです。

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その上、応援チャントはサッカーのベルマーレと一緒。なので、普段はサッカーチームのサポの方々もみんなすぐに歌えます。本日の大江戸はリサーチ不足で、熱心なサポ席の上の方にいたのですが、甘かった。試合が始まるとみんな総立ちになって、チャントを歌って応援します。サッカーでアウェイに応援に行った時の感じでした。久々に大声出して歌い続けちゃいました。あまりにも差があって、すみださんちょっとかわいそうでした。

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初めて観るフットサルの試合は、すごくスピーディーで、フィジカルコンタクトが激しかったです。サッカーならファウルを取られるような当たりでも、笛が鳴りません。選手たちとの距離も近いので、迫力があります。ゴレイロ(ゴールキーパー)が至近距離からのシュートを止めまくります。

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試合は前半0-0で折り返し、後半にベルマーレが先制! その後、すみだが追いつき、引き分け間近の残り時間3秒(!)に、湘南のゴールが決まり、勝利を決定づけました。しかし、フットサルというのは、純粋なプレー時間以外は時計が止まるので、いろんな事が起きます。残り3秒なのに、2つ3つのプレーがあって、残り1秒からのセットプレーですみだに点を取られてしまいました。結果は2-2。でも大会規定により、リーグ戦上位の湘南が準決勝進出となりました!パチパチ。 

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フットサルって前半20分、後半20分で、だんだん時間が減って行って0になるまで戦うのですが、先述したようにボールが動いていない時は時計が止まるので、結局45分ぐらいずつかかります。なので、ハーフタイムを入れてちょうど2時間弱と、サッカーとほぼ同じ時間がかかっていました。よくできていますね。

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それにしてもヒヤヒヤする試合でした。すみだはかなり試合を支配していて、ベルマーレは(サッカーとは違って)粘っこく守ってカウンターというチームでした。ゴレイロのフィウーザ選手が何本となく決定的なシュートをブロックしてピンチを救ったことが最大の勝因のように思えました。いや、凄かった。顔面ブロックもあったし。

元ベルマーレの名選手ボラが今はすみだにいるのも、不思議な縁の試合でしたね。

小生も久々に隣の人たちと肩を組んで、「勝利のダンス」(サッカーと同じ)を踊っちゃいましたよ。駒沢のスタンドが揺れたこと思います。 いや、面白い経験でした。のめり込むことはないと思いますが、機会があればまた観てもいいかなと思いました。

ただ(少なくとも駒沢では)場内にはドリンクの自販機があるのみで、食べ物は一切なし。サッカーだといつもビール+フードがマストの大江戸としては、ちょっと物足りなく感じたことも事実なのでありました。

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2018年1月12日 (金)

2017キネマ旬報ベストテンが発表されましたね

2017年の『キネマ旬報』ベストテンが昨日発表になりましたね。

http://www.kinenote.com/main/kinejun_best10/

邦画は、基本的に不作の年だったと思います。なので、例年以上に納得がいかないというか、へんなテンだなあという思いも・・・。去年の落穂ひろいもほとんど終わったので、大江戸のテンももうすぐ発表しますけど、たぶん10本中2本しか重なっていません。 まあ、1位『夜空はいつでも最高密度の青空だ』・2位『花筐 HANAGATAMI』とも「そこまで良い作品ですかい?」って感じですし、3位『あゝ、荒野』に関しては、前篇は最高だったのに、後篇でえらく失速してしまいましたからねえ。 自分で選んだ上位作品は、絶対ここでは上位に入らないだろうとわかっていたので、案の定その通りの結果でした。

洋画は、『わたしは、ダニエル・ブレイク』の1位は予想外ながら結構嬉しいです(ケン・ローチの最高作でしょう)。でも『パターソン』の2位にはびっくり(そこまで良い作品ですかい?)。3位『マンチェスター・バイ・ザ・シー』には、「へー、ちゃんと高く評価してもらえたんだ。」との思い。そして『ダンケルク』の4位にもまずまず納得(本当はもっと高い位置だと思ってますが)。でも5位の『立ち去った女』だけは、邦洋20作品中唯一の未見作なのが悔しいです(1館のみの公開で、観に行こうと思った時には終わっていました)。『ネオン・デーモン』はやっぱり入らなかったかあ(まあ、そうかもね)。

