« もも伊達巻 by 籠清 | トップページ | 森保ジャパン初戦、3-0の完勝! »

2018年9月10日 (月)

「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる  ハプワース16、1924年」

_20180910_221846
J.D.サリンジャーの『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる  ハプワース16、1924年』(金原瑞人訳/新潮社)がこの6月ごろに刊行されました。8つの短篇と1つの中篇を合わせた9篇入りの作品集。9つの・・・というと、当然『ナイン・ストーリーズ』が想起されますが、あの短編集の作品とはかぶっておりません。まあ、なかなか入手困難な作品を集めたってやつなんですけど、実のところ日本では作品集的な形でそういう短篇を集めたアンソロジーが、昔から発行されております。かく言う大江戸も、卒論がサリンジャーだったもんですから、もちろん読んでおります。

てなわけですが、こうして新訳で読んでみると、やっぱり面白いですね。現代の言葉になっているので、刊行当時の「気分」が甦っている感じがいたします(たぶん)。そして、前半はホールデン・コールフィールドものが続きます。ホールデンってこんなにあれやこれやに登場してたっけ?と、ちょっと新鮮な驚き。そして、それらに、いやそれ以外の短編にもみんな戦争(第二次大戦)の影がしっかり落ちています。それは近年の大著『サリンジャー』(角川書店)や『サリンジャー 生涯91年の真実』(晶文社)を読むと、なるほどと納得できる話なんです。

短篇はみな洗練されていて、いわゆる『ニューヨーカー』スタイルです。そして、中篇『ハプワース16、1924年』は、サリンジャーが発表した最後の小説。7歳の天才児が両親にしたためた手紙という驚くべき着想の作品であり、「グラース家サーガ」の重要な1篇です。

うーん、こうして読むと改めてサリンジャーの未発表作品の発表を心待ちにしたくなりますね。でも、2年以上前にこんな記事が出てからも、音沙汰ないですからねえ↓

https://matome.naver.jp/odai/2145837326327011501

いったいいつになるのでありましょうか。

|

« もも伊達巻 by 籠清 | トップページ | 森保ジャパン初戦、3-0の完勝! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/74188641

この記事へのトラックバック一覧です: 「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる  ハプワース16、1924年」:

« もも伊達巻 by 籠清 | トップページ | 森保ジャパン初戦、3-0の完勝! »