「与 勇輝展 創作人形の軌跡」@松屋銀座
松屋銀座で開催中の『与 勇輝展 創作人形の軌跡』(~4/10)を観ました。この会場での与勇輝さんの展覧会は2010年以来8年ぶりということですが、常に長蛇の行列ができるほど混雑するのが(特に会期後半は)習わしとなっております。なので、早いうちにと思いつつ、やけに多忙で行くことができず、ようやく本日行ったのです。午後7時半近く(入場締め切りギリギリ)に入ったので、思った通り会場内はガラガラ。高齢のご婦人方が観客のメインなので、夕方以降は一気に空くのですね。
タイトルの前に「パリ凱旋・傘寿記念」とありましたが、与さんも昨年で80歳になったようです。でも、会場内のモニター映像に映る姿は以前と変わらず、お元気そうです。 会場内にある作品も2015~18年に作られた新作がけっこうな数存在し、枯れることのない創作意欲が想像されて、「やっぱり手先を使う人って、元気で長生きするよなあ」と思ったのでありました。
会場内の映像で印象的だったのは、与さんが人形を作りながら、目を入れた後に、「だんだん自己主張するようになってするようになって来る」 と語るところ。本当にそうだと思いました。どの人形もそれぞれに、何かを語っています。陳腐な表現ですが、「魂を吹き込まれている」としか思えないのです。
とは言え、魂の吹き込まれ度合いには多少のばらつきがあるような気もいたしました。どれも高いレベルなのですが、中でも傑作はこちらへの迫り方がスゴイですよ。まさに天才の仕事です。
出口近くにテーブルがあったので、係の人に訊いたら、与さんはほぼ毎日会場に詰めて、1日何度もサイン会を行っているのだそうです。うーん、恐るべき80歳ですねえ。
| 固定リンク
コメント