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2018年1月25日 (木)

「星くず兄弟の新たな伝説」:33年後もやはり失敗作

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映画『星くず兄弟の新たな伝説』は、なんと(1985年の『星くず兄弟の伝説』から)33年ぶりという、『マッド・マックス』かよ!の続編。で、まず思ったのは「手塚真、ぜんぜん成長してねー!」(笑)。33年たってりゃ機材も変われば人も変わるはずなのですが、この映像を観る限り、そのチープ感、ハズシ感、スベリ感がまさに前作のもので、・・・「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものです。

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中でも変わらないことの筆頭は、この「内輪ネタ」感。仲間内で友情出演、カメオ出演の人々を集めて、やらずもがなのギャグをさせたりしています。どうでもいいけど、数年前に『モヤモヤさまぁ~ず2』に出ていた新代田の「中級ユーラシア料理店」の不思議なマスター、「ぺぺ」(ペペっちょ)さんまで出ていてびっくり(しかもこの方、テアトル新宿で目撃しました)。

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話は荒唐無稽、と言えば聞こえがいいですけど、要はムチャクチャです。しかも普通(あんまりにも小学生的なので)やらないようなギャグを平気でぶっこんで来ます。例えば、西部の荒野で「毒マムシに気をつけな」と言うと、草むらに潜んでいた毒蝮三太夫(!)が悔しがるという脱力ギャグ・・・。

言葉に関しても普通の日本映画だとやらないような下ネタ・ワードがバンバン出て来ます。これはダーティ・ワード満載のアメリカ映画基準に合わせてみましたってことなのかなあ? 成功してないけど。

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何にしても、前作の1時間40分に対して2時間8分もあるので、かなり中だるみします。この手の映画って(『ファントム・オブ・パラダイス』や『ロッキー・ホラー・ショー』がそうであるように)1時間半ぐらいに収めないとダメなんですよね。ムダに長い感じになっちゃうんで。

良かった点は以下の4つ--

・33年後のシンゴとカンを見られたこと

・内田裕也さんが歌うところ(なぜか『コミック雑誌なんかいらない』)を見られたこと

・浅野忠信のギターが炸裂するロック・ナンバーがカッコ良かったこと

・夏木マリと井上順の「メジャー感」と押し出しの強さ(夏木さんって、あんな白塗りメイクにしても、夏木さんでしかないんですねえ)

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