そんなこんなで、大江戸時夫版ベストテンにご期待ください。

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2018年1月11日 (木)

「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」:ただただ凄い絵

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映画『謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス』は、ボスの代表作であるトリプティック『快楽の園』の謎に迫るドキュメンタリー。でも結局上映時間90分のほとんどにわたって、この絵の部分部分を眺めているという稀に見る(教育的な)アート・フィルムです。

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まあ絵を写してるだけではさすがにしょうがないので、美術界をはじめとする各方面のお歴々がこの絵について語ります。でもその感想や解説が意外と普通のことを言っていて、面白くありません。もっと型破りな意見とか、おっと思うような感想を聞きたかったですね。

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X線を使って、この絵の具の下を解き明かしたパートなんかは、普通なら大変興味深くなりそうなものなんですけど、意外と面白くなかったですねー。やっぱりボスの絵自体の尽きない謎と面白さには勝てないのです。もしかしたらやっぱり、ひたすら絵の細部を映し続ける90分の方が魅力的だったかもと思ってしまいます。

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全編を通して浮かび上がって来るのは、改めてボスがいかに凄い天才、いや鬼才であるかです。500年以上前の作品が、まったく古びずに今日の我々に謎を投げかけ、我々はその絵に魅きつけられて、ただただ驚嘆するのみ。宇宙人と交信したかのような超絶イマジネーションにあっけにとられるばかりです。 映画としてどうこうっていう作品じゃあなくなってますよね。

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2018年1月10日 (水)

「ジャコメッティ 最後の肖像」:かばいきれないろくでなし

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映画『ジャコメッティ 最後の肖像』は、あのマーク・ストロングと間違えやすいボールドヘッドのスタンリー・トゥッチによる初監督作品(脚本も)。彼自身は出演せず、大真面目で監督業に徹しています。そして完成した作品は、極めて抑制の効いた(作家的主張を抑えた)及第点の職人仕事でした。コンパクトに90分にまとめたあたりも、新人らしくって好感が持てます。

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数時間で終わるという言葉に乗せられて肖像画のモデルを引き受けたら、1週間たっても十日たってもいっこうに終わらないという、極めてカフカ的な状況。そんな状況下の芸術家とモデルを描いただけの映画です。シンプルきわまりないお話。そして、映画的にも室内が多く、見せ場や起伏にも乏しく、盛り上げようがない作品です。まあ、20世紀美術好きの大江戸としては、結構おもしろく観ておりましたけど。

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それにしても、天才芸術家ってやつは困ったもんです。 他人のことなどこれっぽっちも考えず、気まぐれで、常識はずれなろくでなし。あまりお近づきにはなりたくない感じですね。 この映画は、そんなゲージツ家のろくでなしな面をあれこれ描いたものの、その作品の素晴らしさやアートとしての圧倒的な凄さ について、ほとんど描いていないのが欠点です。その両面を描かないと、限りなく「ただのろくでなし」になってしまいますからねえ。

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まあジェフリー・ラッシュがうまいのは当たり前ですけど、モデル役のアーミー・ハマーも無表情な中に結構いい味を出しておりました。

そして本作のラストも、急にエスプリの効いた小粋な味わいを出してくれました。もっとこういしなやかさが全編に出てたらなあ・・・。

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2018年1月 9日 (火)

「嘘八百」:ゆるゆる笑いも、欠点多くて・・・

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映画『嘘八百』は、正月気分の抜けないうちにゆるりと観てゆるゆると笑える感じの(まあ、つまりは昭和の正月映画の添え物的な)作品です。武正晴監督も職人仕事に徹しています。

このオリジナル脚本(足立紳・今井雅子)がゆるいんですよね。はっきり言って、欠点もいろいろあります。

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『なんでも鑑定団』的なうんちくをちりばめながら、『スティング』的な(と言っては褒め過ぎですが)だまし(コンゲーム)をやる所まではいいんです。でもその切れ味が鈍かったり、ディテールが嘘くさかったり、人物がカリカチュアライズされ過ぎていたりして、どうにもシャープじゃないんですよね。こういうのはやっぱり小粋にチャキチャキっとやってくれないと(「茶器」の話ですし)。

