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2018年10月11日 (木)

「判決、ふたつの希望」:日本の将来かも?の寓話

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映画『判決、ふたつの希望』は、珍しやレバノン映画。でもハリウッド並みの映画作法で、最初から最後まで引き込んで、楽しませてくれます。寓話的な物語の中に社会性、問題提起の強さと娯楽性とが、しっかり両立しているのです。アカデミー外国映画賞にノミネートされたのも宜(むべ)なるかなってところ。

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中盤以降は裁判劇となりますが、全世界的に裁判劇っていうのは面白くなるもの。ここでもやはり、知略を尽くした裁判エンタテインメントとして、緊張感を伴って描かれます。ただ、原告側と被告側の弁護士が親子(父と娘)っていう特殊な設定にどういう意図があったのでしょうか? こんな珍しい設定にしておきながら、それが作品自体に意味をもたらさないのです(むしろ焦点をぼやかしてしまいます)。謎です。

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(以降少々ネタバレあり) 判決の行方は、これまたハリウッド調というか、ちょっとあっけない感じ。その後にもう一ひねりあるわけでもなく、そこは少々肩すかしでした。まあ、ラストの二人の表情を描きたかったのだろうとは思いますけど・・・。最後は民族やイデオロギーを越えた「人と人」ですよね。願わくは、もっと強く『恩讐の彼方に』的雰囲気が出て欲しかったところです。

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中東の歴史や政治事情が頭に入ってない小生としては、はっきりわからない部分もあったと思います。それでも鑑賞するには問題ないような普遍性を持った作品に仕上がっております。しかし、深い所のニュアンスまではわかってないのでしょうね、きっと。

これからどんどん外国人労働者や移民が増えていく日本の将来が、ここに見えると言うこともできるでしょう。

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