「50回目のファーストキス」:面白いし、ちょっと感動
映画『50回目のファーストキス』には全然期待してなかったのですが、観てみるとなーんだ、面白いじゃないですか。小生は元ネタとなったドリュー・バリモア版を観落としているのですが、なーに、この映画を劇場でヒットさせている多くの観客のほとんどは元ネタ作品を知らないのでしょうから、かまうことはありません。むしろ『勇者ヨシヒコの冒険』や『銀魂』で福田雄一監督を気に入ってる人たちが多いのでは?
元ネタ作のストーリーがしっかりしているので、福田が暴走できなかったことが幸いだったのかも知れません。小ネタはたっぷり入れて、福田組のムロツヨシと佐藤二朗は相変わらずやらかしてくれているのですが、何とか真っ当な作品としても成立していて、そこらのバランスも良かったのだと思います。福田さんみたいな好き勝手暴走タイプの監督は、いろいろと「縛り」があった方が、良い物作ったりするんですよね。
一番ケッサクだったのは、太賀演じる(ゲイの入った)マッチョ野郎。これもアメリカ版同様のキャラクターなのだそうですが、かなりおかしいです。笑えます。太賀、コメディもイケますねえ。
山田孝之は相変わらず濃くって、インド映画の2枚目みたいでした。長澤まさみは顔が丸みを帯びたり、結構年齢的に厳しくなってまいりましたね。
こんなコメディなのに、福田雄一なのに、ところどころ感動したり胸キュンになったりしてしまいました。ハワイの美しい風景とキレイ過ぎる色彩が、それに一役買っておりました。 あまりにも学園キラキラ映画が増えすぎたので、こういう普通のデート・ムービーを、多くの観客が求めていたのではないでしょうかねえ(ま、大江戸は一人で観ておりましたが)。
| 固定リンク
コメント