「SUNNY 強い気持ち・強い愛」:笑えて笑えて、泣けて泣けて泣けて
映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』を試写会で観ました。韓国映画の日本リメイクですが、大江戸は元の作品を観落としてます。でも、そんなこと関係なく、めっちゃ面白かったです。韓国映画DNAの「通俗の強度」があって、ベタですけど娯楽映画としてはほぼ完璧です。笑えて笑えて、泣けて泣けて泣けて・・・もう終盤は涙の始末に困ったほどです。
大根仁監督、大好きです。ポップな意匠に包んだ情緒的感性が、琴線に触れて来ます。今回も、序盤の屋外ミュージカル・シークェンスは『モテキ!』を思わせましたし(J-POPの多用も)、ちょこっとダークな狂気が入って来るあたりは『SCOOP!』や『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』の如くでした。そして、この人の作品って「過ぎ去った人生の時間への思い」みたいなセンチメンタリズムも特徴ですよね。
前半から泣かせ所はあるのですが、やはり後半は何度か連続して襲って来ます。しかもじわじわと来るタイプ。時間差で、何でもない場面で涙が出て来たりしてしまいます。それでも「死病」で泣かせるわけではないので、白けることなく素直に泣けるのです。
役者たちは、女子高生の彼女たちと大人になった彼女たちが、それぞれよく似ていました。顔がそっくりというのではなく、「20数年たつと、確かにこんな感じになるかも」と思わせる似かたなのです。役者たちも、細かいニュアンスをよく合わせていました。
真木よう子が降板して板谷由夏になったそうですが、確かに少女時代の彼女(山本舞香)の表情は、板谷よりも真木さんの方に似ています。でも特に気にはなりませんでした。 そして、広瀬すずの変顔を含むコメディエンヌっぷりと、池田エライザがすんごくキレイなことが印象に残りました。
あ、そうそう、ポスターやチラシには名前も載っていないのでノーマークだったのですが、ごひいき松本穂香が出演していてびっくりした大江戸なのでありました。
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