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2018年9月30日 (日)

「太陽の塔」:アカデミックな太郎論&日本論

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映画『太陽の塔』は、あの’70年万国博覧会の太陽の塔と作者の岡本太郎を題材にしたドキュメンタリー。ただ、ドキュメンタリーと言うよりも「インタビュー集」といった趣き。29人の知識人や表現者や論客が、いろんな角度から太陽の塔の意味に迫り、そこから日本という国や日本文化の正体にまで迫っていきます。

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なので、「万博わーい。太陽の塔すごーい。」ってな作りの映画ではありませんで、えらくアカデミックです。縄文から曼荼羅から原爆から原発まで、アメーバから宇宙までを、語り尽くしていきます。語っている間は、ほとんどその話者をカメラがとらえているので、太陽の塔の映像は、意外と少ないのです。

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もう半世紀近い年月が流れたわけですが、あの頃は異端児・岡本太郎を許容できる時代だったのですね。あるいは、それを押し通せる肝の座ったリーダーがいた時代と言いましょうか。でんもそのおかげで、太陽の塔はいまだに異物としての強い存在感とわけのわからないパワーで、私たちを魅了するのです。

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渋谷駅の壁画『明日の神話』についても、語られています。あれは凄いですよねえ。いつも、よくぞここに設置したと思いますもん。

縄文時代風の(でもアヴァンギャルドな)女性が出て来る映像とか、ラスト~エンドタイトルにかけてのCGとかは、ちょっと疑問。ちょっと垢抜けておりません(まあ、太郎さん自身垢抜けてはいないわけですけど)。

いずれにせよ、知的な言葉の洪水で頭が疲れるような作品でした。

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今日観た劇場は、この夏に渋谷シネパレス跡に居抜きで入った「シネクイント」。パルコ建て替えに伴って閉館し、数年ぶりの復活です。開館後初めて行きました。2スクリーンあるのですが、7Fスクリーンの2階席は、みんなペアシートになっていました。大江戸は2階席好きなので、こちらを選んだのですが、一人でここに座ってました。とは言え、真ん中に座るのも背もたれの具合が悪いので、一人分だけ使っていたのですが・・・。今日はガラガラだったので、一人でも入れてくれたのですが、混んでる時はそうもいかないのかもね。どうなんでしょう?

あと、昔同様「チケット・リターン」サービス(割引)があると書いてあったので、たまたま手元に残っていた昔のシネクイントの半券(2016年の『ヘイトフル・エイト』)を持って行ったら、それでも認めてくれて1,000円でOKでした。えらい!

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2018年9月29日 (土)

のん のライブが台風で中止!

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あ”ーー!なんということでしょう。

悲報です。明30日に日比谷野音で開催される予定だった「のん with SUPERHEROES」ライブ(16:45開演)が、中止になってしまいました。はい、台風のせいです。やるかやらないかを当日(明日)の午前8時に発表する予定だったのですが、早まったようで先ほどサイトに出ていました。

うーん、のんさんが昨年歌手としてデビューして以来、最大規模の勝負ライブだったのに! しかも「のんシガレッツ」と「仲井戸麗市バンド」の対バンだったし、おそらくビッグなゲストも大勢来たはずなのに。ファンとしても残念至極ですが、ここに賭けてきたのんさんがどれだけがっかりして、悔しい思いをしているかと思うと・・・、かわいそうでなりません。事務所や周辺の経済的損失も、小さくはないはずです。 小生の席も、結構良い所だったのになー。ついてません。

今年は本当に台風の当たり年。先おととい代替試合の行われたJリーグの湘南-川崎戦(7/28)も台風で延期になったわけだし(代替試合も大雨でした)、明日の磐田-湘南戦も中止(延期)が決まったそうですし。こんなに(雨降ってもやる)サッカーが中止になる年も、記憶にありません。

お天気には勝てないけれど、そして大きな自然災害に遭われた方の悲劇とは比べようもありませんけど、これはこれで色々と悲しいことなのであります。

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2018年9月28日 (金)

「あの頃、君を追いかけた」:完コピで失敗?

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映画『あの頃、君を追いかけた』を試写会で観ました。2013年日本公開の台湾映画を日本版リメイクしたものですが、小生は元ネタ未見です(予告編の段階で、主演女優があまり魅力的に感じられなかったので、観ませんでした)。

で、日本版の齋藤飛鳥の方がカワイイとは思いますが、小生のお目当てはむしろ準主演の松本穂香。穂香ちゃんは魅力的ではありましたが、でも映画がねー。

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やけに台湾コメディーのノリで、それを日本版として消化できていないのです。明らかに変で、面白くないんだけど、日本の環境の中で日本の役者がやってると、もう気恥ずかしくってたまりません。笑えないし。無意味な下ネタ系多いし。おバカ過ぎるし。脚本も演出も良くないけど、元ネタの台湾版にも問題あるんだろうなーと思えちゃいました。構成やディテールに欠点多過ぎますし。

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で、台湾版の予告編をYouTubeで見たのですが、あららびっくり。日本版って「完コピ」じゃあーりませんか! 映像も構図もすべて台湾版のショットに似せていて、しかも(多くの)役者たちの容貌や体型や小道具や所作までそっくり。なんだこりゃー。ここまで完コピのリメイクってのも珍しいですよね。うーむ。長谷川康夫監督、いったいどういうつもりなんでしょうか? ここは大根仁監督の『SUNNY サニー』と比べていただくと、翻案のうまいへたがよくわかるってもんです。

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大江戸的には、アイメイクが妙にめだっちゃう山田裕貴が、かなり苦手でしたねー。自宅ではなぜか(父親共々)全裸で暮らしているこの少年のハダカが出て来るたびに、げんなりしてしまいました。

終盤~ラストもなかなかドイヒーで、「なんなんだ、こいつら」って感じでした。日本人的なメンタルや言動じゃないっすよねー。まいりました。

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2018年9月27日 (木)

湘南vs.川崎、豪雨の死闘

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昨日は仕事帰りにBMWスタジアムに駆けつけ、湘南vs.川崎戦。残念ながらキックオフ時にはまだコンコース。ポンチョを着たりして、席に着いた時には2~3分たっておりました。

この試合、本来7月28日だったのですが、台風のため中止になってしまい、昨日に振替になったという試合です。

で、呪われているかの_20180926_215139ように昨日も雨!

