「あの頃、君を追いかけた」:完コピで失敗?
映画『あの頃、君を追いかけた』を試写会で観ました。2013年日本公開の台湾映画を日本版リメイクしたものですが、小生は元ネタ未見です(予告編の段階で、主演女優があまり魅力的に感じられなかったので、観ませんでした)。
で、日本版の齋藤飛鳥の方がカワイイとは思いますが、小生のお目当てはむしろ準主演の松本穂香。穂香ちゃんは魅力的ではありましたが、でも映画がねー。
やけに台湾コメディーのノリで、それを日本版として消化できていないのです。明らかに変で、面白くないんだけど、日本の環境の中で日本の役者がやってると、もう気恥ずかしくってたまりません。笑えないし。無意味な下ネタ系多いし。おバカ過ぎるし。脚本も演出も良くないけど、元ネタの台湾版にも問題あるんだろうなーと思えちゃいました。構成やディテールに欠点多過ぎますし。
で、台湾版の予告編をYouTubeで見たのですが、あららびっくり。日本版って「完コピ」じゃあーりませんか! 映像も構図もすべて台湾版のショットに似せていて、しかも(多くの)役者たちの容貌や体型や小道具や所作までそっくり。なんだこりゃー。ここまで完コピのリメイクってのも珍しいですよね。うーむ。長谷川康夫監督、いったいどういうつもりなんでしょうか? ここは大根仁監督の『SUNNY サニー』と比べていただくと、翻案のうまいへたがよくわかるってもんです。
大江戸的には、アイメイクが妙にめだっちゃう山田裕貴が、かなり苦手でしたねー。自宅ではなぜか(父親共々)全裸で暮らしているこの少年のハダカが出て来るたびに、げんなりしてしまいました。
終盤~ラストもなかなかドイヒーで、「なんなんだ、こいつら」って感じでした。日本人的なメンタルや言動じゃないっすよねー。まいりました。
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コメント
ちなみに全裸はコピー。デブくんがホモという設定は日本版のみなので、台湾版でのデブくんは傷心の彼女に手を出そうとする最も手ごわいライバルです。
投稿: ふじき78 | 2019年1月 4日 (金) 22時19分
ふじき78さん、そうなんですか。
なぜデブくんの設定のみ変更? LGBTの時代(今)に迎合したのかしらん?
投稿: 大江戸時夫 | 2019年1月 4日 (金) 23時00分