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2018年5月 5日 (土)

「建築の日本展」@森美術館、そして・・・

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六本木ヒルズの森美術館で開催中の『建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの』(~9/17)を観ました。

これ、英語タイトルの“Japan in Architecture”の方がわかりやすいですね。つまり、古今の建築を通して、日本とは何なのかを探求する試み。

会場は9つの章に分かれていて、木造、シンプルさ、屋根、工芸、空間、折衷、集合、外国人の視点、自然との共生といった「日本らしさ」を建築の実例から解き明かしていきます。

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何ヶ所か撮影OKポイントもあったのですが、この正倉院や桂離宮を思わせる高床建築は、1953年築(現存せず)の丹下健三自邸。冬は寒そうです(まあ、それが古来の日本建築ってもんですが)。

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そして会場内に原寸大で再現された国宝・待庵! 利休を象徴する傑作、あの二畳の茶室です。並んで待てば入れるというので、「これは待つしかないでしょ!」(待庵だし)と、体験してみました。内部は撮影NGですが、展覧会場内の仮設、いわばレプリカとはいえ、ちょと感動しました。

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よく聞くように、「狭さを感じない」造りでしたし、躙(にじ)り口も想像したほどちいさいものではありませんでした。

また会場内の暗室では、体験型3Dインスタレーションを上映していて、これが実に新しかったです。正面からもサイドからも、見ることが出来る3D映像による日本建築内部の紹介。つまりサイズ感と位置関係をリアルに見て取れるのです。このシステムって、建築に限らず今後の展覧会で流行するかもって気がします。

知ってる建築も知らない建築も取り交ぜて、古代出雲大社、会津さざえ堂から、旧帝国ホテルやオリンピック競技場を経て、近年の水の教会や鈴木大拙館まで、日本建築のモニュメンタルな傑作を概観できる、素晴らしい企画でありました。

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会場を出れば、これは特に「日本的建築」とは言えなさそうですが、展望台からの東京タワー。やはりこの赤が効いてるんですよねー、コンクリートとガラスの中で。

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そして新宿の高層ビル群の向こうには、夕日とマジックアワーの西の空。

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今、六本木ヒルズは壁や柱など至る所が、カラフルなニットでおおわれています。 アーティストのマグダ・セイエグさんによるアート・プロジェクトなのだそうです。なんかかわいく変容しておりますよ。

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、ルイーズ・ブルジョワによる蜘蛛の彫刻「ママン」もこの通り。いつものおどろおどろしさは消えて、とってもキュートになっちゃってました。

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