「億男」:うさんくささがしんどい #億男
映画『億男』は、あの川村元気プロデューサー(&小説家)原作の映画化。監督は『るろうに剣心』でも佐藤健と組んだ大友啓史。そして今を時めく佐藤健と高橋一生の共演(朝ドラ男の共演とも言えます)。こりゃもう「テッパン」だと思いますよね。でも、そうじゃなかったんですよねー。かなり長ーく感じられました(実際は116分なのに)。失敗作だと思います。
お金にまつわる話なだけに、うさんくさい連中が色々と出て来ます。結局そいつらが魅力的ではないんですよね、ただうさんくさいだけで。そういうのにまみれて、佐藤&高橋までうさんくさく見えて来ちゃうんです。観ているのがしんどい世界です。
しかも中盤以降ますます冗長な感じになっていきます。モロッコ場面はその最たるもの。ここらは、川村さんの若き日の経験がベースになってるんでしょうねえ。その思い入れが、映画的には邪魔になったのでは?
(以降ネタバレあり) 結局、落語の『芝浜』の現代版だったってオチなんですけど、うーん、そこが鮮やかに決まってませんよねえ。リアルに現代ものでやっても、嘘っぽくて・・・。うさんくささの中にイノセンスが光るような味わいは、うまく出せませんでした。
それはそうと、高橋一生が最初はヨージっぽい黒づくめで落合陽一みたいだったのですが、若き日を演じる場面では本当に大学生っぽい感じでした。リアルに若く見えました。さすがの演じ分けです。
ヒゲとメガネの北村一輝が「誰?」って感じの化け方。この人のこういう感じ、初めて見させてもらいました。 藤原竜也のいかがわしい感じは、いつもながらですね。
そして、また出た黒木華! 『散り椿』『日日是好日』からの連打で、『ビブリア古書堂の事件手帖』『来る』も控えております。今回は母親役で、また芸の幅を広げた感じでありました。
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コメント
こんにちは。TBをありがとうございました。
相変わらずこちらからのTBは…なので、コメントさせてください。
本作、もうちょっと面白くではたような…なんというか、間延びしていたというか、冗長だった気がします。
九十九と会社を立ち上げたメンバーの中では、北村一輝がそれとは全くわかりませんでした。そこは結構面白かった!
投稿: ここなつ | 2018年10月25日 (木) 14時59分
ここなつさん、いつもどうも、。
北村さん、情報なければ見たって誰だかわかりませんよねー。
お腹に詰め物して太らせてたし。
投稿: 大江戸時夫 | 2018年10月25日 (木) 22時35分