「クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱」:「ジェンカ」で世界平和??
映画『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱』は、まあいつものしんちゃん映画なのですが(いつものタイトルの長さでもあります)、今回の出来はイマイチ。
序盤がテンポ良く順調なのはいつも通りと言えますが、中盤以降がかったるくて、1時間44分がえらく長く感じられました。失敗した時のしんちゃん映画って、いつもそうです。GWで劇場に来ていた子供たちも、中盤以降はちょっと飽きていたみたい。
タイトルに「拉麺」と入りながら、ラーメンが物語上で生きて来るか?と言ったら、そんなことはないですし、同じく「カンフー」と入っていても、終盤のアクションにカンフーがどれだけ有効に使われるかと言うと、それほどでもないんですよねー。むしろおしりプリプリーの踊り(?)の方が大いに目立っちゃってます。まあ、それだからこそ「しんちゃん」なのですが・・・。
今回の一方の主役は、おにぎり頭の「まさお君」。いつもとは違う頼もしさで登場しながら、結局はいつものまさお君に戻ってしまうのですが、彼もまあ彼なりに悩みがあるようです。てか、必要以上に悩むタイプ。
今回は悪役が魅力的じゃなかったし、強さも悪さもたいしたことなくて、そこが作品の弱さにもつながっています。
終盤には、「正義」の問題(主観的な正義、行き過ぎた「一方的な正義」)に踏み込んでいき、そのあたりタイムリーではあるのですが、それもこれも『ジェンカ』(しかも橋幸夫ボーカル・バージョン)で解決!って・・・、ちょっと安直すぎやしませんかねえ。
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