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2018年5月 3日 (木)

「ジェイン・ジェイコブズ -ニューヨーク都市計画革命-」:ちょっと一方的だけど

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映画『ジェイン・ジェイコブズ -ニューヨーク都市計画革命-』は、現代東京の視点から見ても、非常に興味深く示唆に富んだドキュメンタリー。現代は“Citizen Jane : Battle for the City”。言うまでもなく『市民ケーン』(Citizen Kane)のもじりであります。そして「市民」ってところが大事なのです。ニューヨーク市民、住民の力の大きさを描いた作品なのですから。

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ジェインの長きにわたる活動は、ほぼ「都市開発の帝王」として君臨した建築家ロバート・モーゼスとの闘争。近代的都市計画を推進しようとするモーゼスに対し、「ル・コルビュジエの思想を誤解した」などと一歩も引かずに、市民、住民たちを巻き込んで反対し、裁判を起こし、そして勝訴を勝ち取るジェイン。アメリカの司法は行政に配慮し過ぎずに、あくまでも民を尊重しているようで、さすがだなあと思わざるを得ません。

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映画の中で、モーゼス側が推進した高層の団地がいかに大失敗であったかを丁寧に解き明かしています。これを見てると、確かにそうだよなあ、団地は非人間的で多くの危険をはらみ、十年もたたずにスラム化するものなんだなあと納得せざるを得ません。最後の方で、中国の団地が20世紀アメリカの比じゃないほどスゴイことになっている光景を見ると、本当にぞっとします。どうなっちゃうんだろう、あれ。

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高層団地の模型を横に倒して、「こうすれば2階建てぐらいの高さになる」と言っている人には、「おお!」と思わされました。なるほど。でも日本だと、そこまで建物の間の空間が広くないので、そうはできないのでしょうけれど・・・。

でもこの作品は、一方的にジェインの側に立ったもの。モーゼスのやった事だって、全てがダメだったわけじゃないと思うんですよね。もう少しニュートラルな視線も入れといた方が、より深い作品になったんじゃないでしょうかねえ。

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