361607_007_2最もうまく行っていなかったのが、中井貴一の娘役・森川葵と佐々木蔵之介の息子役・前野朋哉のカップルの造形。男の方も類型的過ぎるうらみがありますが、女の方は「こんなやつ、いねーよ」的なリアリティの欠如です。ジオラマオタクに一目ぼれするあたりも「なんだかなー」ですけど、その男にいつも「エヘエヘ」的な笑いでバカみたいになっちゃってるところとか、終盤のあり得ない行動とか・・・、どうにもしらけちゃうんですよねー。ウソくさくて。

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クライマックスもさほど大きく盛り上がることはなく、その後の堀内敬子がらみのドタバタなどは、ほぼ意味不明なほどバランスを崩しちゃってます。色々と残念な作品です。

役者陣の中で良かったのは、大物鑑定士に扮した近藤正臣の風格と腹芸。そして、贋作チームのメンバーで書の達人に扮した木下ほうかの淡々と飄々とした味わいでした。

 

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2018年1月 8日 (月)

「キングスマン ゴールデン・サークル」:痛快だが前作には届かず

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映画『キングスマン ゴールデン・サークル』は、あの痛快新機軸のスパイ・アクション第2弾。監督もマシュー・ヴォーンが続投し、オープニングから超絶アクションで圧倒します。『007』や『ミッション・インポッシブル』シリーズの冒頭に、挨拶代わりのアクション・シークェンスがあるのと同様ですね。 凡百のVFX映画のアクションやらドンパチやら爆破に次ぐ爆破は、ほとんど意味が無かったりするので、画面の派手さとは裏腹に退屈だったりします。でもこの作品のアクションには意味があり、アイディアがあるので、目が離せず面白いのです。

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一方で、本作ではコリン・ファースの出番が減っているので(ポスターやチラシや予告編に顔も名前もでちゃってるので、こういう書き方でいですよね?)、英国紳士ワールドの面白さ(素晴らしさ)は半減。あそこらへんの小粋な味が前作の大いなる美点だっただけに、そこは残念です。その分、ケンタッキー州の野暮ったいアメリカン・カウボーイ文化を揶揄したりしているわけですが、大して笑えるものでもありません。

むしろジュリアン・ムーアの冷酷な悪役が絶品。ニコニコと微笑みながら目が笑っていないという怖さを、絶妙に演じています。

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昨年の『女神の見えざる手』でも「カッコいいハゲの最右翼」とご紹介したマーク・ストロング。本作でもカッコ良かったっす。スーツ姿もビシッと決まってましたね。

あとエルトン・ジョンの怪演にはびっくり。かなりポール・ウィリアムズ化しておりました。

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大江戸としてはやはり第1作に軍配を上げますが、こちらもかなり健闘しました。多くの工夫に加え、アクションの痛快さや悪趣味とも言える奇妙な味は前作同様。ただクライマックスは前作のぶっとびポップな(アートにまで達した)演出と較べると、物足りなさが残ってしまうのです。 でも第3弾が楽しみなことは確かです。

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2018年1月 7日 (日)

「南瓜とマヨネーズ」:ダメな人たちのリアルな恋愛映画

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映画『南瓜とマヨネーズ』は、魚喃キリコの原作マンガを冨永昌敬監督が映画化ってことで、そして臼田あさ美と太賀という「ちょっと面白いポジション」にいる二人が主演ということで、興味をそそられました。 で、実際とてもリアルな恋愛映画として、映画的な良さを十分に持った作品に仕上がっていました。

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主人公二人がかなりしょーもない奴らで、かなり「うわー、共感できんなー」って所があります。しかも後半をひっかき回すオダギリジョーがまた、 「ブラック・オダギリ」全開で(ジョー・ブラックですね。よろしく。)、結局みんなしょーもない人々(光石研あたりもね)。まあ、そこらのダメ感がこの作品の テイストってやつですからね。

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ダメな男女の恋愛映画ってやつも(『浮雲』まで引っ張り出しては大げさですが)日本映画の伝統なので、その意味でも「ちゃんとした映画」感が強いのです(いかにも低予算なのに)。恋愛映画としての生々しさがきちんと描かれているのです。

