「blank 13」:もう35分欲しい
映画『blank 13』は、斎藤工が難しい字の「齊藤工」名義で撮った第一回長編監督作品(短編は既に監督してます)。70分というコンパクトな上映時間です。しかも、その半分が過ぎた35分ぐらいにようやくメインタイトルが出たので、ぶっとびました。まあ、その中間地点を境に前半/後半となっているのですが・・・。
うーん、シリアスなんだかコメディなんだか、・・・まあ両方なんでしょうけれど、どっちつかず感の方が強いです。ちょっと当惑します。後半の葬儀場における故人の思い出を語る会?の部分は、かなり笑わせてくれました(佐藤二朗!)。でもコメディ作ろうと思ってるわけではなさそうですし。なんだか不思議です。どこに向っているのか?
冒頭に「火葬」に関するあれこれが字幕で示されるのですが、物語の方には別に火葬は絡んで来ません。じゃああれ何だったんだ?って感じです。 そもそもタイトルだって、何のことやら? 父親が家を出てどっか行っちゃってた空白期間が13年ってことのようですが、『blank 13』なんて言われてもねえ・・・。宇宙ものSFみたいな語感であります。
それはそうと、斎藤工と高橋一生が兄弟だなんて、・・・どうにもこうにも無理です。そうは思えません。まあ二人がリリー・フランキーの息子ってのからして、なかなかなのですけど・・・。
70分っていう尺以上に、小さな、控えめな物語です。それだけに、なんだか物足りなくて、第1部、第2部に続く最後の35分を探し求めてしまう自分がいます。 松岡茉優の使い方にしたって、随分ともったいないではありませんか。
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