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2018年11月 9日 (金)

「教誨師」:大杉漣のフィナーレ   #教誨師

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映画『教誨師』は、大杉漣の初プロデュース作にして、最後の主演作。そう思って観るせいか、いくつかのシーンで大杉さんの顔が疲れて居たり病のように見えたりしました(気のせいかなあ)。

とにかくひたすら教誨師の大杉が、拘置所の面会室で6人の死刑囚たちと(一人一人)話すだけの映画。地味と言えば地味ですし、演劇的でもあります。

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その大杉は狂言回しというか、受けの芝居なのですが、死刑囚を演じる役者たちが一人一人個性的な芝居をしていて、見応えがあります。古館寛治もいつもとは違うし(メガネをかけてないだけじゃなくて)、烏丸せつこもかなり作り込んだ芝居で圧倒してくれます。ほぼ素人で普段は会社員という小川登も、かなり良い味を出していて、他の名優たちと較べても遜色ありません。 

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でも、一番凄かったのは、映画初出演という玉置玲央。思想的理由で大量殺人を犯した頭脳明晰な死刑囚の役ですが、その鼻持ちならなさも、臆面もなく屁理屈を言い続ける愚かさも、大杉を言い負かし追い詰める偏執性も、微妙な心の揺れも、意外なほどの弱さも、しっかりと演じ切って見事でした。ある意味、黒澤の『天国と地獄』における山崎努と並ぶほどの犯罪者役なのではないでしょうか? 今後の活躍が大いに期待できる役者でしょう。

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全体を通して(特に終盤)、監督・脚本の佐向大の死刑に対する態度がにじみ出ています。声高にではないけれど、「どう思いますか」と訴えるスタンスで。 ラストの複雑で苦い味わいもまた、捨てがたいものでした。そして、ラストの大杉の正面からのバストショットも、この名優のフィナーレにふさわしいものなのでした。

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» 教誨師・・・・・評価額1750円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
“罪”と“罰”の密室。 これは心に染み入る珠玉の作品だ。 今年二月に死去した大杉漣が演じる拘置所の教誨師が、六人の確定死刑囚と対話する。 稀代の名優の最後の主演作だが、エグゼグティブ・プロデューサーも兼務し、最初で最後のプロデュース作品ともなった。 教誨師は、それぞれに個性的な死刑囚たちとの対話を通し、本当に神の言葉が伝わっているのか、彼らが安らかな死を迎えられるように導けている...... [続きを読む]

受信: 2018年11月13日 (火) 12時59分

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