しかも前半は小ぶりだったのに、ハーフタイムに一転豪雨に転じてそのまま最後まで。いやー、ひどい雨でした。時折笑っちゃうぐらいの勢い。最前列の通路が川になっておりました。小生のJリーグ観戦史上でも最悪の状態だったのではないでしょうか。ここのピッチが優秀なためか、水たまりができるまでには至りませんでしたが、ポンチョを着てても袖口などから水が入って、衣服が濡れちゃうような状況(帰り道、寒かったっす)。

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それでもハーフタイムにビール買ったんですけど、飲みながらガンガン雨が入って来る状態。おにぎり弁当も買って来たのですが(普通の弁当じゃ雨が入るだろうと、おにぎりにしたのですが)、試合が終わるまで食べることが出来ず、帰りの駅のホームでようやく食べました。とほほ。

試合は、0-0で勝ち点1ずつのドロー。でもスコアレスドローでここまで面白い試合もないんじゃないかってぐらいの死闘でした。フロンターレは優勝が、ベルマーレは降格がかかってますからね。今後、価値ある勝ち点1になるかも知れません。

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とにかくGK秋元陽太が当たりまくってました。神セーブの連続でしたし、終盤に小林悠のPKを止めた場面などはもう感謝感激でした。今期は陽太のおかげで勝ち点を拾った試合が結構ありますよね。

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その他の選手たちもこのコンディションの中、懸命に走り回りました。みんな川崎相手に良い仕事をしていたと思います。あのチームを0点に押さえたわけですから。そういえば、昨日は杉岡大暉がキャプテンマーク巻いてました。20歳になったばかりなのに!湘南らしいですね。

菊地俊介が後半交代で出場しました。ケガから復帰の明るいニュースです。 残りあと7試合。1試合1試合を大切に、勝ち点を積み重ねていきたいものです。

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2018年9月25日 (火)

CKBの20周年横浜アリーナ・ライブ!

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昨日は横浜アリーナで、クレイジーケンバンドの20周年記念スペシャルライブ! でも「20周年」って冠、1年前の横浜・赤レンガ倉庫の時も使ってましたね。まあ、1997年の結成、1998年のアルバム・デビューだから、いいのかな(剣さんもMCで、そう言ってました)。

今日は同好の士2名と小生とで参戦。ってわけで、まずは日の出町→長者町→伊勢佐木町とCKB気分を盛り上げて、伊勢佐木町にあるCKBご愛用の中華屋「龍鳳」で腹ごしらえ&アルコールで景気づけ。

そこから中華街をちょっと見て、その後に新横浜へ。

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かなり久々の横アリ。20周年記念スペシャルなんですけど、一応は新アルバム『GOING TO A GO-GO』ツアーの一環としての位置づけです。横アリまるっと全部使うと17,000人のキャパってことなので、(横長の)ステージ配置などから、たぶん1万人程度のオーディエンスだったんじゃないでしょうかねえ。年齢層高めですが、よく集まりました。

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まさかの『山鳩ワルツ』からのスタート。続いて『GOING TO A GO-GO』、そして『暴動』から『けむり』というセットリストが示すように、最新アルバムとデビューアルバム(『PUNCH! PUNCH! PUNCH!』)からの選曲が中心。20年の時の流れを伝える意図ですね。

のっけからチアリーダーみたいなダンサーズが出て来るは、渚ゆう子、野宮真貴、m-floらのゲストが出て来るはで、祝祭感もたっぷり。終盤には「見えるオーケストラ」も出て来ましたが、20人以上いるのに一人一人紹介してたあたりが、ミュージシャンを大切にする剣さんの優しい心なのでしょうね。

アンコールは2度。ラストナンバー『空っぽの街角』まで、約3時間40分にも及ぶ超大作コンサートでした。

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菅原愛子ちゃんが産休なんで、ピンチヒッターで入っているアイシャさんは、愛子さんよりも声が低めで、発音が多少異国のアクセント。『GT』の時のセクシー・ウォークも控えめに恥ずかしそうにやっておりました。

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のっさんは(8月にケガしたんですが)絶好調のプレイ。もう、全てのギターソロがカッコイイったらありません! 特に『けむり』だとか『タイガー&ドラゴン』とか『のっぺらぼう』とか、超絶ですね。『のっぺらぼう』は楽曲自体もソロもメチャかっけーし、頭の部分で弦全体をを手のひらで撫でてスクラッチ音を出してるのにも「おお!」となりました。

そして、『GARDEN』の時、大スクリーンにデルモンテ「リコピンリッチ」のCM(この曲を使用)が流れたのにも「おお!」でした。 

終わってロビーに出ると、こんな横山神社と北海道胆振東部地震の義援金賽銭箱がありました。ちょっとだけですが、入れときました。

いやー、さすがに満腹かつ万福になりました。MCで剣さんが廣石バンマスの言葉を紹介してたがごとく、「もう20年」頑張っていただきたいと思います!

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2018年9月23日 (日)

「スカイスクレイパー」:ツッコミ所大会

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映画『スカイスクレイパー』は、絶好調ドウェイン・ジョンソン主演の「トンデモ超大作」系作品。まあ誰でも思うように、『タワーリング・インフェルノ』+『ダイ・ハード』で、雑に作りましたって感じにツッコミ所だらけです。でも、面白さもサスペンスも両作品には遠く及ばないけど、主人公の超人的フィジカルは『スカイスクレイパー』の圧勝。いくらロック様とは言え、ここまでは無理でしょー!ってなアクションが満載です。普通の人なら、20回ぐらいは死んでるよなあ。

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頭と最後に出る“SKYSCRAPER”ってタイトルが、超高層ビルの横に縦にアルファベットを並べて出ます。こういうの観ると、「スマホ型のタテ映像で撮ったらどうなんだろう、この映画?」って思っちゃいますよね。

そして舞台は香港。登場人物にもアジア人たっぷりっていう最近の傾向です(中国資本おそるべし)。でもこういうことの繰り返しで、アジア人がハリウッド映画に出てることが普通になっていくのでしょうね(’70年代にアフリカ系俳優がそうであったように)。

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主人公の奥さん役が誰あろう、『スクリーム』のネイヴ・キャンベル。なるほど、こんな顔でした。この人もまた、かなり強いんです。

(以降ネタバレあり) 致命的なのは、悪役が(これだけの事やるのに)力不足というか、(役者として)弱いこと。こんな兆単位の被害を出すようなことやっといて、その理由が結局ゆすりたかりみたいなもんだって、どうよ?

