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2018年6月13日 (水)

「海を駆ける」:抽象的だけどありきたりで・・・

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映画『海を駆ける』は、あるコミュニティーにおける異質な存在(侵入者)の物語を語り続ける深田晃司監督の新作。全編、インドネシアが舞台で、インドネシア人も多く登場するため、日本映画って言っていいのかちょっと迷うところでもあります。

ディーン・フジオカ演じる異人が、海=大自然であり、神でもありというような抽象的な物語を、抽象的なまま、でもストレートに提示します。ただ、あまりにもそのまんまというか、映画表現としてこなれていないようにも思えます。インドネシアが舞台で、「津波」という台詞もあるだけに、その意図するところがありきたりに見えてしまうという欠点があるのです。

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ディーンは、その浮世離れした透明感がキャラに合ってます。太賀と鶴田真由の流ちょうなインドネシア語には感心しました。

(以降ネタバレあり) ラストで一同が「海を駆ける」わけですが、特に感銘を受けるような「奇蹟」感はありませんでした。残念です。そこが勝負なのに。 水の上を歩くってことにおいては、ハル・アシュビー監督の『チャンス』(Being There)のラストを見習ってほしいものだと思いました。

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» 『海を駆ける』 海からやってきた男は何者? [映画批評的妄想覚え書き/日々是口実]
 『淵に立つ』『さようなら』などの深田晃司監督の最新作。  インドネシアを舞台にした作品であり、重要な役柄を演じるディーン・フジオカは奥様がインドネシア系ということでインドネシア語も披露しているのだが、太賀や鶴田真由もインドネシア語の台詞をこなしている。特に太賀の台詞は流暢で、風貌までインドネシア風に見えた。  海からやってきた男は何者なのか。  とりあえずは「ラウ(海)」...... [続きを読む]

受信: 2018年6月14日 (木) 18時36分

» 海を駆ける [象のロケット]
インドネシア、バンダ・アチェの海岸に記憶喪失の男が倒れていた。 ラウ(海の意味)と名付けられた彼は、NPO法人で働く日本人女性・貴子の家でしばらく暮らすことに。 貴子と息子タカシ、タカシの友人のクリス、イルマ、親戚のサチコらは、ラウの身元捜しに奔走する。 そんなラウの周りでは、不思議な現象が起こり始めていた…。 ファンタジック・ドラマ。... [続きを読む]

受信: 2018年6月16日 (土) 15時03分

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