そんな人たちをリアルに演じた臼田、太賀、オダギリの三人とも、えらく好演です。人物をきっちりと演じ切っています。

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ツチダ(臼田)が働くライブハウス「下北沢GARAGE」には大江戸も行ったことがありますし、売れないバンドマンの友達もいたりします。なので、色々とリアルに迫って来ました。でもそれ以上に、普遍性のある恋愛映画です。

妙にあっさりしていて、でもやるせなくて胸キュンなラストも、嫌いではありません。

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2018年1月 6日 (土)

「否定と肯定」:都内1館ではもったいない

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映画『否定と肯定』は、非常に真面目で優れた作品。ただドラマティックな起伏やエンタテインメントとしてのグイグイ来るうねりに欠けることは事実です。それでも色々と勉強になり、興味深い作品でした。

イギリスの裁判制度のあれこれにびっくり。訴えられた被告の側が「自分は無罪である」ことを証明しなくちゃいけないんですね! 「推定無罪」がないんですね! 陪審員裁判か判事一人のジャッジかって選べるんですね! 今でもあんなカツラかぶってるんですね!

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110分の作品のほとんどの部分が裁判をめぐるあれこれです。法廷場面もかなりあります。もともと法廷での対決って、必ずと言っていいほど面白くなるものなのですが、本作もその例に漏れず、火花散らす両者の攻防に引き込まれてしまいます。ベテラン弁護人役のトム・ウィルキンソン、いいですねー。

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それにしてもミック・ジャクソン監督って、『ボディガード』はともかくとして、『ボルケーノ』とか撮ってた人ですよ。しかも近年はTVでだけ活動していたようですし。もう74歳ですし。よくこの映画の監督をまかせたものですねえ。 でも手堅く、しっかりとまとめています。もしかしたら、この人の最高作になったのではないかしらん。

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歴史ってものは簡単に捏造できてしまうということを、改めて私たちに教えてくれる作品でもありました。それを反証することの難しさもまた存分に伝えてくれています。というわけで、現実の世界や日本の「リアル」に 迫る、非常にタイムリーな作品となっているのです。 なのに都内ではTOHOシネマズ・シャンテのみの公開。これの前に上映された『女神の見えざる手』もやはりシャンテだけの公開でしたが、こちらも女性が主人公の非常にサスペンスフルな秀作でした。エンタテインメントとしても良くできているだけに、どちらももっと多くの人に観てもらいたい映画なのですが・・・。

※よく見たら都内でもう1館、池袋シネマロサで1日1回だけ上映していました。

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2018年1月 5日 (金)

日吉リンデンバウムのバウムクーヘン「菩提樹」

Dsc_2243大江戸はなぜかお正月にバウムクーヘンを食べることをもう10年以上も習慣化しているのですが、今年はいつもの(安定の)ユーハイムから替えて、お取り寄せしてみました。 横浜は日吉のリンデンバウムさんのバウムクーヘン『菩提樹』です。

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トラッドな手焼きのバウムクーヘです。昔ながらの材料、製法で作っていて、発酵バターが濃厚に感じられます。しっとり系で、味ががっしりとしています。「木目」も年輪の間隔が広かったり歪みがあるあたり、手焼き感が漂っています。

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外側のシュガーコーティングは、真っ白な固まりタイプ。生地の味の強さに負けない感じです。

本家本筋の王道バウムですし、この素朴ながらインテンシティのある濃厚な味わいは、やはりお見事です。

姉妹品的に『横浜凛菓』というバウムクーヘン(ソフト/ハード)もあるようなので、そっちも(特にハードを)食べてみたい大江戸なのでした。

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2018年1月 4日 (木)

「DESTINY 鎌倉ものがたり」:高純度な恋愛映画

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映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、TVの2時間ドラマ的な他愛もない話を山崎貴流VFX博覧会でお届けする、規模感がよくわからない作品。ほんの小さな夫婦愛の物語でもあり、壮大な人生やら転生やらの物語でもあり、ってところです。

一方ではこれ昔なら堂々「正月映画」って冠が着くのですけれど、シネコン時代の今だと正月映画って概念自体が消滅してしまいましたからねえ・・・。色々と定義が揺らいで掴みがたい時代なのであります。

