« 「50回目のファーストキス」:面白いし、ちょっと感動 | トップページ | 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」:緩急自在な演出力 »

2018年7月20日 (金)

「焼肉ドラゴン」:濃くて暑くて

363119_001

映画『焼肉ドラゴン』は、脚本家・鄭義信(61歳)の初監督作品。これまでの脚本作品同様、猥雑でパワフルな人間模様を活写しています。

1970年の大阪万博の前年から始まって1971年に終わる作品。原作の舞台劇は知っておりましたが、観てはおりません。

363119_002

昭和の、大阪の、いわゆるスラムの空気の中で、在日コリアンの家族と周囲の人々を描きます。焼肉のけむり、たばこのけむり、土けむり・・・と、空気が悪そうです。おまけにやたらと暑そうな・・・。なんだかクレイジーケンバンドの『けむり』が似合いそうな世界です。そんな濃い空間で、やたらと濃い人々が叫んだり、争ったり、張り合ったりするという、いかにも鄭義信ワールドなのです。

363119_006

最近、NHKの単発ドラマ『あにいもうと』でも物分かりの悪い荒くれ者を演じた大泉洋が、また似たようなキャラを演じております。でも彼と「亀の子ダワシ」と呼ばれるコリアンが、やかんんに入った酒を「ご返杯」「ご返杯」・・・と飲み比べ勝負をする場面の長回しなどは(演劇的で)面白かったです。

真木よう子がさらりと演じていたのに対して、井上真央はドスが効いた怒り芝居と情熱的なキス芝居で、その成長を見せておりました。

363119_004
ただ、どうにもこうにも末っ子・時生の件りがうまく行ってなくて、死に関しても非常に唐突な感じしかしませんでした。 まあ全体的に、「舞台の方が良かったんだろうなあ」と思えてしまいました。

それはそうと、オカン(イ・ジョンウン)がほとんど朝日新聞連載『ののちゃん』の母親(まつ子さん)の実写版なのでした(笑)。

|

« 「50回目のファーストキス」:面白いし、ちょっと感動 | トップページ | 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」:緩急自在な演出力 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「焼肉ドラゴン」:濃くて暑くて:

« 「50回目のファーストキス」:面白いし、ちょっと感動 | トップページ | 「ジュラシック・ワールド 炎の王国」:緩急自在な演出力 »