日本、敗れたが光明も見えたウクライナ戦
日本代表のW杯出場選手決定前の最後の試合となるキリンチャレンジカップのvs.ウクライナ戦。1-2で敗れましたが、内容的にはマリ戦を上回るものだったので、少しは安心しました(少しは、ですよ)。
さすがに全選手が危機感を持ったのでしょう。マリ戦よりも走るようになったし、複数名で囲む守備も徹底させました。相手のリーチもマリほど“異常”に長くなかったので、その分対応できたのだと思います。攻撃も結構機能し、パスがつながり、良い形が作れていました。
この試合、割と良かったのは原口元気、槙野智章、柴崎岳、そして交代出場の中島翔哉でしょう。この4人はメンバー選考で生き残ったと思います。ある程度計算できる選手たちです。
逆に落っこちたろうなあと思ったのは、本田圭佑。やはりミスが多いし、秀でた所がなくなっています。限界でしょう。 あとサイドバックはホントに人材不足ですねえ。酒井高徳、明らかに見劣りするのだけれど、(ケガ人も多くて)使わざるを得ない状況。これは酒井宏樹の回復を待つしかないってところですね。ウッチーも結局間に合わなかったしなあ。
あと、やっぱり井手口が必要だと痛感しました。ああいうガツガツした守備からの攻撃が有効に違いないのです。W杯まではガンバに残って、市場価値を上げてから移籍すれば良かったのに…(2部リーグに移籍したのに、出場機会を失っちゃうなんて、いったい何のために!)。でもまあ、あの頭を抱えるしかないマリ戦に較べて、だいぶきちんとしたサッカーにはなっておりました。その中で、FIFA55位の日本が35位のウクライナに順当負けしたってだけの話。過去のW杯でも、数か月前の試合で厳しい状態だった時の方が、やけに調子良かった時よりも、本大会で活躍できたりしておりますからね。そういう時って、だいたい守備重視に切り替えております(逆にそうしなくて、「自分たちのサッカーをやる」とか言って惨敗したのが、ドイツ大会やブラジル大会)。日本はグループ4番手なのですから、守備をベースにしたリアクション・サッカーでいいじゃありませんか。現実を見据えた中で、しっかり勝ち点を取ってもらいたいものだと思っております。
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