「さよなら、僕のマンハッタン」:夜郎自大な主人公
映画『さよなら、僕のマンハッタン』は、小品の方が力を発揮するマーク・ウェッブ監督のニューヨークものってことで期待したのですが、うーん、小生にはダメでした。
なんかニューヨークの魅力が意外と希薄ですし、88分と短い映画の割に、弛緩した場面が多いし、物語自体が嫌な感じですし・・・
いや、それよりもこれよりも、主役の青年のキャラクターが嫌なんです。そして演じる「カラム・ターナーの顔が、なんか気持ち悪いというか不快なのです。大きなメガネで、デビュー当初のエルヴィス・コステロみたいでもあるのですが、なんかとても落ち着かない気分にさせる顔だし、酷薄そうでもあるし、もしかしたら悪役をやると成功する顔なのかも知れません。イギリスの若手って、時々そういう嫌な顔の人が出て来ますよね。『ダンケルク』や『聖なる鹿殺し』のバリー・コーガンとか。
この主人公、ナイーヴにも程があるというか、かなり世間知らずで夜郎自大で迷惑な奴です。自意識が肥大し過ぎちゃって、それに同情や共感などできません。ラスト、あれでいいの?
ジェフ・ブリッジズのエピソードだけは、なるほどねって感じなのですが、「だからどうした?」と言えなくもありません。
ピアース<007>ブロスナンって、いい感じに年とってきましたね。昔は大根って感じだったけど、ぐっといい味わいの役者になりました。 そしてケイト・ベッキンセイルって、もう44歳になったのですね(その割には若いけど)。びっくりです。
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コメント
「Something Impressive」ブログの者ですが、先日トラックバックありがとうございます。TBお返ししたのですけれど、どうも届かないようですので、名前からリンクが飛ぶらしいアドレス欄に「さよなら、・・・」記事URLを入れて投稿します。
投稿: MIEKOMISSLIM | 2018年5月 8日 (火) 22時43分
MIEKO MISSLIM様、なぜTBできないのでしょう?
ムムムですね。 恐縮でございます。
投稿: 大江戸時夫 | 2018年5月 8日 (火) 23時05分