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まあそれを言ったら、あれだけ火の手が上がってたら、煙と熱気がもうもうで、それで死んじゃいますよね。 最後だって、あれっぱかしの水や消火剤であの火勢が消えるわけないでしょう・・・まあ、そんなツッコミをみんなでワイワイ入れながらの鑑賞が似合う作品なのでしょうね。発声可能上映希望!(小生はもういいけど)

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2018年9月22日 (土)

「泣き虫しょったんの奇跡」:平凡に淡々と

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『泣き虫しょったんの奇跡』は、豊田利晃作品だってことが信じられないぐらいの、オーソドックスな作り。古風な娯楽映画の定石通りの、しかも少しゆるいぐらいの演出です。どうしちゃっちゃったんでしょうね? 豊田監督は9歳から17歳まで新進棋士奨励会に所属していたそうで(びっくり!)、そこらが影響しているのですかねえ? それとも、これから棋士をめざす子供たちを重要なターゲットと考えたのかしらん?

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子供時代から若者時代、そして26歳というプロ棋士昇格の年齢制限が近づく年代、そしてその後の30代まで、年代記的に素直な時系列で物語を進めていきます。ただ、いかんせん実話に基づくこの物語が、妙に通り一遍というか、コクが無いのです。映画が平凡で、跳ねていくような面白さに欠けるのです。主演が松田龍平なもんだから、淡々さに拍車がかかっておりました。

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将棋の対局場面についても、他の将棋映画よりも一段と、盤面でどんな勝負が行われているかを見せるつもりはさらさらないようでした。あえて、どんな手だとかは写さないようにしておりました。更に映画としては対局場面を力を入れて描いていくのが普通ですが、この作品ではあくまでも淡々と(まあそれがリアルなんでしょうけど)描写します。そこらが、大江戸なんぞには物足りなかったところです。

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キャストは脇役、チョイ役に至るまで、やけに豪華です。妻夫木聡や藤原竜也や染谷将太や新井浩文を、あんなチョイ役で使っていいんでしょうか?って感じ。でもここでも、世界のイッセー尾形だとか、日本の(?)小林薫だとかは、見事な味を出しているんですよねー。

(以降ネタバレあり) ラストもめでたくプロになれて終わり。もう一工夫二工夫してくれないと、感動したくてもできませんです。

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2018年9月20日 (木)

「愛しのアイリーン」:濃い!

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映画『愛しのアイリーン』は、とにかく疲れるほど濃いです。大江戸が大変評価している『さんかく』や『ヒメアノ~ル』や『犬猿』の吉田恵輔監督作品ですが、ウザイ程の密度で、2時間17分を駆け抜けて行きます。

そもそもひげ面の安田顕がやけに濃いですし、フィリピーナのナッツ・シトイも肌色からして濃いわけですし、般若面を思わせる木野花さんがいつになく濃いのです。

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伊勢谷友介だっていつも通りに濃いですし、その他の面々もかなり濃いと言って良いでしょう。脇役で印象深かったのは、河井青葉さん。リアルに生々しいですね、この人いつも。 琴美役の桜まゆみさんも、ちょっと独特で面白かったです。吉田恵輔ごのみでしょう。

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原作のせいもあるのでしょうけど、吉田監督の作風って、妙なおかしみがあって笑えちゃうのです。実際かなりコミカルな作品だとは思いますが、一方では深い社会性があって、戦慄すべき内容だったりもします。とにかく良い所と悪い所が入り混じった問題作です。世間では本作を今村昌平的と評するむきもあるようですが、なるほど確かにイマヘイ的な社会問題性に溢れる「重喜劇」となっております。

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終盤も良い所悪い所入り混じって、一筋縄ではいきません。ヒューマニズムと人間の業の深さが葛藤している感じですし、通俗と非凡がせめぎ合っている感じでもあります。

(以降ネタバレあり) トータルすると、吉田恵輔の中で最上の作品とは言えないかとも思いますが、作中2カ所、「聖なる場面」がありました。岩男とアイリーンが初めて結ばれるところと、終盤にアイリーンが岩男の子供を宿しているとツルに告げる場面です。そこでは、心が震えましたねえ。

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2018年9月19日 (水)

「MEG ザ・モンスター」:荒唐無稽なメグたん

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映画『MEG ザ・モンスター』のMEGって、メガロドン(大昔に絶滅した最強最大のサメ)の略。「メグたん」って感じで、かわいいですね。

とにもかくにもサメ映画&怪獣映画。古代の巨大ザメ(クジラよりもでかい)が生きていたというトンデモ設定からして、見せ物映画臭濃厚です。さらに主演がジェイソン・ステイサムってことで、見せ物臭全開です。この人、どう見てもB~C級映画の悪役(すぐ殺されちゃう方)みたいで、声やしゃべり方も風格とは程遠い感じで、小物感満点なのです。よくハリウッドで主役張ってるもんだよなあと感心しちゃいます。

そして中国資本バリバリなので、中国人俳優が重要な役割を担ってますし、中国の海水浴場とか出て来ます。その反面、マシ・オカ演じる日本人は、ビジュアル的にカッコ悪かったりします。うーむ。

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とにかく荒唐無稽なサメ映画(怪獣映画)なんですから、いくらツッコミ所満載でも、細かいことには目をつぶって楽しむが勝ち。物語には何も目新しさがありませんでしたが、「サメがクジラを隠れ蓑にしていた」って所だけはちょっと「ほう!」と思いました。

タイトルロールの前に、エンドマークとして「Fin」と出て来ます。フランス映画の「Fin(ファン)」とサメのひれ(fin)をかけてあるのです。そこだけは、洒落てましたね。

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2018年9月18日 (火)

「響 -HIBIKI-」:ビーンボールみたいなヤバい主人公

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映画『響 -HIBIKI-』は(原作はまったく未読ですが)予告編を見て「お!」と思い、実際に観てみたら予想以上の出来でした。「天才」をめぐる物語として、実にワクワクドキドキでした。

小生がいくらメガネっ娘好きだからと言って、このビジュアルまではちょっと・・・というような、イケてないどころか怪しい人って感じで登場する欅坂の平手友梨奈ですが、これはなかなか見ものですよ。まあ、よく言う「天才と狂人は紙一重」ってところで、異常かつ暴力的なヒロインをガチで演じ切ってます。ほとんど「ビーンボール」みたいなヤバいキャラクターです。

