「若おかみは小学生!」:食い足りないけど・・・ #若おかみは小学生!
映画『若おかみは小学生!』、えらく評判が良くてヒットしてますね。じわじわと、という感じで大人の間に口コミ(SNS中心でしょうが)が広がっているようです。
大江戸的には、そんなに高評価を得るほどのものでもないとは思いましたが、まあのんびりと温泉につかった気分で観る分には、悪くありません。
物語は単純すぎるほどシンプルなもの。「交通事故で両親を亡くした小学生「おっこ」が、祖母の温泉旅館で若おかみ修行をする」ってだけです。まあ、その日々のあれこれやお客さんのあれこれで、いろんなエピソードが積み重なっていくのです。まあ、もとが児童文学&TVアニメだからしょうがないんですけど、あまりにも単純で奥が無いというか、いろんなトラブルが簡単に解決してしまいます。そこが食い足りないところです。
まあ、そもそもが「小学生が若おかみになる」っていうファンタジーなんで(幽霊だって出てくるし)、細かいことには目をつぶりながら観るべきなのでしょうけれど、大人になるといろんなことが気になりましてねえ。誰も彼もが、「若おかみ」だとすんなり認めちゃうし。そもそも、おっこ働き過ぎじゃね? 児童福祉法だか何だかでヤバイことにはなっていないのでしょうか?
これ、たぶんTVシリーズ版の方が良いのではと思いました。時間をかけて描いた方が、おっこの成長の時間と重なって、納得がいくし、感慨深いものとなるはずなのです。 でも映画版だって(原作だって)、これからおっこの成長に伴って、『若おかみは中学生!』『若おかみは高校生!』・・・と色々作れちゃうので、楽しみかも知れませんね。
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