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2018年7月28日 (土)

「菊とギロチン」:ナマ木竜麻生を見ましたよ

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映画『菊とギロチン』は、好調が続く(昨秋以来『最低。』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『友罪』、そして本作と4本の新作が公開)瀬々敬久監督数十年来の企画。力のこもった3時間9分。関東大震災後の時代に、国家転覆を企むアナーキスト集団・ギロチン社と女相撲を絡めて描く混沌の世界です。

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ただ(評価がかなり高い本作ですが)大江戸はそれほど気に入ったわけではなく、あまりにも思想的側面がストレートに出ているので、ちょっと疲れちゃいました。そして、この物語を描くのに、ここまで尺が必要だったのかなあという気もいたします。中盤以降、けっこうシーンがたっぷり長くて、2時間半もあれば十分では?との思いが残りました。

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思えば、瀬々監督って『ヘヴンズ ストーリー』もやけに長かったけど、あの作品もその長さに見合う効果があったのかなあと思ってしまったものでしたっけ。熱気はあるんですけどねえ。

でも、女力士の「花菊」を演じた注目の新人=木竜麻生(きりゅう まい)にはスター性があって、今後も要注目でしょう。

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ところで、たまたまなのですが上映終了後に女力士を演じた女優さんたちによるトークショーがありました。

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木竜麻生をはじめ6人が壇上に上がり、撮影のこぼれ話やツイッターで募った質問への回答などを語り、その後に映画にも出て来た「イッチャナ節」の実演(歌と踊り)があったり、ギロチン社の男優3人の乱入および男女対抗の相撲勝負など、盛りだくさんの内容でした。

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最後には記念撮影の場面もあり、楽しく終了。 今後、木竜さんが大女優になったら、初期の彼女を生で見られたってことで、自慢できちゃいますね。堂々と力士を演じた映画の中の彼女と較べて、小柄で華奢で現代的な印象なのでありました。

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ただ、自由に生きたかった。 かつて実在していたアナーキスト集団「ギロチン社」と、ワケありの女たちが集う女相撲の一座を描く青春群像劇。 瀬々敬久監督が「ヘヴンズ ストーリー」同様のインディーズ体制で作り上げた、上映時間実に3時間9分という大長編だ。 関東大震災直後の不穏な時代を舞台とした物語は、閉塞感にあえぐ人々の生々しい感情を乗せて疾走する。 新人の力士・花菊を演じる木竜麻生をは...... [続きを読む]

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受信: 2018年7月31日 (火) 09時33分

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2018年・日本/スタンス・カンパニー=国映配給:トランスフォーマー 監督:瀬々敬久 脚本:相澤虎之助、瀬々敬久プロデューサー;坂口一直、石毛栄典、浅野博貴、藤川佳三 音楽:安川午朗ナレーション:永瀬... [続きを読む]

受信: 2018年8月12日 (日) 15時20分

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