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原作が「マンガ大賞2017」の受賞作だそうですが、なるほど確かに面白いですもん。文芸という(時代遅れな)世界を舞台に、その光と影とを描きながら、ある種異形の「天才の物語」を、破天荒に成立させております。危険過ぎる主人公に、観る者もハラハラしながら、ラストまで一気に駆け抜ける感じです。細かく見ていけば「マンガだなあ」って所もありますけれど、そんなこと気にならないぐらいの生きの良い面白さです。それもこれも、この怪物的なキャラクターあったればこそ、なんですよねー。 

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監督は「青春映画の巨匠」みたいになってきた月川翔(なぜか哀川翔と一字違いですね)。シリアスもコミカルも手掛ける職人になってきましたね。

役者陣の中では北村有起哉や野間口徹が印象的でしたが、アヤカ・ウィルソンという懐かしい名前にも軽く驚きました。あの『パコと魔法の絵本』の少女が、こうなりましたかー。

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暗い汚れ役の小栗旬にもびっくり。『銀魂2』と二本立てにしていただきたい感じでした(柳楽優弥も両作に出ていることですし)。

そして、「小説を語るなら、読んでからにしろ。」という至極真っ当な事を伝えてもおります。「映画を語るなら、観てからにしろ。」ですよね。

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2018年9月17日 (月)

「プーと大人になった僕」:風船を持ってると幸せ(なるほど)

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映画『プーと大人になった僕』の原題は、“Christopher Robin”。あのカリメロのクック・ロビンじゃなくて、あのプーさんのクリストファー・ロビンが主人公で、それがユアン・マクレガー(正しい発音としては、「マグレガー」だと思いますが)。さてどうなるか?

うーん、可もなく不可もなくぐらいの出来でした。ディズニーらしい仕上がりにはなっていましたが、大きな興奮や深い感動には至りませんでした。

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それにしも今年は世界的人気を持つな動物キャラクターものの実写化が相次いでますね。『ピーターラビット』と(続編とは言え)『パディントン2』と本作。3つともイギリスが舞台ってことも共通しております。ただ、今のCG技術ではリアルに生物(せいぶつ)寄りの表現に持って行けるのですが、本作はプーやイーヨーやピグレットらをあくまでも「ぬいぐるみ」として表現しています。そこが大変ユニークです。

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ディズニー・アニメのプーというよりは、ミルンの小説の挿絵のプーに似ています。で、プーさんの表情の一つ一つが小さくて(まあ、ぬいぐるみだから、大きな表情変化はできないわけですが)、「眉根を曇らせる」表情なんかができちゃったりして、まさに名優です。そしてプーさんの声は、日本版アニメで耳にこびりついたあの間の抜けた声ではなく、何だか知的な老人のようなしゃがれ声。だからこそ、プーの放つ言葉の一つ一つがやけに哲学的に聞こえます。「何もしないをする」とか、「風船を持っていると幸せな気持ちになる」とか・・・。こちらも「あ、そうかー。」とか「なるほど。」といちいち思ってしまいます。

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物語の結末は甘々で「めでたしめでたし」過ぎて、「んなバカな」って感じではありますが、もしかしたらそう思うのは大人の常識に毒されてしまったからかも知れませんね。プーさんに学ばねば・・・ですね。

それはそうと、もふもふの毛でハチミツまみれになっちゃうプーさんって、後が大変そうですねえ。

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2018年9月16日 (日)

「この世界の片隅に」最終回&松本穂香「negative pop」

TBS日曜劇場『この世界の片隅に』が最終回を迎えました。始まる前から「なかなか映画(アニメ)版には勝てないよねえ」と思っていたのですが、まあそれはそうとして健闘したのではないでしょうか。これまた始まる前から、(アニメ版ですず役の)のんさんを主役に推す声が多く、小生も当然推していたのですが、松本穂香に決まったというニュースを読んで、「ああ、それも悪くないなあ」と思った次第。松本さんものんさんばりにぽかんとした人なので、すずさんには合っていました。そして、彼女なりのすずさん像を作り出しておりました。原作マンガの雰囲気に較べると、ちょっと美少女過ぎるきらいはありましたが、それでも「しみじみニヤニヤしとるんです」とか、終戦の後に大泣きするところとか、良かったですねえ。

岡田惠和の脚本でしたが、現代の人物からの視点を入れたあたりが賛否両論あると思います。でもそれ以外は、原作(というかアニメ版)に忠実に9話分を組み立てました。そして実写でこの時代の再現という高いハードルに挑んだスタッフですが、これまたかなりいい線で健闘したと思います。 岡田さんが『ひよっこ』の脚本家でもあったご縁なのか、松本穂香をはじめ伊藤沙莉、古館佑太郎と『ひよっこ』キャストが出演。プラス、なぜか『あまちゃん』キャストの宮本信子、塩見三省、木野花も出ておりましたね。

全体的にじんわりと良くって、戦争って辛い物なんだ、多くの悲劇を生むものなんだということと、平凡な生活のかけがえのなさを、庶民レベルの暮らしの中で描くという、原作の精神をしっかり受け継いで表現したドラマとなっておりました。それが辛い苦しい一辺倒ではなく、ユーモアたっぷりに、重くなりそうな場面も軽く描くところがこの作品の素晴らしさですよね。視聴率は振るわなかったかもしれないけど、作ることに意味があるドラマだったと思います。

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ところで今日は渋谷のTSUTAYAで、松本穂香1stフォトブック『negative pop』の「お渡し会」イベントがあり、行ってまいりました。数日前に整理券を受け取っていた大江戸ですが、200番台でしたので、開始後30分ぐらいたって、順番が来ました。

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ちゃんとサイン入りで(事前には「ランダムでサイン入り」となっていたのですが、彼女のインスタを見ると、頑張ってみんなサインしてくれたみたいでした)、それを手渡ししてくれます。「サイン入りがもらえて感激です」と伝えたら、「ピンクがお似合いですね」と言ってくれました(小生はピンクの麻シャツを着ていたのです)。わーい。

ほんの10秒足らずのことでしたが、とにかく、すっごくかわいくてキレイでしたよ! ナイス、松本さん!

