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2018年6月12日 (火)

「Vision」:森と時間に囲まれて

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映画『Vision』は、『あん』『光』と、ここのところ俗っぽくなっていた(それは良いことだと思っていましたが)河瀨直美が、その反動かやけに観念的になってしまった作品。うーん、どうなんでしょう、ここまでスカシちゃうのは?(EXILE HIROのプロデュース作品だというのに)。

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確かに百々新の撮影は素晴らしく美しいですし、奈良の森とその神性をテーマに据えるという河瀨直美のアイデンティティも発揮されているのですが、いかんせん「おすまし」モードなんですよねえ。ジュリエット・ビノシュを使ったもんで、おフランスなおすまし感を(思わず)入れちゃったんでしょうかねえ?

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素数とか薬草とか意味ありげな記号についても、結局解明されませんし、「火」や「赤ん坊」の意味するところについても、明示されません。観客に委ねるってことなのでしょうけれど、うーん、そうは言ってもねえ。あまりに哲学的過ぎて・・・。

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すっかり河瀨映画の顔になってしまった永瀬正敏は、やはりいい味を出しております。そしてビノシュは、やはりビノシュ(美の主)というべき透明感を持って、超然と存在しておりました。でも本当の主役は、やっぱり悠久の「森」と「時間」だってあたりが、いかにも河瀨作品なんですよねー。

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» Vision [象のロケット]
フランスの女性エッセイスト、ジャンヌは、通訳兼アシスタントの女性・花と共に、奈良・吉野の森を訪れる。 一方、吉野の山守の男・智は近所に住む老女アキから、明日は春日神社へお参りに行くように、と告げられる。 翌朝、智は春日神社でジャンヌと花と出会い、ジャンヌが“ビジョン”という薬草を探していることを知らされる…。 ファンタジック・ドラマ。... [続きを読む]

受信: 2018年6月13日 (水) 08時42分

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