「恋のしずく」:日本酒と西条のPR映画 #恋のしずく #川栄李奈
映画『恋のしずく』は、典型的な町おこし映画というか地域PR映画。東広島市西条の日本酒造りにまつわるあれこれを描いた作品。そして日本酒が飲みたくなる作品です(実際、帰ってから飲みました)。
物語は、東京のワイン好き女子大生(リケジョ)が、酒蔵に実習に来て日本酒の素晴らしさに目覚めるというシンプルな骨格に、酒蔵の跡継ぎ問題とか恋愛とかをからめた王道パターン。演出も、そつなく端正にまとめましたよって感じ。平均点の映画であり、その枠を飛び越えるものではありませんでした。
ヒロインを演じる川栄李奈は、以前から「やけに天才型のバイプレイヤー」だと思っていたのですが、初主役の本作では鋭さを消して、ニュートラルな「普通の」芝居に徹してます。
(以降少々ネタバレあり) 大杉漣さんも出てるんですよねー。心臓病を患ってる設定で、胸を抑えて倒れるシーンなどもあり、生々しかったです(最終的には亡くなる役どころでした)。
宮地真緒のエピソードなどは果たして必要だったのでしょうか? どうもその分、まとまりを欠いて長くなってしまった(1時間57分)ような気がするのですが・・・。
でもまあ全体としては、西条と日本酒の大いなるPRになっていたので、成功なんだろうなと思います。
面白かったのは、川栄が絵馬に願いを書いた後で、「背が伸びますように」って書いたの?とか、からかわれるところ。明らかに小柄な彼女なので、笑っちゃいました。
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