あ、フォトブックの写真(撮影:丸谷嘉長)もバリエーションに富んで、とても魅力的でありました。

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2018年9月15日 (土)

NHK BSの「イニエスタまつり」に思う

今晩のNHK BS-1でやっていたJ1中継、ヴィッセル神戸vs.ガンバ大阪は、『今夜はたっぷりイニエスタ』と題した特別企画でした(普通の中継は102のサブチャンネルでやっていました)。とにかくイニエスタを追って、すべてイニエスタだけに絞ってという企画で、イニエスタだけを追うカメラを4台追加! 早野さんと森岡隆三さんの解説も(実況も)イニエスタのことだけ。画面は2分割、3分割となり、ゲーム映像に加えて、常にイニエスタのショットを映しているという、見たことのない世界でした。

NHKは昨年も浦和-FC東京戦で、両ゴールキーパーに焦点を絞った中継をやってくれて、なかなか面白い試みだったのですが、今回は1選手に絞ったわけです。そういえば、GK篇に続いてCB(センターバック)篇とかSB(サイドバック)篇とかやってくれるのかと思ったのですが、いまだにやってませんねえ。

まあ、基本的に試合の面白さは味わえないので、たまにしか見たくはないけど、たまにならオッケーっすよね。というか、ありがたい企画です。解説者も元一流選手なわけで、その経験から、イニエスタのプレイ一つ一つの分析をかなり細かくやってくれました。技術のこと、プレイの意図、相手選手や味方選手との関係などなど・・・、確かに勉強になります。

イニエスタは「さすが!!」と感心すべきスーパー・プレイをいくつも見せてくれました。そして、後半26分にピッチを去った(まだコンディションが万全ではないため)のですが、その後もけっこうベンチにいるイニエスタの顔を映し出したりしていました。 とにかく次元が違うので、神戸の選手たちが合わせられないのです。スーパーなパスが通っても、なかなかうまくいきません。今日はポドルスキが欠場だったので、ますます一人相撲の感がありました(まあ、神戸の得点シーンだけはうまくいきましたが)。それでも嫌な顔一つ見せずに、淡々とプレイし続けるイニエスタ。人格者です。

びっくりしたのが、71分に退くまで「スプリント回数」が0だったこと! 確かに、常にふらふらとゆっくり歩いているだけみたいな印象でした。 でも、解説者たちは「イニエスタの真似をすることが、子供たちとっても有益」みたいなことを言ってましたが、それは違うんじゃないかなー。彼のプレイスタイルは、イニエスタだからできる、イニエスタだから許されるものであって、そこらの選手や、ましてや子供たちが真似たら、それはサボってる、手を抜いてるってことにしかならないんじゃないかなー。真似しようったて、できるもんじゃありませんしね。 ずば抜けて高い才能のある選手たちがいないので、最初から最後まで一所懸命走って、全員でガツガツ守備をして球際で負けないように張り合って、体を張って守り抜くというベルマーレのサッカーを見慣れているだけに、今日の神戸なんか見てると、「よくこんなんでサッカーができるなあ」と思ってしまいましたもん(まあ、わかっていたことではありますが)。 あ、ちなみにガンバが2-1で神戸に逆転勝ちしました。←サッカーは11人でやるもんだなあ。

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2018年9月14日 (金)

今日の点取占い285

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電気を消して暴れると危険です   2点

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2018年9月13日 (木)

泉屋クッキーズからのマッターホーン

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久々の泉屋クッキーです。小さい缶をいただきました。♪あいうえ泉屋かきくけクッキー・・・です。オーセンティックそのものです。調べてみたら、「日本で初めてクッキーを販売した」のが泉屋なんですってね。さすがの老舗です。このトラッドな缶と、素朴な味。今もなお定番中の定番ですね。

などと思っていたら、泉屋って西の方の人はあまり知らないみたいですね。元来は麹町のお店であります。この浮き輪マークにも深い意味があるのですね。気になった人は調べてみよう。

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てなわけで、この缶だと2個しか入っていない浮き輪みたいなクッキーって、このマークと連動していたのですね。子供の頃は気がつかなかったなあ。子供にはダントツ一番人気の浮き輪クッキーなんですけどね。 あ、それから泉屋の場合、「クッキー」じゃなくて「クッキーズ」って呼んでるんですよね。こだわるなあ。さすがです。 

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そんな日々に、職場で学芸大学の老舗「マッターホーン」のクッキーを頂戴しました。だいたい同じサイズの小さな缶(やや細長いかな)なのですが、中身はこっちの方が(小ぶりなのが)ぎっしり詰まってます。

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そして、地味な見てくれの割にうまいです。「あ、こっちの方がおいしい」って感じです。

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そしてマッターホーンといえば、この女性のイラスト。缶や包装紙類についてます。そして謎の「す.」の字。これまた調べてみますと、鈴木信太郎という画伯の絵だそうですね。なんか困ったような情けない顔です。こういうのマンガで見たことあるような気がしてなりません。さくらももこさんも、時々わざと崩してこういうの描きますよね?

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こういうことは続くもんで、今度は自宅にやって来ました、マッターホーンのバウムクーヘン。扇形の薄切りが2枚袋に入っているのですが、これは珍しいタイプですよ。

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1センチもない薄切りですし、やけにしっとりと水分を含んでいます。そして、じんわりとおいしゅうございます。 これまた調べますと、大人気商品でお店でなかなか手に入らないのだとか。「へー、やっぱりねえ」と、うなずけるおいしさなのでありました。

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2018年9月12日 (水)

「きみの鳥はうたえる」:石橋静河が主演賞モノ

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映画『きみの鳥はうたえる』ってタイトルは、パッと見「うろたえる」みたいです(漢字使ってないから)。まあ、そんなことはどうでも良くて、本年指折りの秀作でした。『海炭市抒景』『そこのみにて光り輝く』『オーバーフェンス』と、映画化作品すべてがキネ旬ベストテンに入る高評価作となっている佐藤泰志原作による函館舞台映画の4本目。’80年代前半という原作を現代に置き換えて、でも函館という街の空気をしっかり感じさせながら、味わい深い作品に仕上がっています。大江戸的には、4本の中で一番好きかも知れません。

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とにかく、この4作品って(ということは、佐藤泰志原作がってことでしょうか)実に’70年代の日本映画の香りがするのです。あの時代のATG映画的と言ってもいいでしょう。でも日本映画って、本質的にああいう感じが最も得意なのではないかなあ、などとも思ってしまいます。でもまあ、ああいう鬱屈した作品って小生は嫌いだったりするので、CG映画やキラキラ映画の中にたまーにあるからいいのかも知れませんね。