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この作品自体、しみじみしたドラマなのか、ファンタジーなのか、妖怪映画なのか、ラブストーリーなのか、コメディーなのか、現代なのか、ちょっと昔なのか・・・などなどと非常に掴みがたいところがあります。良くも悪くもです。

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でも終盤まで観進むと、これは非常に純度の高い恋愛映画だってことがわかって来ます。ちょっと意外でした。高畑充希と堺雅人の好演による部分が大きいと思いますが、結構胸にぐっと迫る場面もありました。 まあ、そこらへんとクライマックスの異世界スペクタクルやら怪物バトルとの融合がどうかと言えば、小生としてはあまりうまく行っているとは思えないんですけどね(でもあそこらがないと、興行的に厳しいんでしょうねえ)。

360432_001でも堺雅人のやわらかさと軽み、高畑充希のイノセンスとひたむきさという持ち味が、この作品を生かしました。おかっぱボブの高畑は、ラブラブモード全開で、けなげにキュートでした(彼女は、1月2日深夜に放映されたテレビ東京の単発ドラマ『忘却のサチコ』でも、エキセントリックな性格の主人公を、ヘンテコキュートに演じていて良かったんですよねー(女版「井之頭五郎みたいでもあったし)。

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2018年1月 3日 (水)

「MR. LONG ミスター・ロン」:バイオレントだけどリリカルでセンチメンタル

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映画『MR. LONG ミスター・ロン』は、SABU久々の良作。現代日本(と台湾)を舞台にした“西部劇”です。まるで『シェーン』あたりの感覚ですもんね。いや、いい意味で。そして相変わらず疾走場面があって、そこが生き生きと映画の力になっているのです。ここのところ不振だったSABUの復活お言えるような出来です。

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極めて映画的な「いい絵」が撮れてます(撮影=古屋幸一)。そして極めて映画的な、つまり映画史の中で何度も語られてきたような物語の寄せ集めです。でも、良いものは良いのです。娯楽映画って、そういうもんです。通俗の中にこそ、普遍的なパワーが存在するのです。

T0022506aクールなチャン・チェンの良さは言うまでもありませんが、薄幸の美女リリー役のイレブン・ヤオが実に素敵です。壮絶なシャブ中演技と、キュートで慈愛に満ちた笑顔との振れ幅! この人、日本には初お目見えではないかと思うのですが、これからの活躍に期待してしまいます。

バイオレンスとリリカルなセンチメンタリズムが両立している本作ではありますが、まあもともとSABUってそういう人でしたね。 多少の中だるみや、脚本のアラはあるのですが、決して嫌いにはなれない魅力をもった作品となっておりました。SABU作品の中では、『ポストマン・ブルース』『うさぎドロップ』と並んで大好きです。

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2018年1月 2日 (火)

「都庁爆破!」がなかなかの健闘

TBSの新春ドラマスペシャル『都庁爆破!』を見ました。夜9時からの2時間15分枠。監督は映画&TVで活躍している平川雄一朗さんですが、実は大江戸があんまり興味をそそられない作品ばかり(『ツナグ』とか『想いのこし』とか『僕だけがいない街』とか)作ってる人だったりします。なので、正直あまり作品を拝見しておりません。

それはともかく、この作品はかなり頑張ってました。スケール感やら、アクション満載で見せ場が連続するエンタテインメントとして、テレビの枠の中では(いや、映画だったとしても日本の枠の中では)十分に健闘していたと言えるでしょう。

(以降ネタバレあり) ハッキリ言っちゃいましょう。もろに日本版『ダイ・ハード』(第1作)です。クリスマスの数時間ってことも、高層ビルってことも、テロリストとの闘いってことも、その他にも色々と『ダイ・ハード』との符合があります。最終盤の絵(都庁前の光景)なんか、まさに『ダイ・ハード』のラストですよね(さすがに生き残っていた敵の残党が出て来たりはしませんでしたけど)。 加えてタイプの違う男二人がビルの非常階段を上がって行くあたりのバディ感は、『タワーリング・インフェルノ』でした。

