「ロング,ロングバケーション」:純愛老々ロード
映画『ロング,ロングバケーション』は、ヘレン・ミレン&ドナルド・サザーランドという老名優二人による老人ロード・ムービー。なかなかに今日的な題材を扱っていたりもします。 監督はイタリア人のパオロ・ヴィルズィ。なるほど非常にアメリカンな感じだけど、終幕などはイタリア人ならではかもしれません。
まあ芸達者な二人ですから、ただ映画の流れに身を任せていれば良いのです。旅のあちこちにちょっと笑えるエピソード満載で、ゆるゆると楽しめます。
夫(サザーランド)のアルツハイマー病が進行して行くのですが、深刻にではなくあくまでもコメディとして描かれます。だから観ている方としても、辛くありません。
それにしても妻(ミレン)が怒る時の大噴火的凄まじさといったら!(その割には、爆発後には結構ケロッと「しょーがねーなー」状態に戻るんですけどね。こんな夫でも、まだまだ未練(ミレン)があるってことですね←だじゃれ。
(以降ネタバレあり) 最後の二人の(というか妻の)選択には、賛否あると思います(特にキリスト教の方々には)。でも大江戸は大いに賛同するものであります。というか、法律や医学がもっとこういう方々を助けなければいけないんじゃないかと思うのであります。
最後は純愛映画の印象が強く残りました。
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