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本作では石橋静河、柄本佑、染谷将太の3人(いずれも芸達者)がみんな素晴らしくナチュラルな演技を見せています。三人とも演技賞もののレベルです。中でも石橋は、昨年キネ旬の新人賞を獲ったばかりだというのに、ここでは主演女優賞狙えるんじゃないの?っていうような芝居です。『夜空はいつでも最高密度の青色だ』やTV『半分、青い。』の時は笑顔がほとんどない役だったのですが、この作品ではニコニコして躍動して輝いてます(笑顔って大事ですね)。もちろんそれだけじゃなくて、役者としての深みも広がりも出ています。堂々と主演してます。彼女、’70年代だったらATGに引っ張りだこだったでしょうね。さすがは原田美枝子の遺伝子です。

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今年34歳の三宅唱監督は、これまで大江戸のアンテナに引っかからないほど地味な公開のされ方の小規模な作品数本で注目されて来た方だそうですが、いやー、確かな演出力をお持ちです。今後が楽しみな監督です。

曖昧な、モヤモヤが残るようなラストも、これまたこの作品にふさわしいもので、何とも心に残るものとなっておりました。

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2018年9月11日 (火)

森保ジャパン初戦、3-0の完勝!

森保ジャパンの初陣となるキリンチャレンジカップ、日本vs.コスタリカ戦@吹田スタジアムをTV観戦。なにしろ北海道の地震の影響で、札幌でのチリ戦が中止になってしまいましたからね。森保監督も試合に出して試せるるメンバーが減ってしまったのは痛いところでしょう。試合前には黙祷が行われておりました。

てなわけで、代表初選出や二度目の選出が多くてフレッシュな選手たちも「たまっていた」みたいで、目覚ましい動きを見せて3-0と完勝しました。とにかく、これだけ安心して気持ちよく見ていられる代表戦は、かなり久々のこと。世代交代で日本以上に若返ったコスタリカ代表が、かなりゆるかったのは事実ですが、試合に出た日本のメンバーたちがみんな良かったです。

特に前線の南野巧実、中島翔哉、堂安律(律くんですね)といったイキのいい若手メンバーと彼らを生かすベテラン小林悠。いやー、躍動してました。もっと点が入ってもしかるべきパフォーマンスでした。中島も堂安も、すっごく守備をするようになりました。それが効いていますよね。それでいて、シュートの積極性もみんな半端ないし。更には交代で最終盤に投入されて、あっという間に得点しちゃった伊東純也の個人技も、インパクトを残しました。

彼らと並ぶぐらい、もしくはそれ以上に存在感を示したのは、右SBの室屋成! 運動量も攻撃性もセンスも、大江戸も前から買っておりましたが、順調に伸びて来ましたね。 遠藤航も海外に出て成長しましたねー。あの落ち着きは昔からですけど、レッズ時代の悪い癖が抜けて、玄人好みのプレイにも更に磨きがかかってきたようです。

ロシア組がほとんど招集されなかったこのチームがこれだけ機能したのですから(いなかったから機能したってのが本当のところでしょうけど)、これからが楽しみでなりません。むしろ、完全若手切り替えって方向で、東京オリンピック経由カタールW杯まで行っちゃいますかあ?

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2018年9月10日 (月)

「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる  ハプワース16、1924年」

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J.D.サリンジャーの『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる  ハプワース16、1924年』(金原瑞人訳/新潮社)がこの6月ごろに刊行されました。8つの短篇と1つの中篇を合わせた9篇入りの作品集。9つの・・・というと、当然『ナイン・ストーリーズ』が想起されますが、あの短編集の作品とはかぶっておりません。まあ、なかなか入手困難な作品を集めたってやつなんですけど、実のところ日本では作品集的な形でそういう短篇を集めたアンソロジーが、昔から発行されております。かく言う大江戸も、卒論がサリンジャーだったもんですから、もちろん読んでおります。

てなわけですが、こうして新訳で読んでみると、やっぱり面白いですね。現代の言葉になっているので、刊行当時の「気分」が甦っている感じがいたします(たぶん)。そして、前半はホールデン・コールフィールドものが続きます。ホールデンってこんなにあれやこれやに登場してたっけ?と、ちょっと新鮮な驚き。そして、それらに、いやそれ以外の短編にもみんな戦争(第二次大戦)の影がしっかり落ちています。それは近年の大著『サリンジャー』(角川書店)や『サリンジャー 生涯91年の真実』(晶文社)を読むと、なるほどと納得できる話なんです。

短篇はみな洗練されていて、いわゆる『ニューヨーカー』スタイルです。そして、中篇『ハプワース16、1924年』は、サリンジャーが発表した最後の小説。7歳の天才児が両親にしたためた手紙という驚くべき着想の作品であり、「グラース家サーガ」の重要な1篇です。

うーん、こうして読むと改めてサリンジャーの未発表作品の発表を心待ちにしたくなりますね。でも、2年以上前にこんな記事が出てからも、音沙汰ないですからねえ↓

https://matome.naver.jp/odai/2145837326327011501

いったいいつになるのでありましょうか。

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2018年9月 9日 (日)

もも伊達巻 by 籠清

大江戸は伊達巻が大好きってことで、支援者の方が小田原・籠清(かごせい)の『さくら伊達巻』なる商品を寄贈してくれたって話を以前書きました↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-deb5.html

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で、その後にも魚を多めに使った特製伊達巻をいただきました。ただそちらは、大江戸的には濃厚過ぎて、「ここまでサカナ感がなくてもいいんだけどな」って感じでした。ま、そこらがネリモノ屋の意地ってとこなんでしょうね。地元ではけっこう好まれてる商品だそうです。

そして今回もご支援いただきました。『もも伊達巻』です。なんで桃?下から読んでも「もも」。 ちょっとキワモノ感が漂うではありませんか。おままけに季節もヘンですよ。なんで夏の終わりに?

