「スパイナル・タップ」:おバカな偽ドキュメンタリー
映画『スパイナル・タップ』は、故ロブ・ライナー監督が1984年に撮ったフェイク・ドキュメンタリー。なんと今頃日本初公開です。とはいえ、ビデオなどは出ていて結構有名なので、大江戸もその存在は知っておりました。
架空のロックバンド=スパイナル・タップのポンコツなあれこれを、あたかも実際の記録映像のように撮っていきます。
まあ確かに'70~80年代のロックバンドにありがちな言動やらあれやらこれやらを、それっぽく見せていきます。ロックの知識があればあるほど、ロックの映像に触れていればいるほど楽しめるって寸法です。それに、観てるうちに本当に実在するバンドにしか見えなくなっていきますからねえ。
楽曲がそれなりに良いのが、効いてます。こういう所のクォリティーをしっかり作り込むか適当にやるかで、その映画がどの程度のレベルなのかが決まってしまうんです。
かなりおバカな笑いをいろいろぶち込んでくれてますが、スベってないのが何よりです。
ロブ・ライナー監督自身が、ドキュメンタリー監督マーティ・ディ・ベルギーとして出演もしてます。そこらもフェイクになっているわけですね。 また、日本公演の場面があって、 そこでメンバーの一人がジャイアンツのユニフォームを着ていたりします。
でもまあ、そんなに傑作ってほどではありません。 バカだねーといいながらそこそこ楽しんで、後は忘れちゃうような映画なのでありました。
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