佐藤卓「MASS」展@銀座・奥野ビル
3FとB1のギャラリー「巷房」で開催中の佐藤卓さんの展覧会『MASS』を観るためです。
グラフィックを中心としたデザイナー、アートディレクターの佐藤さんですが、時々こういう現代アート的な表現も発信しています。
いいですねえ、この奥野ビルの外観。
エレベーターがまたスゴイんです。外側の木製の扉と、内側の鉄製の扉を手で開けるスタイル。降りたらまた、その二つを手で絞めねばなりません。うわ、たのしい。
展覧会タイトルの“MASS”とは、「大量」を意味する言葉。「マスコミ」や「マスゲーム」の「マス」ですね。 どうもこの展覧会においては「大量生産品」(マス・プロダクツ)を意味しているようです。
で・・・、なんだこりゃ?ですよね。3Fから観ていくのが正解でしょう。
カメラのレンズみたいな機械感覚もあり、真ん中の変な形のものが生物的で、おかしくもなまめかしくもあります。
B1会場に行くと、ああ、そういうことですか。種明かしですね。
チューブから絞り出された中身がてろんと、出かかっている。そんな様子なのでありました。
比較する物がないのでわかりにくいけど、とにかくこのチューブがでかいんですよ。大男ぐらいのサイズでしょうか。妙にでかくて、笑っちゃいます。これと較べても3Fのやつの方が、更にでかいんですけどね。
で、最後の部屋にはでかい水滴のようなもの。これまた比較する物がありませんが、直径2-30cmでしょうか(小さいのは10cmぐらい)。
材質はガラスだと思いますが、その他のチューブてろん系の作品とは趣が違いますね。アメリカに対して日本、みたいな・・・。枯山水的な静謐を感じさせます。
なぜこれがMASSなんでしょう? うーむ。 禅のようであります。
| 固定リンク
コメント