ところがところが、意外とこいつがいいんです。爽やかな味わいなのです。桃の、フルーツの、爽やかさが出ていて、一方で魚っぽさは抑えられていて、悪くないんです。

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原材料を見ると、魚肉としては練り物の古典的王道「グチ・タラ」を使っており、一方「桃ジャム(りんごを含む)」を使っているのですね。

デザートとしても「いける」ような商品です。ただ大江戸が伊達巻に求めるものとは、ちと違う気もいたしますけどね(やっぱプレーンがいいなあ)。

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2018年9月 8日 (土)

今日のいたずら14

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人様の電卓に30円引きのシールを貼っておく。
表示1230-30=1200円ですね。


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2018年9月 6日 (木)

「玉村豊男展」@松屋銀座

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松屋銀座で開催中の『田園の快楽 玉村豊男展』(~9/10)を観ました。

玉村豊男さんの田舎暮らしを追った展覧会。夕方行った会場内は、その田舎暮らしのムードで・・・つまり、来場客はポツンポツン。展示は、百貨店の会場にしてはやけにゆったりしていて、なんだかのどかなのでした。

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唐辛子農家をやりながらの玉村氏と奥様の素敵な田園生活(長野県東御(とうみ)市だそうです)のあれこれを展示してあります。

つまり書斎、リビング、厨房、アトリエなどの再現、ブドウや花や農産物などの絵画(ライフアート)、そして玉井夫妻の道のりなどです。展覧会の分量的には、ちょっとゆったりし過ぎというか、観たりない感じがありましたね。

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最後のスペースは撮影OKの再現ガーデン。こういうのを見て、「わー、ステキ! 私も田舎暮らししたい!」って人も多いのでしょうけれど、大江戸には絶対できませんね。やはり小生は都会暮らしが好きなのです。田舎は二日で飽きるのです。

会場を出ると、グッズの先にワインの催事をやっておりました。こういうカップリングはナイスですよね。

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2018年9月 5日 (水)

「アントマン&ワスプ」:大小自在の庶民派ヒーロー

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映画『アントマン&ワスプ』は、マーヴェルの異色ヒーロー、「でーっかく ちっちゃく なーれるんだー」の『快獣ブースカ』(古い)みたいな特徴を持つアントマンが大活躍する続編。今回は、お仲間的なワスプ(スズメバチ)とチームを組んで戦うという、『フランケンシュタインの花嫁』(さらに古い)的な展開です。コメディとしても楽しく笑えます。

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スケールの魔術というか、めまぐるしく変わるサイズと、その中での冒険の数々を(今どのサイズかって事も含めて)わかりやすい、つまり上手な描写で観客に届けてくれます。そういえば本作は、冒頭から「マジック」がキーワードになっております。何と言っても、ハローキティのペッツが巨大化しちゃうなんて、日本人として(なぜか)誇らしいではありませんか。

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終盤にニューヨークのバッテリーパークから自由の女神への海上で、アントマンが巨大化するところは、あたかも『大魔神』(やっぱり古い)のようでした。

そもそもラボ(研究所)のビルが小さくなって、持ち手付きのキャリーバッグみたいになっちゃうあたりが、もう最高ですね。こりゃー便利だ。でも地震の多いサンフランシスコで、こんな構造(埋設部分がなくて、置くだけ)はナシなんじゃないでしょうか?

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そしてCGIってことでいうともう一つ。マイケル・ダグラスやミシェル・ファイファーやローレンス・フィシュバーンの顔が、おお、若い頃の如くつるんと甦っているのです。まあ、多少つるんとし過ぎなきらいはありますが、なかなかびっくりでありました。うーん、役者はついに不老不死を手に入れたというべきなのでしょうか・・・。

エンドタイトル途中のおまけシーンに、今回ばかりは「おお!」となりました。『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』と、いきなり深くつながってしまいました!(観てない人にはピンと来ないでしょうが、) こりゃあ今後が楽しみでありますね。

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2018年9月 4日 (火)

今夏のアイスクリームとソフトクリーム

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今年の夏は厳しい暑さだったせいか、外出先でよくアイスクリーム/ソフトクリームを食べました(「よく」と言っても、大江戸にしては「よく」って程度ですけど)。

こちらは、恵比寿ガーデンプレイス内のブルーシール・アイスクリーム(奥が店舗)。で、食べてるアイスは、「ココナッツ」です。いいですねえ、ココナッツ。ワイハぽくって。ブルーシールは沖縄ですけど。

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こちらはテッパンの『クレミア・ソフトクリーム』。たまーに食べたくなるんですよね。お値段高めですけど、濃厚で間違いのない味。でも、すぐに溶けて来ます。とろとろ。垂れて来ないようにコーンとの際をなめながら、早く食べないと危険です。どろどろ。ああ、濃いなあ。おいしいなあ。

今回は新宿ピカデリーのコンセッションで買ったんですけど、エスカレーターで移動して席に着く頃には、かなり溶けちゃっているのが悩みの種であります。

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そして、コンビニ界では抜群に評価の高い、ミニストップのソフトクリーム。なんと4年連続モンドセレクションの最高金賞受賞だそうです(バニラが)。一方で、ベルギー・チョコレートのソフトが店頭でプロモーションをかけており、かなり魅力的。てなわけで、「ミックス」を注文しました。

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しかーし、考えてみればそれは「あぶはちとらず」の手でありました。今までの経験から、ミックスはバニラのおいしさもチョコのおいしさも打ち消し合って、中途半端な味になってしまうことはわかっていたのに(別々になめても、なんだかダメなんです)、やっちまいました。なので、おいしさも、そこそこ。うーん、忘れてました。

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2018年9月 3日 (月)

「検察側の罪人」:面白いけどアラが多い

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映画『検察側の罪人』は、ジャニーズの二枚看板による新旧対決という娯楽映画の衣をまといながら、原田眞人監督が結構好き勝手やっちゃってます。実際、原作に自由に追加した要素が多いそうですね。

硬質で情報量の多い、隙のない画面。ユニークかつ独自のセンスを持つ美術。ラテンで統一した風変わりな音楽構成。台詞の分量の多さと早口の台詞回し。ああ、原田映画だよなあという刻印をたくさん見せてくれます。映画全体の緊張感とクォリティの高さ、役者陣の見事さもまた、原田さんらしさです。

ダンサーの足元と、「パッ!」と口を鳴らす癖と、異様な風貌で場をさらう酒向芳が圧巻です。この人、これまでノー・マークでしたねー。注目しておかねば(どうでもいいけどこの夏は『カメラを止めるな!』の「ポンッ!」と、本作の「パッ!」ですね。←なんのこっちゃ)。 また大倉孝二もいつになく凶悪なキャラを、うまく作り出しておりました。 松重豊はメフィストフェレスでしたしね。ここらへんの兵(つわもの)どもに較べると、ニノはいくら凄んで声を荒らげても怖くないですもんねえ。

