« 「巫女っちゃけん。」:バチと宮地嶽神社 | トップページ | 今シーズンのベルマーレと梅崎に期待! »

2018年2月14日 (水)

「祈りの幕が下りる時」:スターの華と哀しき因果ばなし

361110_002
映画『祈りの幕が下りる時』は、映画版第2弾にして(たぶん)最終版。大江戸はTVドラマ『新参者』は見ていませんでしたが、映画版第1弾の方は観ております。監督があの福澤克維ってことで、パワフルな通俗娯楽作に仕上がってるんだろうなーと思ったら、まあ大体そういう感じでした。

361110_004

日本橋界隈でも、このシリーズの舞台となっている(らしい)人形町ではなく、浜町の明治座界隈が今回の中心地。そこに大柄で絵になる美男美女(阿部寛、松嶋菜々子)が丁々発止ってことで、いかにも娯楽映画の本道ですね。阿部(53歳)も松嶋(44歳)も、いまだに大いに華があります。こういう「スターで見せる映画」、必要ですよね。

361110_005事件はかなり複雑な構造なのですが、通俗メジャーど真ん中の福澤演出は、かなり親切にいろんな手で、その全貌を観客に伝えてくれます。さすがと言えば、さすがです。 で、光や逆光を生かした室内シーンなど、絵的にはTVドラマの時よりもかなり映像の美しさを意識しているようです。

一方で事件の方は、かなり日本的と言うか浪花節的と言うか、紅涙を絞るような哀しき因果ものです。なんだか「昭和」ですねえ。『砂の器』とか横溝正史の金田一シリーズとか『人間の証明』とか、ああいった作品に近いものを感じました。

361110_003_2

写真で出て来た初老の「げっそりミッチー」(及川光博)にも笑いましたが、小日向文世さんの若き日の場面でつけてるヅラが気になって、そちらにばかり目が行ってしまいました。断崖絶壁に立ってる場面なんて、いつコヒさんのヅラが風に飛ばされちゃうか(飛ばされないけど)気が気じゃなくって・・・。

|

« 「巫女っちゃけん。」:バチと宮地嶽神社 | トップページ | 今シーズンのベルマーレと梅崎に期待! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「祈りの幕が下りる時」:スターの華と哀しき因果ばなし:

» 映画『祈りの幕が下りる時』★“犯人と被害者”の関係を超越した愛情物語に涙 [yutake☆イヴの《映画★一期一会》]
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/173470/ ↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。 原作: 東野圭吾(原作未読です) 日本橋署:新参者の恭一郎シリーズの完結だそうです。 今回の事件は、恭一郎(と母)に関係しているということで 何が、暴かれるのか、気になっていました☆ ヒロイン:松嶋菜々子さんが、予告編で自らを「人...... [続きを読む]

受信: 2018年2月15日 (木) 00時42分

» 祈りの幕が下りる時 [Spice -映画・本・美術の日記-]
「祈りの幕が下りる時」 TOHOシネマズスカラ座東京のあるアパートで滋賀県在住の女性の絞殺死体が発見された。アパートの住人は行方不明、被害者との接点もみつからず、警視庁捜査 [続きを読む]

受信: 2018年2月15日 (木) 09時33分

» 祈りの幕が下りる時 [象のロケット]
東京都葛飾区小菅のアパートで、女性の絞殺死体が発見された。 部屋の住人・越川睦夫も行方不明になっている。 部屋のカレンダーには日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれており、それが刑事・加賀恭一郎の失踪した母親に繋がっていることが判明。 事件の鍵を握るのは、舞台演出家・浅居博美だった…。 人気TV刑事ドラマ「新参者」劇場版第2弾。... [続きを読む]

受信: 2018年2月19日 (月) 22時31分

« 「巫女っちゃけん。」:バチと宮地嶽神社 | トップページ | 今シーズンのベルマーレと梅崎に期待! »