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2018年8月28日 (火)

「追想」:苦しき場面が多かりき

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映画『追想』は、昔のハリウッド映画にも'75年のロベール・アンリコ監督作品にも使われていた邦題。原題はそっけなく、"On Chesil Beach”。

主演は、何かこの人が出てると同じようなテイストになっちゃいますねえ、のシアーシャ・ローナン。大江戸はこの人もこの人の映画も、割と苦手かも知れません。 どうでもいいけど、「Saoirse」で、シアーシャですよ。普通読めませんって。

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'62年のイギリスって、(階級によってはでしょうけれど)、ここまで古風でお堅い世界だったんでしょうかねえ?まあ、ビートルズが『ラヴ・ミー・ドゥ』でデビューしたのが同年10月のことですから、この時点ではまだ「夜明け前」だったのかも知れませんね。階級という考え方も、とても強固なものだったと思われます。それは映画からも示唆されています。

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それにしても、観ていて楽しくはない映画です。後半は苦しい場面が多いです。クライマックス?の諍(いさか)い場面なんかは、ぞっとするほど破滅的なものがあります(男の「禁欲ギレ」にはちょっと笑えたけど)。あー、いやだ。その後の展開も、エピローグ的な部分も、決して明るくはありません。全体的に、(時代に関係なく)男の方にも女の方にも共感できません。

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こういう映画を作ろうとする人って、どういうモチベーションなんでしょう? けっこう不思議です。小生なら、わざわざ大金を使ってこういうもの作らないけどなー(そりゃあ人それぞれですけど・・・)。

そもそも邦題の通り、ちょっと物語が進行するとすぐに回想シーンになってしまうというブツ切れ展開なので、なんかフラストレーションがたまります。これ、まさか主人公たちのイライラを観客にも伝えようっていう手法じゃあないですよね?

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» 『追想』 甘美な後悔? [映画批評的妄想覚え書き/日々是口実]
 原作はイアン・マキューアンの小説「On Chesil Beach」で、脚本もイアン・マキューアン自身が担当している。  監督はテレビなどで活躍しているというドミニク・クック。  主役はイアン・マキューアンの『つぐない』でアカデミー助演女優賞にノミネートされて有名になったシアーシャ・ローナン。  この作品の原題は「On Chesil Beach」だが、日本で翻訳された小説の...... [続きを読む]

受信: 2018年8月29日 (水) 18時24分

» 追想 [あーうぃ だにぇっと]
追想@神楽座 (C) British Broadcasting Corporation / Number 9 Films (Chesil) Limited 2017 製作年:2018年 英題:ON CHESIL BEACH 製作国:イギリス 日本公開:8月10日 上映時間:1時間50分 配給:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES ...... [続きを読む]

受信: 2018年8月30日 (木) 07時28分

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