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2018年1月11日 (木)

「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」:ただただ凄い絵

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映画『謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス』は、ボスの代表作であるトリプティック『快楽の園』の謎に迫るドキュメンタリー。でも結局上映時間90分のほとんどにわたって、この絵の部分部分を眺めているという稀に見る(教育的な)アート・フィルムです。

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まあ絵を写してるだけではさすがにしょうがないので、美術界をはじめとする各方面のお歴々がこの絵について語ります。でもその感想や解説が意外と普通のことを言っていて、面白くありません。もっと型破りな意見とか、おっと思うような感想を聞きたかったですね。

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X線を使って、この絵の具の下を解き明かしたパートなんかは、普通なら大変興味深くなりそうなものなんですけど、意外と面白くなかったですねー。やっぱりボスの絵自体の尽きない謎と面白さには勝てないのです。もしかしたらやっぱり、ひたすら絵の細部を映し続ける90分の方が魅力的だったかもと思ってしまいます。

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全編を通して浮かび上がって来るのは、改めてボスがいかに凄い天才、いや鬼才であるかです。500年以上前の作品が、まったく古びずに今日の我々に謎を投げかけ、我々はその絵に魅きつけられて、ただただ驚嘆するのみ。宇宙人と交信したかのような超絶イマジネーションにあっけにとられるばかりです。 映画としてどうこうっていう作品じゃあなくなってますよね。

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2017年、ネーデルランド(現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルク)で活躍した、画家ヒエロニムス・(1450?〜1516)の没後500年を記念したイベントが、日本を含む世界各地で開催された。 詳しい人物像や生年月日も不明で、現存する作品は25点のみという謎に包まれた天才画家の謎に迫る美術ドキュメンタリー。 ≪この世は地獄か、天国か―。≫... [続きを読む]

受信: 2018年1月17日 (水) 22時46分

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