弱点や物足りなさはあるのですが、都庁の高層部分が崩落する絵を見せてくれただけでも、満足度は高いです。思えば2001年の9.11直後には、都庁とか新宿の高層ビルとかに飛行機が突っ込んで崩落する悪夢のような光景を、脳内でしばしば幻想したものでした。いまだにそんなことは起きていないのでほっとしていますが、一方ではいつこんなことが現実になってもおかしくない、そんな時代でもあります。というわけで(化学兵器も含めて)「安全日本」神話に活を入れるような、少しだけ社会派の作品ともなっておりました(ま、基本エンタテインメントですけどね)。

長谷川博己、吉川晃司とも好演で、特に吉川はキレッキレのアクションをカッコ良くこなしておりました(52歳なのに)。

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2018年1月 1日 (月)

のんの新曲「RUN!!!」

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1月1日発売の「のん」のセカンド・シングル『RUN!!!』(c/w『ストレート街道』)です。実は昨日amazonから届きました。

『RUN!!!』はあの『あまちゃん』の音楽を担当した大友良英さんの作曲。疾走感あふれるキャッチーなロック・ナンバーです。 そして『ストレート街道』はのん自身の作詞作曲です。こちらもストレートなロック・ナンバー。間奏のギターがえらくカッコイイのです(年末に観たライブでも、のんシガレッツのリードギタリストはかなりの腕でしたからねえ)。

『RUN!!!』というタイトルにちなんで、ジャケット写真は陸上競技場を走るアスリートのん。たすきには「カイワレ大学」とあります(カイワレコード・レーベルですからね)。シューズはニューバランスなので、「N」の字が入ってます(「のん」の「N」)。 運動音痴な印象のあるのんが選手やってるというミスマッチが面白いです(それ言ったら、そもそも音痴な印象のあるのんが歌&ギターを上手にこなしていることの方がオドロキですけれど)。ブルーのアンツーカー・トラックを持つこの競技場は、女子美術大学のようです。

で、このCDにはおまけでDVDもついておりまして、1曲目は『スーパーヒーローになりたい』のMV。そして2曲目は女子美術大学で演奏した同曲のライブ・バージョンの映像(あ、そういうご縁で女子美の競技場使ってるんだ)。ギター弾くのんは、やっぱりカッコいいっす。いやー、正月からいいもん見せてもらいました。

*なんとMVがオフィシャルにYouTubeで公開されてました↓

https://www.youtube.com/watch?v=D3leIvi72ao

ワンカット長回しです!(実は男性のスーツで真っ黒になる所でカットを割っているものと思われますが。) そして、あの赤いアイドル衣装は、あの作品の・・・!

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「勝手にふるえてろ」:妄想女のイタ過ぎ暴走!

360593_001あけましておめでとうございます。本年も『東京温度』をよろしくお願いします。

映画『勝手にふるえてろ』の原作は昔読みましたけど(大江戸は綿矢りさをほとんど読んでいたりします)、この映画も原作通り、いやそれ以上に主人公の妄想が暴走しています。とんでもないことになってます。イタイです。イタ過ぎます。そのイタさを楽しむラブコメディーとしては上出来です。もう最初っから最後まで笑えること請け合いです。

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とにかく松岡茉優が最強です。このぶっとんだ脳内世界を持つ女子を、饒舌に、振れ幅大きく演じ切ります。この人、もともと凄くうまい女優なんですけど(例えば『ちはやふる』)、本作での八面六臂の暴走ぶりには「いやー、見事なコメディエンヌだ!」と賛辞を贈るしかありません。ミュージカル調に歌まで歌っちゃってますから。

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松岡の主人公も困ったちゃんですけど、現実的な彼氏「二」を演じる渡辺大知のバカさ、ウザさにもかなりイラっと来ます(そもそも顔がバカっぽくてウザいのが、ファインプレーです) 。

これ実写化すると、ヘタすりゃサイコスリラーになりかねないのですが、きっちりコメディーに着地させてるのは(当たり前だけど)お手柄です。でも最終盤をうまくまとめ損ねたうらみはありますね。

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それにしても、松岡の会社って昼食後にみんなで畳敷きの部屋で仮眠を取るんですね。確かに15分ほどの仮眠は、午後の効率をアップさせるってのは聞いたことありましたけど、こういう光景が映画で描かれたのはおそらく史上初ではないでしょうか。新鮮でした。

そしてアンモナイトの化石を撫でて、エヘヘと喜んでる女性の姿も映画史上初でありましょう。新鮮でした。

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