「告白小説、その結末」:不安で不快で・・・
映画『告白小説、その結末』は、ロマン・ポランスキーらしい心理サスペンス。お得意な「不安をあおる」で、最初から最後まで嫌な気持ちにしてくれます。とにかく観ていて、不安、いやむしろ不快なんです。金払って観てるのに、なんでこんな嫌な思いにならないといけないんだ?と思わないでもありませんが、とにかくイライラします。
その要因としては、エル役のエヴァ・グリーンのクセのある言動が挙げられます。もう最初から怪しさたっぷりで、なんでこんな人を信用、信頼してしまったのか理解に苦しみます。で、すぐに仲良くなったり、家に招き入れたりします。信じられません、こんなに怪しいのに。そういった主人公の女性作家のトロさにもイラっと来ます。そんな奴、さっさと叩き出しちゃえばいいのに・・・と。
で、ラストもちょっと釈然としなかったので、いくつかのネタバレサイトで確認してみると・・・はー、そんな捉え方もあるんですねー。びっくりでした。そういう話だとは、わかりませんでした(どういう話か気になった人は、自分で調べてみよう)。てゆーか、ポランスキーさん、種明かしが曖昧です。それじゃあ、わかりませんって(あるいは大江戸が鈍いだけなのでしょうか?)。
(以降ネタバレあり) 終盤の毒がらみの展開は、『ファントム・スレッド』かよ!って感じでしたが、どっちにしても気の毒(しゃれではない)で、かつハラハラして、観るのが辛かったっす。・・・って、それ、見事にポランスキーの術中にはまったってことなんでしょうかねえ?
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