それはそうと、インパール作戦やら「戦争のできる国」を目指す極右勢力やら、原田監督の創作部分が、どうにもきちんと噛み合わない(取ってつけたような)印象。これって、『日本の一番長い日』(傑作)が天皇擁護ってことで左派から総スカンを喰った原田監督が、いや自分はそんなことはないのだ、戦争を憎む者なのだと主張したかったってことなのかなあと思えてなりませんでした。

本作はツッコミ所多いですね。舌足らずなエピソードや、描き足りないので何が言いたいのかはっきりしない描写、行動の理由の薄弱さや説得力のなさ、などなど。そしてラストも、あんなもんですかい?っていう肩すかし感。うーん、面白いんだけど、やけにアラが多い作品なのでありました。

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2018年9月 2日 (日)

『東京150年』と江戸東京博物館

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久々に江戸東京博物館に行って、企画展『東京150年』(~10/8)を観ました。明治になって、江戸から東京に替わってから今年で150周年。その歩みを多くの写真や動画などの資料でたどる展覧会です。大変興味深く、勉強になりました。

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中でも映像(動画)に関しては、関東大震災とか復興計画とか淀橋浄水所やら湾岸エリアやらと目が離せないものがいろいろありました。白眉は、マッカーサーの専属カメラマンが撮ったという16㎜カラー・フィルムによるGHQ占領下の東京。銀座の和光や三越の前にジープで米軍の連中が乗りつけるような映像だとか、空襲で焼けた東京駅前を歩く勤め人の男女とか。じーっと見入ってしまいました。カラーで残ってるって言うのが、貴重です。建物もさることながら、人間を見ているのが面白くてたまりません。あんな時代でも、カラフルなモンペルックをオシャレに着こなす人がいるし、お化粧してる人も多いのです。男性も伊達男がいますし、いやー、見飽きませんでした。

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この企画展を1時間ぐらい観て、あとは常設展をざっと1時間ぐらい観ました。中には特集展示の『玉川上水』(~9/24)があり、江戸への上水道の流れと歴史をしっかり教えてくれました。

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あとはもう江戸の芝居小屋があったり、長屋の暮らしがあったり、浅草十二階の模型があったり・・・久々に目にするとやはり面白いですねー。

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昭和の庶民の暮らしなんか最高です。まさにタイムマシンのよう。

映画なんかでも「近過去の再現が難しい」と言いますが、こういった庶民レベルの記録と収集は貴重です。

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学校給食なんかも、時代による変遷をしっかりビジュアルに伝えてくれてます。

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コギャル・ファッションやらコスプレやらまで展示されておりました。興味は尽きませんね。

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ミュージアム・ショップにあったこの千社札、なんと外国人の名前を漢字で表したもの! 江戸和亜土(エドワード)とか出仁寿(デニス)とか依頼者(イライジャ)とか恵理座辺寿(エリザベス)とか、それはもう色々ありました。感心しますね。

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で、帰りの両国駅に隣接する「江戸NOREN」という墨田区の施設で、国技館のやきとりを売っていたので、おみやげに買いました。相撲茶屋のこのやきとりって、冷めてもおいしいんですよね。焼鳥3本、つくね2本のセットで650円。味が肉にしみてて、おいしゅうございました。

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「寝ても覚めても」:恐るべき傑作

361749_002映画『寝ても覚めても』の衝撃度は、観る前は想像もできないものでした。東出昌大と(新人と言ってよい)唐田えりかという雰囲気の希薄な二人の主演だし、あの『ハッピーアワー』の濱口竜介監督だしってことで、しみじみ味わいのある作品にはなっても、こういう方向に行くとは思いもよりませんでした。っていうか、観ている間も作品の7~8割ぐらいが終わるまでは、まさかこう来るとは思いませんでした。今もなお胸にズシリと来ています。心にスクラッチが残る作品です。

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(以降多少ネタバレあり) 作品の7~8割ぐらいの間も、いいんですよ。かなり素晴らしいです。『ハッピーアワー』のように延々と時間をかけて、登場人物たちがリアルに自分の知り合いみたいに思えて来る演出とは違って、正攻法の端正な演出です。ちょっとゆるゆるしてます。しかし、今回は1時間59分の作品。それでも上映時間の7~8割の時を経て築いてきた我々観客と登場人物たちとの暖かい関係性を暴力的に引き裂くような戦慄が待っているのです。そのあたりはまさにホラーです。『地獄の黙示録』でカーツ大佐が死ぬ時に“Horror・・・horror.”と口にしていたような、絶望的な恐怖。

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我々の日常や常識を破壊するような恐怖・・・考えてみれば、朝子とスターになった麦が再開した場面での朝子の手の振り方、あれは何か異常でした。もの凄い不安をかき立てるような手の振り方。 そうか、彼女の虫も殺さぬようなおとなしい顔も、ゆるゆるしたテンポも、すべてこの暴走のための布石であったかあ。いやあ、凄い映画です。濱口監督、底知れない才能です。

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唐田えりかは、新人女優豊作の本年においても、新人女優賞の最有力候補でしょう。そして、小生は山下リオが好きなのですが。本作では彼女も「自己ベスト」級の演技を見せておりましたし、魅力的でした。そのほかの役者もみな素晴らしく、ここにも濱口監督の力量を感じました。

今年のカンヌ映画祭のコンペティション部門に日本から出た二作品のうち、『万引き家族』もパルムドールにふさわしい秀作だと思いますが、大江戸はこの作品に軍配を上げます。人間は不可思議だということが、映画ならではの余白を伴って描かれておりました。

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男子サッカー、死闘の果ての銀メダル

アジア大会男子サッカー決勝、日本vs.韓国は0-0からの延長戦で、1-2で韓国が優勝。日本は銀メダルとなりました。

死闘でした。多くは語りませんが、韓国は23歳以下のチームで、オーバーエイジ枠も3人使ったのに対して、日本は21歳以下のチームでオーバーエイジは使わず(2020東京五輪のために、その年代を育成・強化するための編成)。ある意味負けて当然の試合を、よくぞあそこまで粘りました。押されに押されても、なんとか90分守り抜いていただけに、ひょっとすれば昨日の女子のように・・・という思いもあったのですが、・・・力尽きました。

でも全選手が感動を呼ぶような、懸命の、精一杯のプレイでした(ベルマーレの杉岡も奮闘しました)。 また韓国の選手らも、(優勝による)兵役免除が懸かっているだけに必死だったと思います。免除を勝ち取れて良かったですねとは言っておきたいと思います。

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