「ピーターラビット」:英国は実写化が上手
映画『ピーターラビット』は、95分を突っ走る面白さ。展開は速く、やることは過激。ビアトリクス・ポターの原作に較べて、明らかに行儀悪いけど、まあ子供から大人まで楽しめる娯楽作として、上々の出来です。イギリスって、『パディントン』にしても本作にしても、こういうのの実写版がうまいですね。
とにかくピーターをはじめとするウサギや動物たちのCGIがさすがなんです。毛の質感、動きのナチュラルさ、表情と、それぞれが完璧。しかも(ここが大切な所なんですが)ポターの絵のキャラクターにそれぞれそっくり。パディントンがあまり原作の絵に似ていなかったのとは対照的に、これは見事なもんです。
話を大きく広げることなく、登場人物も限られた中で、ウサギvs.人間のドタバタや追っかけっこに終始するし、同じような場面も多いといえば多いのですが、飽きさせません。上手に作ってありますね。笑いのツボもいっぱい押さえてます。それにしてもいたずらっこ過ぎるな、こいつら。
ドーナル・グリーソンの役って、以前だったらヒュー・グラントが似合いそう。でも、ヒューはもうその年齢じゃないし、『パディントン2』に出ちゃいましたもんねー。
続編の制作も決まったそうで、楽しみです。それはそうと、ウサギってああやって謝るんですね。知りませんでした。
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